ーーーーー永瀬家へ向かう道路上ーーーーー
「□□製菓のプレゼンかぁ……
僕らの会社にとっては決定権があるわけでもないし、
室長からも好きにしていいって言われてて…、
でも莉奈ちゃんに会えるなら行こうかな(笑)
莉奈ちゃんがプレッシャーに感じるようなら止めとくけど。」
一度言葉を区切り、続けて
「金曜日頑張って!採用されるといいね。応援してるから。
もし莉奈ちゃんのデザインが採用されたら、僕も仕事に一層気合入りそう。
期せずして最初の合同作業になるのかな?(笑)」
ーーーーー宙斗マンションーーーーー
窓から見える海斗の部屋には煌々と電気が点いている。
莉奈母からもらった料理を皿に移し、容器を水に浸してから、シャワーを浴びるために温水器の電源をオンにしてから、パジャマ兼部屋着に着替えるために寝室へ。
スマホを見ると莉奈からのメッセージ。
【こちらこそありがとう。こちらこそ宜しくね。お母さんから頂いた料理の容器返したいんだけど、金曜日のプレゼン後って時間取れる?祝勝会とかで無理かな? 宙斗】
メールを送り終えると、湯船へのお湯張りが終わったとのアナウンスが。
「さて風呂入って、頂いた料理食べて軽く飲んでから寝るか。」
風呂に入るため、寝室から出て何気なく海斗のマンションの方に目を向けると、カーテンが不自然に揺れている。
「何やってんだあいつは?まああいつもいい大人だし、どうでもいいか」
そう独り言ちると浴室に入っていく宙斗
ーーーーー宙斗の隣の部屋の従兄:佐野准一 ーーーーー
「宙の話じゃ海の奴、彼女に振られたらしいな。帰ってるみたいだし、久しぶりに覗いてみるか。どんなしけた顔してるかなぁ(笑)」
准一がそう言って双眼鏡を取り出し、前のマンションの海斗の部屋に方向を合わせる。
双眼鏡を通して目に飛び込んできたのは、揺れるカーテンを通して見える裸の女。
「えっ?まさか別の部屋じゃないよな?」
双眼鏡を目から外し、周りの部屋を見ても電気が点いていなかったり、カーテンが引かれていなかったり、揺れるカーテンの部屋は目的の部屋だけだった。
「女?振られたんじゃないのか?後で宙に聞いてみるか。それにしてもおっぱいはでかそうだが、ケバそうな女だな。もしかしてまたデリ??」
【おい宙、海の奴振られたって言ってなかったっけ?あいつの部屋に女がいるんだが?お前何か知ってるか?】
電話にでなかったので、SMSで宙斗にメッセージを送る准一
ーーーーー再び宙斗マンションーーーーー
宙斗が風呂から上がり、莉奈母からもらった料理を食べビールを呑みながらスマホを見ると、従兄の佐野純一から電話とSMSメッセージが入っていることに気が付く。
「准はまだ覗きやってんのか。でも海の部屋に女ってマジかな?」
そんなことを思いながら折り返すと相手が出て、
「悪ぃ、風呂入ってて電話気が付かなかった。海の部屋に女ってマジ?」
准一「マジマジ。今さいちゅうみたいだぞ(笑)」
「相手ってどんな女??」
准一「今お前の部屋行くから、直接見てみろよ(笑)」
「分かった待ってる(笑)」
ーーーーー井ノ原家ーーーーー
夕食席上
朝香「私金曜日、莉奈ちゃんと一緒に□□製菓のプレゼンに出かけるから、帰りいつもより遅くなるかも。で、〇〇の保育園のお迎えお願いできる?」
井ノ原「分かった。プレゼンって莉奈ちゃんのデザインのやつ?頑張ってって言っておいて。」
朝香「うん。」
井ノ原「じゃあ夕飯はスーパーでお惣菜買ってきとく。朝香の分もね。」
朝香「分かった。〇〇ちゃん、金曜日のお迎えパパですからねぇ。」
〇〇「パパしゃんがきゅるの?よろちくおにぇがいちゅます。」
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