2024/03/20 12:58:40
(EArVPQ47)
そのうち七海の帰りがだんだん遅くなった。
俺は、一人分の夕食を作り、一人で食べるようになった。
夫婦の営みもあまりしなくなり、俺は興信所を頼った。
七海は、本庁にいたイケメン職員と恋仲になっていた。
そして27歳の時、七海から離婚を切り出された。
両家で話し合いが持たれ、七海はただ、性格の不一致だと言って、正直に言わなかったから、
「総務課の○○さんと恋仲なんだろう?」
青ざめる七海は、観念したように頷いた。
二人で5年間貯めた子育て貯金350万円は全部俺がもらったが、それでも七海が出した慰謝料は半分の175万円にしかならなかった。
不貞の証拠があるので、○○さんにも慰謝料400万円請求した。
○○さんも七海も、それぞれ市で2つしかない出張所へ飛ばされた。
どちらも山間にあり、通勤が大変な場所で、七海は通勤できないと退職した。
七海の両親は、僅かしかない全財産を処分して、残りの225万円を俺に支払った。
七海は町から姿を消し、数か月後、AVデビューしていた。
元市役所の可愛い職員が脱いだ、ハメられた、ぶっかけられたと話題になった。
そして七海の両親もまた、ボロアパートを引き払い、ひっそりと町から消えていた。
俺は、嫁を寝取られたピエロになってたが、一人だけ、俺を慰めてくれた女がいた。
同期の祐子だった。
同期とはいっても、入庁したのは祐子は市役所、俺は町役場で、祐子は上級職で大卒、俺は高卒だから祐子の方が4歳年上だった。
市町合併の時、同年度入超だったから同期会に招かれ、祐子と初めて会った。
可愛い七海と違い、祐子はとても姓江尾で知的な奇麗なお姉さんだった。
「元気出しなよ。まだ、子供がいなかっただけいいじゃない。もう忘れよ。ヤケ酒、付き合ったげようか?」
金曜の夜、祐子と飲みに出た。
かなり愚痴って、その夜は泣き上戸でみっともない姿を晒し、ベロンベロンに酔ってた。
目が覚めると、ラブホの一室で寝てた。
俺も祐子も下着姿、祐子も目が覚めて、
「あ、おはよう…昨夜、ズボンと服脱がすの、大変だったんだよ。着てたのは、アソコにかけてあるから…」
時間は朝7時半、
「シャワー、浴びてきたら?私は昨夜浴びてから寝たんだ。ベタベタして気持ち悪かったし。」
バスルームから出ると、祐子は、
「私ももう一回浴びようかな…」
と言ってバスルームに消えた。
脱衣所でドライヤーを使っていると、早々と祐子が出てきた。
「髪は昨夜洗ったから、さっと汗を流しただけだから。でもちょっと早かったみたい…」
という鏡に映った祐子の裸身に、俺のチンポが脈を打った。
祐子も鏡越しにギンギンになってゆく俺のチンポを見て、
「スゴーイ、立派なもの持ってるのね。そうなっちゃうと、収まりがつかないだろうけど、三十路の御姉さんじゃダメよね。案会可愛い奥さんと楽しんでたんだもの…」
と言われて、ドライヤーを置き、振り向いて抱きしめた。
「この先、俺と一緒に歩いてくれないかな…」
この日、俺は祐子を抱いた。
清楚で知的な美人、31歳の祐子は、七海にはない女の色気を感じた。
5年間人妻だった七海より、裕子のマンコは純情そうだった。
クンニに喘ぎ、生チンポを受け入れ、ヨガり乱れた。
「アァ、アァ、年下だけど、結婚歴がある人は上手だわ…」
仰け反る清楚美人、知的な顔を歪ませ、生チンポの快楽に沈んだ。
こうして、俺たちは初めて関係してから1年後、俺28歳祐子32歳で再婚した。
翌年、女児を授かり、祐子と戸建ての家を借り、俺の実家のぼろ屋を売却し、両親を呼んで子供の面倒をみてもらい、祐子と共働きした。
今年、再婚して24年が過ぎた。
俺52歳、祐子56歳、そして一人娘は大学を卒業して社会人1年生だ。
俺の両親もこの数年立て続けに亡くなり、親子3人で暮らしている。
そして、七海と別れてから25年になる。
七海はAV女優を10年続け、最後は熟女ものに出て引退したことは知ってたが、その後の消息は知らない。
○○さんは、山間の出張所の主となり、今や出張所勤務25年で所長をやってる。
出張所の近くに山小屋風の家を建て、自由気ままな独身貴族らしい。
高卒の俺はこの年でまだ係長だが、大卒の祐子は支所長をやってる。
出張所長よりランクが高く、次長級だ。
そんな俺たちは、この年になってもセックスを愉しむ。
56歳の祐子は、下根木で働いているからか若々しいし、身体もだらしなさはなく引き締まっているが、長年使い込まれたマンコだけは真っ黒けだ。
閉経して4年の祐子のマンコには、週3回中出ししてる。
「この年になってもまだ愛されるなんて、幸せ…」
と悶える祐子が愛しい。
そんな俺は、今でも時々七海を想う。
かつて心から愛した七海は、どこで、どんな暮らしをしているのだろう。
平謝りしてた七海の両親に無理やり連れられてアパートを出て、まともに二人だけのお別れをしていない。
中途半端な幕切れの夫婦の終わり方だったから、ずっとモヤモヤしたままだった。
七海の両親もいつの間にか消えてた。
先日、30年前に七海と手に手を取って入居した新婚時代のアパートの前を通った。
古くなってたが、あの頃のまま、タイムスリップしたようにそこにあった。
だから、久しぶりに七海を思い出したから、俺の半生を書き記してみた。