2023/04/08 09:53:47
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カズマ君の家に招待されてから一ヶ月半が経った8月。夏真っ盛りの暑い日が続く中、優子は毎日モヤモヤと闘いながら、仕事は真面目に励んでいました。
優子:(心の声)「この前のカズマ君ん家で起こった事は何だったんだろう?あれから全然連絡くれないし、コウジ君も毎日会ってるのに、その事には全く触れないし・・・(寂顔) 私、遊ばれてるのかなぁ?(悲顔)」
そんな事を考えながら、毎日仕事を頑張ってる優子にようやくコウジ君からお誘いがありました。
仕事終わりのオフィスにて
コウジ:「お疲れ様でぇ~す!優子さん、ちょっといいですか?」
優子:「あっ!藤井君。お疲れ様(笑顔)今、大丈夫だよ。何?」
コウジ:「あのぉ~もうすぐお盆休みじゃないですか? みんなで海に行くんですけど、優子さんも一緒に行きませんか?(笑顔)」
優子:「えっ!?海って?海水浴でしょ!?(苦笑) みんな若いのに、こんなオバサン誘ってどうするの?(笑)」
コウジ:「いや!優子さんがオバサンなんて誰も思ってないって、いつも言ってるじゃないですか!(笑) それに三人共に満場一致で『優子さんを誘おう!』ってなってるんですから!(笑顔)」
優子:「そぉなんだ(嬉笑) 海水浴かぁ~!もう何年も行ってないなぁ~。 で、どこの海に行こうと思ってるの?」
コウジ:「あっ!○○県の○○島です!」
優子:「えっ!?○○県!?もしかして泊まりなの?(困顔)」
コウジ:「あっ、はい!二泊三日の予定です! カズマのお父さんが不動産の関係でリゾート地の部屋を持ってて、いつも俺達そこにお世話になってるんです!(笑)」
優子:「へぇ~そぉなんだぁ。でも泊まりはねぇ~(苦笑)それも二泊でしょ?」
コウジ:「はい・・・でも、凄く良い所で、そんなに人も多くない田舎のリゾート地なので、結構のんびりゆったり遊べますよ!(笑)」
優子:「そうなんだぁ。行ってみたい気はあるけどね。三日間もお家空けられないよ(残念顔)」
コウジ:「そうですよねぇ・・・旦那さん居るのに、三日間はねぇ・・・(苦笑)」
優子:「せっかく誘ってくれたのにゴメンね・・・(悲顔)」
コウジ君はそれ以上ゴリ押しすることもなく、すんなり諦めて、その話は終わったそうです。
その日の夜・・・
優子:「リョウ君、今年のお盆休みはいつからいつまで?」
私:「えっ?今年のお盆?え~っと○日~○日の九日間かな。どうしたの?」
優子:「ううん。一応、予定聞いとこうかなぁって。(笑) 優子とぴったり同じ休みだね(笑顔)」
私:「そうだね。カレンダー通りの勤務体制のところは、だいたい休み一緒になると思うよ。 どうしたの?優子、何か予定あるの?優子が休みの予定聞いてくることなかったから(笑顔)」
優子:「えっ!・・・う、うん・・・(困顔) あのね、実はね、学生時代の友達から連絡があって、そこのお父さんがリゾート地のホテルを持ってるみたいで、そこに皆で集まらない?って話があって・・・でも泊まりで二泊三日だって言うから『三日間もお家空けるのは無理』って断ったんだけどね(笑)」
私:「えぇぇっ!いい話じゃん!(笑顔) 学生時代の友達とも久しぶりなんだろ?それに泊まりだったら、時間も気にせず、ゆっくり過ごせるんじゃないの?」
優子:「えっ!?リョウ君、行ってもいいの?三日間も優子、お家居ないよ。」
私:「う~~~ん。それは寂しいなぁ(笑) でも結婚する時、言ったよね。お互いの友達やプライベートは大切にしよう!って。結婚したからって、友達と会えないとか、旅行に行けないとかって、おかしいと思うからね。」
優子:「確かに、それは言ってくれたけど・・・(嬉顔) リョウ君の御飯とか洗濯とかお掃除だってあるし・・・」
私:「あのさぁ、俺もう33歳だよ!大学時代は独り暮らしだったから御飯だって多少作れるし、洗濯・掃除だって全然出来るし、それもたった三日間だし!(笑)」
優子:「それはそうなんだけど・・・(半笑顔)」
私:「行っといでよ!その旅行!(笑)」
優子:「えっ!ホントに!?いいの?やったぁっ!ありがとう!(満面笑顔)」
次の日、優子は早速コウジ君に海に行けることを伝えたそうです。
コウジ:「えっ!?優子さん行けるんすか!?それは嬉しいです!(喜笑)」
しかしこれも、優子は絶対来るというタカヤ君の確信の下、誘われた計画だったそうです。 優子は放置されている間、タカヤ君達のことが気になって気になって仕方がなかった期間を過ごしています。その相手から漸くお誘いが来た。健気な女性だったら、そのお誘いに応えたい、従いたいと思うもの。旦那さんの答え一つで結果は変わってたかも知れないが、旦那さんは必ずOKするだろうと。
このタカヤ君とゆう男に優子だけではなく、私までもがメンタルコントロールされていたように思います(笑)。。。