2018/06/23 16:50:29
(EGxJ81.F)
翌日、心配して付き合ってくれた友人に先日の報告と
お礼を兼ねて、飲み出かけました。 その日の朝から
嫁の様子も幾分変わっていました。 朝起きた時の
おはよう。いう挨拶はしたが、笑顔はありませんでした。
晩まで、会話もほとんどありませんでした。 出かける時に
「行ってらしゃい」の一言をようやく耳にする程でした。
「先日は、ありがとう。」
「そんな事より、大丈夫か?」
「おう。 大丈夫だ。 少し思い過ぎていた部分もあった。」
「奥さんと話をしたのか?」
「初めは、渋っていたけど話してくれた。」
「それで?」
「伊藤ってリーダー独身だよな。 嫁も人が良すぎる性格が悪い方に
出たみたいで、何も考えないで話し相手になっていたみたいだ。」
「そうか。 それならいいけど、あまり合わない方がいいぞ。」
「それも話した。 個人的に会うのは止める約束をした。」
友人には、みっともなくて本当の事を話せませんでした。
嫁の話が終わった後は、普通に飲んで帰りました。 家に戻り
嫁の姿を目にした途端、昨夜の事が頭に浮かんでしまいました。
私は、家に戻っても冷蔵庫からビールを出し飲んでいました。
自分でも酔っているのが分かりました。 私は、嫁を前に座らせました。
「由香。ここに座れよ。」
嫁は、無言で私の言う通り前に座りました。
「由香も飲め。」
少し乱暴な口調で言っていました。 嫁は、グラスを持って来ました。
グラスにビールを注いでやると、勢いよく飲み干しました。
続けざまに空になったグラスにビールを注ぎました。 今度は、グラス
半分程を一気に流しこみました。 嫁の呑み方に私は、そそられる物が
ありました。 私は、嫁に命令しました。
「由香。 シャツを脱げよ。」
嫁は、何も抵抗せずに私の命令に従い、シャツを脱ぎました。
「全部だよ。 そんな物は外してしまえよ。」
すると、見に着けていたブラも脱ぎ捨てました。 無言でしたが、
せめてもの抵抗が態度に出たのでしょう。 私は、脱ぎ捨てた態度に
イラっとしました。 嫁は、直ぐに察したのでしょう。何も言わないのに
「ごめんなさい。」と、一言謝りました。
それでも私は嫁を追い込んでやりました。
「なんだ、その態度は!?。 」
「ごめんなさい。」
露わになった嫁の胸は、先日の鷲掴みにされた跡がうっ血して
残っていました。 私の側に嫁を前に立たせました。
「こっちに来て、見せてみろ。 この胸を触られたんだよな。」
「はい。」
「嬉しかったんだろ。」
「ごめんなさい。 違うけど…」
「何が違うんだよ! 嬉しかったって言えよ。」
「ごめんなさい。」
「嬉しかったって言えって!」
「嬉しかったです。」
「そうだろ。 正直に言え!」
私は、酔いの力も借り、卑劣な言葉を嫁に浴びせました。
「本当は、抱いて欲しかったんじゃないのか?」
「そんな事は…」
「俺に嘘までついて、胸まで触らせておいて、そんな事は無いなんて
言えないぞ。 どうなんだ?」
私は、嫁に無理だと分かっていて、ありえない事を言ってやりました。
「今から男に会ってくるか? 会って楽しんでくる?」
「無理です…」
「なんで無理なんだ? 由香が呼び出されたら出てい行って
由香が合いたいって言っても男は来てくれないのか?」
「それは……分かりません。」
「分からないなら、今、試してみろよ。」
「無理です。 それだけは…。」
私は、嫁が「無理…」という言葉を出す事で、嫁の困った表情を見て
満足していました。 私は、「無理…」という言葉が暫く続くと思い込んで
いました。 何度も何度も同じことを言ってやりました。 すると、嫁が
「少しトイレに行っていい。」 そう言って、席を外しました。
私は、トイレから戻って来た嫁に、ビールを取らせました。
そして、グラスに注ぎました。 調子に乗り、また同じことを嫁に言いました。
すると、嫁は注いだグラスのビールをまた飲み干すと
「本当に会って来ればいいの。 会って来いって言うなら会って来ます。
怒らない? 会って来たら少しは気持ちが落ち着く?」
まさかの嫁の返事でしたが、私も後に下がれませんでした。
「気持ちが落ち着くかは分からいな。 言う通りにしてくれたら
少しは気持ちも晴れるかもな。」
私は、そんな強がりを言いました。
「さーどうするんだ? 会って来るのか?」
「分かった。 連絡をしてみます。」
そう言葉を残して、嫁は寝室に行きました。