−−−海斗と紗栄−−−
サカモトからの帰りにコンビニに寄りあれこれ買いコンビニを出たあと店員が。
店員男性「惜しいよな?」
店員女性「何が?」
店員男性「あーね、男も女もそこそこの顔なのに無精ひげと化粧崩れでさー。」
店員女性「よく見てるね、まあ、確かに服もヨレヨレだしダラシないよね。」
店員男性「あとさ…買っていったのって…。」
店員女性「あー、ゴムとお弁当にお酒とつまみでしょ?」
店員男性「二箱って。笑」
店員女性「何回もするんでしょ?」
店員男性「そう言えばあの男、たぶん双子っぽいよ。」
店員女性「そうなの?」
店員男性「うん、全然態度が違うよ、もうひとりの人は商品投げて寄越さないよ。」
−−−カフェ→桟橋−−−
「ただの同僚なんですね。(小声)よかった…。」
自分では気づいていないが安堵の顔に変わっていた。
宙斗は気がつく?
(懇親会で隣の席で雑談して宙斗さんに好意を持ってるってことだよね。
生田さんみたいな感じな人なのかなぁ?私もふたりだけではとかじゃなくってキチンと好きな人が居ます。と……、やっぱり私宙斗さんのこと好きみたい、ううん、好きなんだ。)
食事を終えると桟橋へと誘われるとあまり遅くならないならと応じる。
桟橋までの道、隣を歩くそれだけで嬉しい。
たまにチラッと宙斗の横顔を見ながら桟橋へ到着。
「すみません、少しメイク直してきます。」
化粧室に入ると少しの手直しをしてから出ると…待っててくれている。
これが当たり前なのかも知れないが海斗は自分の興味ある場所に行ってしまうから宙斗の行動が不思議な感じがする。
ロビーでは旅船に乗り込むカップルやそれを見送る人たちと
デートに来ている人たちが居る。
そのままデッキにふたり出ると風が髪の毛を流す、それを押さえながら手すりに手を置いていると宙斗の手が重なる。
宙斗に視線を移すと。
「カフェの言葉、ありがとうございます。
入れ替わりのことですがもう怒っていません、あの時はそれがベストだったんでしょうし…。
海斗さんが無理難題を宙斗さんに言って想像ですが1時間くらい頼み込まれたんじゃないですか?自分が思うことを相手が言わない限り自分の意見を押し通しますからね。」
そのまままた旅船に視線を移して…。
「(大きく深呼吸)宙斗さん、顔を見ず答えるのごめんなさい。
……私も宙斗さんのこと好きです。
助けてくれたとかではなく、自然と気遣い出来るし話し方も穏やかなだし…、私の両親、特に母からの詰問のような質問にも答えてた。
理由はそれだけじゃありません、理由が必要ないんです。
(宙斗を見ながら)私、宙斗さんのこといつの間にかに好きになってたんです。」
照明が暗いため莉奈の顔の色は判らないが多分見えていたら赤面してるのが見えたに違いない。
「海斗さんと別れたばかりです…、好きなのですがお付き合いするのに躊躇してしまいますがそれでも私、宙斗さんが好きです。
初めて好きになった男性(ひと)です。」
幼い頃の〇〇くん、好きとか経験してない莉奈の初恋。
止めれば良かった、人から言われて誰かと付き合うこと止め場良かった。
流されなければ良かった、人間関係を気にしなければ断れた。
でも海斗に出会わなけれな宙斗にも出逢えなかった。
「宙斗さん、こんな私でも…?」
莉奈を溺愛している母が居る、厳格な父が居る。
女子校育ちで男性のことに無知と言っていいくらいの世間の狭さ。
就職してるのも父の旧友の会社、宙斗の会社にも旧友が居る。
面倒ではないか、色々考えている内に下を向いてしまう莉奈。
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