「そんなこと言って…佳織に怒られちゃうわよ…でも…ありがとう…迷惑がられなくてよかった…」
佳織に頼まれたものの、母親てある亜紀が部屋を尋ねていいものかと悩んだ末の訪問だっただけに、祐一クンの言葉を嬉しく思いました。
「病み上がりだから、お腹に優しいものにしたわよ…熱いから気をつけてね…」
卵をとじた小粥を差し出します…祐一クンは「ありがとうございます…」といつものように美味しそうに食べはじめました。
(ほんとに美味しそうに食べてくれる…)
亜紀の夫といえば、何を作って出して何も言わず黙々と食べるだけ…それに比べ祐一クンは…
「今のうちに部屋の片付けをしちゃうわね…まずは…お洗濯ね…」
そんな事までしなくていいと言う祐一クンてしたが、亜紀は立ち上がると、さっき祐一クンがカゴに放り込んだ洗濯物を洗濯機にひとつずつ入れはじめました。
何日分か溜まった洗濯物からは、夫とは違う男の匂いが立ち込めていました。
その匂いに何故かドキドキとしてしまうのは、祐一クンの物であるからかもしれません…
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