愛する夫が、もう少し広い庭が欲しいと言い出し、家探しをすることになりました。
土日に子供連れで不動産屋を回り、いろいろ探しましたが、帯に短し襷に長しで、なかなか見つからず、飽きっぽい夫は諦めようと言いはじめ、狭い庭で我慢しています。
平日は仕事、休日は子供の相手に加え不動産屋巡りと休みなく、夫は疲れてきたのでしょう。夜もさらに間遠になりました。
代わりに平日、子供が学校に行っている間に私が不動産屋巡りをすることにしました。何とか夫に喜んでもらえるような物件を、見つけようと思ったのです。
好い物件が、という不動産屋の若い人に連れられ、物件を見に行きました。
まず連れて行かれたのがマンション。
庭付きの家を求めているのに、と訝ると、ここからの景色が良いので、まず奥様に見て頂こうと思いまして、ダメもとでご案内しました。とにかく眺めてください。と誘われ窓辺によると、湘南の海がまじかに見え、本当にいい眺めでした。
眺めは素敵ねー、でも
と言って不動産屋のほうを振り向くと、彼はいつの間にか私の真後ろに立っており、振り向いた私の唇が彼の顔に触れそう。
吃驚して身を引こうとしたら、彼にぐっと抱きしめられ、奥さん、貴女が好きです。今日だけでも私の気持ちを受けてください、と耳元でささやかれ、強引に唇を奪われてしまいした。
夫とはしばらく、キスさえご無沙汰。
刺激を与えてくれない夫への愛情よりも、現実の甘いキスで私はボ~ッとなってしまいました。
抱きしめられてキスをされながら、ここは誰も居ないマンションの密室。
私さえ黙っていれば夫には知られずに済む。キスぐらいなら楽しんでもいいか、と私からま彼に抱きつき、さっきから私の口の中に入ろうと蠢いていた彼の舌を、そのまま受け入れました。
彼はすぐに?それともしばらくしてからでしょうか?、時間的感覚を失った私のスカートをすぐに捲り上げてきました。下着越しとはいえ、お尻を嬲る彼の手の優しさ。
やがて彼の手は私の下着の中にまで入り、ちょっと引け目に感じている濃い毛叢を撫で回してきました。
ここまでなら許せるか、本当はもっと下まで、そして体の奥にまで、と私の心を見透かしたかのように、彼の指がここしばらく夫を迎え入れていなかった処まで。
思わず吐息を吐いてしまいます。
その喘ぎのように聞こえる私の声に励まされたかのように彼は、それから素早く私の下着を引き下ろしにかかりました。
それまで久しぶりのキスの甘さに酔っていた私は、抵抗する気力も力もなく、彼のなすがまま。自分の指とは違う、太くて硬い物に奥まで貫かれ、気が付いたときはいつの間にかお掃除フェラまでしていました。
彼の身体が離れても、私はマンションの床にぐったりと伏したまま。
そんな私のブラウスの胸元を広げ、小さな乳房にキスをしながら彼は剥き出しの私の腰から太腿、そして少なからず濡れを感じる恥丘を、ゆっくりと愛撫してくれています。
彼の愛撫の心地よさ、そして彼に与えられた愉悦の昂りが少しづつ収まるにつれ、初めて夫以外の男性に抱かれた現実に気が付き、思わずはっと彼の愛撫の手から身を引いてしまいました。
それでも私から離れようとはしない彼が、大丈夫、このことはだれにも知られないから、僕と奥様だけの永遠の秘密です、との甘い声での囁きに、なんとなく安心し、思わず体の力が抜けてしまいました。
いつの間に彼はパンツを脱いでいたのか、上はスーツ、下は裸という珍妙にも見える格好のまま、再び私の体の中に入ってきました。
それまでは、これっきりで終わりよ、二度とこういうことをしては夫に申し訳ない、という気持ちが、私の中には確かに残っておりました。
でももう一度、何の抵抗もできずに彼に貫かれ、貫きながら身を起こした彼がスーツを脱ぎ、ネクタイを外し、シャツを脱ぎ、そして私のブラウスやブラジャーを剥ぎ取り、スカートさえ頭の方から脱がされて、全裸となってしまった身体を、これも全裸となっている彼に抱きしめられ、歓嬉の源の肉棒をしっかりと身体の内に迎え入れ、積極的に抱き締めることでさらなる喜びを感じ、再び歓嬉の絶頂を何の躊躇いもなく迎えていました。
正直、久しぶりの嬉しく心地よい疲労感と、身体に残る愉悦の感触だけで満たされ、私の身体には、もう夫への罪の意識は全く残っていませんでした。
二度目の放精で彼も疲れたのでしょう。彼は私から離れると、私の横に仰向けになりました。急いでバッグからティッシュを出し、私の股間に当て、粘液の流出を抑えます。そして手持ちのティッシュが少ないので、再びお掃除フェラ。相当にきれいになったところで、残り少ないティッシュで彼の小さくなった歓嬉棒を拭い清めました。
やがて二人が衣服を整え、マンションから出る直前、彼はもう一度私を抱き、キスをしてくれながら、またいい物件が見つかったら、ご案内差し上げてもよろしいですか?と聞いてきました。
ぜひお願いします、と何の躊躇いもなく答える私がいました。
一度だけで済んでいたなら、夫への申し訳なさで、もう誘わないでくださいとお返事できたのでしょうが、二度も彼の身体を受け入れ、歓嬉の極みを味わった後では、そしてその悦楽の余韻がまだ身体に残ったままの状態では、お断りする理性は全く残っていませんでした。
もう、夫のために広い庭の家を、という目的は、どこかに消えていました。