金曜の晩、興奮でなかなか寝付けず、寝不足のまま土曜を迎えました。妻の前では普段通りを心掛け、家を出るときも「じゃあ、行って来るよ」とだけ告げ「うん。行ってらっしゃい。今日は勝って来てね」と、全く疑いもしない妻の言葉に罪悪感を感じながら玄関を出ました。閉めたドアの向こうにいる妻に両手を合わせ「ごめん…最初で最後の浮気を許してくれ」と呟き健夫妻の家へ向かいました。インターフォンを鳴らすと、出てきたのは胸元の開いたシャツにミニスカートの涼子でした。いつも派手目のシャツにパンツ姿しか見たことのない私にとってとても色気のある姿に驚きと興奮を覚え「ど、どうしたの?その格好…」 と、思わず聞くと「変…かな?健がこの格好しろって言うから…」恥ずかしそうにする涼子はとても新鮮でした。「変じゃないよ。なんかセクシーだね」お世辞ではない本音を答え、「ありがとう。早く入って」これから二人は裸になって…そんな事を思いながらリビングへと行きました。「それにしても、よくこんな賭けしたわね。お互いの妻を賭けの対象にするなんて」いきなり、いつもの涼子の口調で怒られました。「ご、ごめん…つい魔が差して…あれ?そういえば健は?」涼子の色気に気を取られ健が居ないことにようやく気付いた私が質問すると「俺が居たら邪魔だろうから出掛けて来るって」「そうか。なら、ヤッたことにしてするの止めようか」涼子に怒られた事で少し我に返った私は言いました。「そんなの無理よ。二人がヤッてるとこを見に戻って来るからって言ってたから。もうここまできたらするしかないの」どこか寂しげに言う涼子にこんな賭けするんじゃなかったと思いました。「本当にごめん…俺があの時断り切れなかったから…」涼子は私の言葉で初めて健から言い出した事を知りました。「じゃあ宏樹くんは乗り気じゃなかったの?健から言ってきたんだ」「最初は負けて由紀を抱かれるのは嫌で断ったんだけど、健に言われて…その…勝てば涼子さんを抱けるかもって想いだして…」その時の事を正直に答えると、涼子の表情も少し和らぎ「えっ。もしかして…私を抱きたいって気持ちあったの?」と聞いてきました。「あ、あぁ。由紀とは違う魅力があって…」正直に話す私の言葉に「ふぅん。男って皆そうなのかな?健も由紀を抱きたいって思ったからそんな賭けを持ちかけたんだし。まぁ話しててもしょうがないから…しよっか」そう言ってソファーに座っていた私の横に身体を密着させるように座ってきました。玄関で見たときはわからなかったのですが、シャツから胸を覗くとブラを着けてない事に気付きました。「ブラも着けてないんだ…」ハッキリと見えるふくよかな胸、その先にある乳首も丸見えでした。「そうよ。健がせっかくだから宏樹くんを興奮させろって」それから見つめ合いどちらからともなく唇を重ねていきました。結婚以来、妻以外とするキスはとても刺激的でその唇は柔らかくすぐに舌を絡ませ抱き締めた後、興奮した私はそのままソファーに押し倒し胸を揉んでいると、感じ始めた涼子から熱い吐息が伝わり一度口を離すと「ねぇ…約束して欲しいの…」と真剣な顔で話す涼子に胸を揉むのも中断しました。「約束って?」「もし健からまた同じ賭けを持ちかけてられても断って欲しいの…あの人は何度負けても由紀を抱くまで言い続けるよ。宏樹くんはそれでもいいの?」確かに次勝負して負けたら…「いい?勝ち逃げしていいのかって言われて変な優しさでしちゃダメ。その優しさを由紀にあげて」それは健を由紀に取られたくない涼子の嫉妬からか、それとも本当に私を思っての事なのか、わかりませんがとにかく
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始めての浮気と衝撃的なセックスを目の当たりにした私は帰り際に見送りをしてくれた涼子に釘を刺されました。「あれでわかったでしょ?健に由紀を抱かせない事ね。もしまた次に賭けようって言われてもしない事ね」競馬に行った時の帰宅時間にはまだ早く、近くのコンビニで時間を潰しながら考えていました。もし健があの賭けを言い出したら…妻が健に抱かれたら一体どんな反応をするだろう…それを見てみたい。もし私が勝てば…また涼子の身体を…涼子との約束を守る事が最善だと思う気持ちと、妻が本気でイク所を見てみたいと思う気持ちが半々というのが正直なところでした。いつもの時間に帰宅した私を出迎える妻。後ろめたさもあってすぐに顔は見れず「どうだった?」と聞く妻に「今日はトントンだった」と答えました。「負けなかったんだからいいじゃない」疑いもなく励ます妻に心が傷みました。やっぱり賭けは止めようとその時は思いました。それから2週間空いて競馬の誘いの電話。迷うことなく行く私。その日は1レース目から調子がよく少ないながらもプラスでした。あの賭けを健は言って来るだろうか…もし言ってきたら私は何て答えるだろうか。そんな悩みも虚しく、賭けたのはいつも通り、昼飯とビールでした。「今日は勝ったよ」と帰宅した妻に報告すると「じぁあ今日は外で食べない?」久しぶりの外食。少し高めの焼肉屋でデートを楽しみました。その夜妻を抱きイクと言ってましたが、涼子がイク姿を見てしまった私は妻に演技されてると確信しました。それからも一向に健からは競馬には行ってもあの賭けは持ちかけてきませんでした。少し残念な気もありましたが、涼子が健にも私と同じ事を言ったのだと思い諦めていたころ、結局、初めての賭けから2ケ月程経った頃。遂に健の口から「なぁ、久しぶりに過激なやついくか?」と言ってきました。私は迷った挙げ句、もう一度涼子を抱きたい。今度はイかさせたい。同時に負けたら妻が抱かれるのを見れる。色んな欲望に負けた私は、正し条件があると告げました。もし私が負けた時、妻が同意しなければしない。それから妻にはわからないように見たい。私が目の前に居れば遠慮すると思っての提案に健は2つとも承諾し賭けは始まりました。勝ちたいのか負けたいのか中途半端な私に対し、初勝負の時の私のように真剣な顔で新聞を見る健。この時既に勝負は決まっていたのでしょう。私は無難に5番人気の馬を選び健は12頭中10番人気の馬を選びました。私は心の中で、あれ?何であんな馬を…負けたいのか?なんて思い、レースはスタートしました。スタートで出遅れた私の馬はシンガリから、一方健の馬は中段に位置しています。元々予想した馬は追い込みタイプだったので勝つだろうと思ってましたが、健の馬は直線でもどんどん私の馬を引き離し、3着で入線してしまい、私は負けてしまいました。「よっしゃあ」と拳を高々と上げ喜ぶ健。一方の私は負けてしまった事実に動揺を隠せませんでした。妻が抱かれる所を見たい?そんなの実現しないから興奮するんだ。妄想だけにしまっておけばよかったんだと、胸が張り裂けそうな思いでした。「ま、負けた…」落胆する私に「まぁ、由紀ちゃんはオッケーしないだろ。晩飯で勘弁してやるよ」私が勝った時に言った時と同じ事を言う健。
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