元嫁とは、17年前に出会った。
一度セックスしたら、あまりの相性の良さに離れられなくなった。
69で舐め合うも、お互いの性器が大好きでこれまたいつまでも舐め合う始末。
お互い、数人との性体験があったけど、好みの性器って初めてだった。
なまじ相性が良いと、本当に離れられなかった。
何度かケンカして、別れ話しした後、最後のお別れセックスしたけど死ぬ程気持ち良くて結局元鞘に戻って、15年前に結婚した。
俺28歳、元嫁25歳だった。
結婚2年で女児出産、その時の禁欲がお互い耐えられず二人目は作らなかった。
結婚生活が10年にもなると、それだけお互いのツボも知り尽して、気絶するほどのセックスになっていた。
毎晩のようにやってたし、休日は朝から晩までやりっ放しだった。
だから元嫁のビラビラもすぐに紫になり、灰色になり、ドドメ色になった。
一生で、こんなに身体の相性が合う人には二度と出会えないと思えるくらい、死ぬ程気持ちいいセックスができた夫婦だった。
最初にセックスしてから12年経っても飽きるどころかどんどん夢中になっていた。
それなのに、結婚10年の時、元嫁の身体に見慣れないキスマークのような痣を発見した。
変だなと思いつつ、その痣が俺の出張の後に必ずあることが分かった。
俺は、出張ではなく大学時代の仲間と集まるというウソの集会をでっち上げ、家中に隠しカメラをセッティングして一晩家を空けた。
帰ってからチェックすると・・・元嫁は俺の上司と、取引先の部長に抱かれていた。
俺の上司に羽交い絞めにされ、足を開かされ、取引先の部長にオマンコ苛めされてた。
「奥さん、まだ四十前なのにオマンコ真っ黒ですねえ。スキモノなんですねえ・・・」
元嫁はオマンコを虐げられ、濡らしていた。
そして部長の生チンポを捻じ込まれ、感じていた。
俺に抱かれているような狂喜乱舞ではなく、しっとりと感じていた。
俺は、元嫁を問い詰めた。
何を言っても、ただ、
「ごめんなさい・・・」
と言うだけだった。
娘はどうしたかを尋ねると、義父母に預けてたと言った。
俺は義父母に確認し、不倫の事実を告げ、離婚した。
元嫁と俺の上司、取引先の部長には慰謝料を請求し、会社にも事実を告げた。
愛してたけど、離れられないほどの身体の相性だったけど、あのクソ部長のフニャチンで感じてた姿は耐えがたかった。
自分の上司にも抱かれてて、もう、元嫁を抱く気にはなれなかった。
娘を連れて実家に戻った。
毎日、悔し泣きだった。
懲戒処分が下っていた俺の上司だったが、離婚後半年でそのまま免職となった。
何事かと思ったら、俺の上司は元嫁を暴行し、その動画をネタに取引先の部長に性接待をさせていたのだ。
元義父が元嫁から聞き出し、暴行と強姦で訴えたのだ。
不倫じゃなく、不本意に犯されていた元嫁・・・しかし、それでも俺は元嫁と復縁できなかったのは、最初の1回で俺に相談してほしかったからだった。
心では元嫁を許したい気持ちがあったが、俺を信用してなかったんだという思いが邪魔をした。
今年、娘が中学生になった。
元嫁に似て可愛かった。
離婚して5年、元嫁のことがいまだに気になり、無理やり犯されていたことを想うと可哀相でならなかった。
俺は、5年ぶりに元嫁を訪ねた。
もし、元嫁と会って、許せる子持ちがあったなら、元に戻ろうと思った。
もう一度、死ぬほど気持ちいいセックスができたら、元鞘に戻れるような気がした。
玄関で、俺の姿を見た元義父は、哀しそうな目で俺を見た。
黙って俺に上がるように促し、茶の間の脇の部屋に通された。
そこには仏壇があり、仏壇の上には元嫁の写真が飾ってあった。
「あいつ・・・亡くなったんですか?」
「ああ・・・娘を犯した相手の破滅を見届けた3年前、自ら命を絶ったよ・・・」
「でも、新聞とかニュースになっていませんでしたよね?」
「隣の県で、首を吊ったのさ。君に、市を知られたくなかったんだろうね・・・」
俺は、線香を手向け、元嫁の実家を後にした。
俺が、変な意地を貼らずに元嫁を許せていたら・・・元嫁は俺が殺したようなものだと思った。
空を見上げると、元嫁の寂しそうな後ろ姿が見えたような気がした。
そして、俺の方を一度も振り返ることなく、消え去った。
俯いたら、アスファルトに涙が点々と落ちた・・・