すっかり遅くなって帰社すると同僚が声をかけてきました。同僚は、何かあったか?顔色悪いぞ、と言いました。私は怪訝な上司にも適当に言い訳しつつ洗面所に行き顔を洗いました。当日の暑さも手伝ってか異様に脂汗が出ていてました。お通夜の最中、私はいかにして静粛な私の妻とあの若者が知り合い、そして、あの若者がいかにしてあの貞操の固い妻を自由にもてあそぶ間柄に発展したのかについて思いをめぐらせていました。酒に酔った末の一夜だけの関係ならともかく、自室に招きいれ、リビングではしゃぎ、さらには主人のカメラを貸し出し、無邪気な笑顔で、男の思うがままに嬉々として痴態を撮影、記録される。そのようなな行為に至った妻の心境の変化を知りたかったのです。私は、私と妻が付き合い始めてから、今日に至るまでのさまざまな事象から今日の記録された事実に至るまでの起点を必死に思い起こそうとしました。さまざまな思いが浮かびましたが、思考は堂々巡りを繰り返し通夜を終えました。私は死者を弔うにも関わらずまたしても勃起し続けていました。私は帰路の車中で帰宅してからの態度を思案しました。怒鳴り、罵倒し、手を上げれば私の知りたい事実は包みかくされてしまうと思い、とりあえず努めて平静に振る舞い、妻の謝罪と今日に至った告白を引き出すことにしました。駐車場に着くと22時を少し回っていました。玄関のドアを開けると室内は静まりかえっていました。いつもはテレビの音が漏れてくるリビングも無音です。リビングに入ると妻は食卓のいすに座っていました。泣きはらした顔には蹴り上げられても仕方がないような観念した趣がありました。二言三言言葉を交わすと妻は消え入るような声で「ゴメンなさい」と言いました。続けて私がデジカメの画像を見た、と告げると妻はうつむいて沈黙しました。部屋中を覆う沈痛な空気に、私は周到に用意していたはずの次の言葉が喉から出てきませんでした。とりあえず私がシャワーを終えて出てくると妻は同じ椅子に沈み込んで座り続けていました。私は冷蔵庫から缶ビールを取り出し妻を一瞥し自室に入りました。そしてパソコンを起動しメモリステッィクを差し込み、200枚近い全てのjpgファイルをHD上の新フォルダに移動させました。私はファイルの移動量を示すインジケータの流れを眺めならあの男が唯一やり残したHDDへのファイルの移動、という行為を自分がしていることに妙な優越感を覚えました。私はビールを少し飲んでスライドショーを開始させました。モニターには車中で見た小さな画像たちが解き放たれたかのように次々と躍動し始めました。私はデジカメの小さな画面では気づかなかった妻のはかなげな表情や透明な白肌の質、さらには少し恥らいつつも肌をさらすことで悦に入っていく女の過程を凝視しました。また、それらの白い画像とは対照的な若い男の二の腕に青く浮き上がる血管や、赤黒く充血し、牙のように暴力的なまでに反り返ったペニスをも見入りました。私は途中まで見たところでリビングの妻を自室に呼びました。当初の脳裏には紳士的に振る舞う計画がありましたが、もう当時の私は完全に、己の目先の欲望だけを満たすことだけに集中していました。私はトボトボと部屋に入る妻を背後から軽くせかしつつモニター前の椅子に座らせました。モニターの光を反射した妻の顔は死に顔にも見えるほど憔悴していました。私は妻の耳元で「あの若い男が盗り損ねた画像だ。まばたきせずに見ろよ」と囁いて再びスライド再生を頭から開始しました。私は妻の側に立ちモニターの画面と妻の表情を交互に見ました。最初は小刻みにすら震えていた妻でしたが、モニターの写す痴態がだんだんとエスカレートするにした
...省略されました。