ガタンッ‥ ガタンッ‥
…恐らく…私は今、スカートの中を盗撮されている…
僅かに見えた黒光りする物体…
レンズがスカートの裾下から内側の角度に向けられていたのだ。
「………」
これが…盗撮…
これが…大人…
グッ‥
(思わず右手を握りしめる晶)
なんて卑劣…なんて…最低な大人…
外面はにこやかに…善人の仮面を被っているんだ…
友達は…こんな男に…
許せない…
『…まもなく‥~~…~~です‥お降りの際は…』
…姑息な男…
微動だにしないかの様にあの「ポジション」をしっかりと確保している…
経験者だろう。
…改めて…冷静だった。
確信を得た状態でのこの無抵抗な自分…
可能性を理解し、こちらとて無防備で来た訳ではなかったから。
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『スカートは危険だからさ、重ね穿きは絶対にした方がいいよ。』
『うん…私もちょっと無防備だったかも…』
『元学生だからさ(笑)私も穿いてたし、そのくらいの知恵はあるよ。』
『ありがとう、晶。』
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7:30…
キィッ‥
スッ‥スルッ…
(部屋着のTシャツ、スウェットを脱いでいく晶。)
スッ‥
(ややごわつく黒い下着を手に取る。)
「……」
…スッ‥
スルッ‥ スッ‥ ススッ…
(再びそれをタンスへ仕舞い、制服へ四肢を通していく晶…)
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…結局、私は【穿かなかった】…
どうしてかはわからない…自分でも…
友達へ忠告した事を破り、私は「リスクある」状態でここに乗ったのだ。
シュ~…ゴッ‥
ピン、ポン…
スーッ‥
タッタッタッ… タッタッタッ…
スーッ‥
ガタッ‥ゥ~~ッ‥
『ご乗車…ありがとうございます…次は…~~…~~です‥』
最寄り駅まで…あと一駅…
半分ほどの乗客がさっきの駅で降り、密度はかなり緩和された。
私は流れに沿う様にドア横へ動く。
後ろにいた男は…どうするのだろうか。
まだ確認は敢えてしていない…
…スカートを穿いた途端、この反応…
本当に男は…大人は…
この中が大好きなんだな…
後ろの男は…大人の男は…この後…
良い思いをするのだろうか…
この上なく…しめしめと…
嘲笑うように…
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