2014/10/21 09:26:19
(Li.0haxb)
部長は自信あり気でした。写真があるというのも本当なのでしょう。
僕は頭の中で妻と部長のセックスをいつの間にか想像していました。
部長に尻を叩かれている美代子。
会社のトイレで部長とセックスしている美代子…。
切ない気持ちとなぜか興奮する自分がいました。
自分の知らない妻の姿に、異様な興味を覚えたのです。もちろん、その時はまったく自覚はなかったのですが。
「あ、そや。つきあってるか?ってお前聞いたけど、つきあってへんで、別に。俺からしたら、ただヤりたくなったら呼び出してオメコしてただけやから。美代子はつきあってるつもりやったかもしらんけどな。ションベンしたくなったらトイレに行く感じ?」
ニヤニヤ笑いながら話す部長を見て、僕は根っからのサディストだと思いました。
美代子に対しても、そして、僕に対しても部長は反応を楽しんでいるのです。
僕は美代子とつきあい始めた頃のことを思い出しました。
女性経験の乏しい僕は美代子との初めてのセックスの時、挿入してすぐに射精してしまったのです。恥じる僕に気にしないで、と美代子は言いました。
そして、別の時には元彼は横暴で自分勝手で振り回されていた、と言ったのを聞きました。
その横暴な彼氏というのは部長のことだったのです。
「美代ちゃん、小便漏らすか?」
「え…?」
「イったら、すぐ潮か小便か漏らしよるやろ」
「そんなことは…ないです…」
「あー、それイってへんわ。オメコの奥ガンガン突いたら、すぐ小便漏らしよんで」
黙り込む僕に部長はさらに続けます。
「俺の連れにヤらせたことがあってな」
「連れ?」
「美代子、嫌がったけど、せんかったら別れるぞ、言うたら渋々連れと会ったわ。連れ何点言うたと思う?
70点やて。お前ヤりすぎちゃうか。オメコの締まり悪いわ、やって」
僕は部長の話に呆然とします。
「企画が手伝うゴルフ大会あるやろ?ホテルの打ち上げの後、◯◯工業の社長にも抱かせたしな」
◯◯工業はうちの会社の得意先でした。
「企画の人間でその話知ってるやつ多いで。美代ちゃん、◯◯社長に食われちゃったねって。飲んだら結構股ゆるくなるよねって」
その時の企画の人間は、まだ何人も職場に残っています。
「ま、結局それを俺がやり出した頃から美代ちゃんは俺と距離置き出したんやけどな。その頃ちゃう?お前とつきあいだしたん。…大丈夫か、お前?」
僕はまた顔が青ざめていたのでしょう。
「だ、大丈夫です…」
なんとか声を振り絞りました。
「せやけど、お前もわざわざそうやって聞いてくるってことは、やっぱり気になってるんやろ?美代子がまた浮気でもするんちゃうか?って」
「そ、そんなことないです…」
「久々の職場復帰やしな。そりゃ、美代ちゃんもいろんな意味で張り切ってるやろし」
「美代子は…大丈夫です」
「自信あるんや?じゃあ、俺が口説いても大丈夫か?」
「え?」
「強引なことはせえへんで。俺が誘っても美代ちゃんは断るか?」
「それは…断ります」
「よし。じゃあ、口説いてええな?」
「いや、それは…」
「なんで?美代ちゃんが断ったら済む話やろ?」
「それはまあ、そうですが…」
「心配すんなよ。ゲームみたいなもんやないか?断ったら、お前も夫婦の絆確認できてええやろ?」
豪快にグラスを空ける部長を前に、僕は自分から蒔いた種とはいえ、妙な流れになったと感じていました…。