ーーーーー終業時刻直後 坂本からの電話⇒帰宅時ーーーーー
「そう……海の奴、女性とね…莉奈ちゃんの事諦めたならいいんだけど…
あいつそんな玉じゃないよな。それで相手ってどんな感じの女性なの?」
坂本からの返答を聞いた後
「そう…莉奈ちゃんとは似ても似つかないタイプか…
今日行こうと思ってたんだけど、止めとくわ。悪いけどまた今度。
バッティングしたらバツ悪いし。何か気になることあったら後で教えてよ。」
電話を切ると、帰り支度をして駅に向かう宙斗
「しかし〇〇さんには参ったな、急に腕組んできて…
何とか振り切ったけど。あんなとこ莉奈ちゃんに見られたら誤解されちゃうよ。
山下の奴まだ誘ってないのかな?今度聞いてみるか。」
その様子を莉奈に見られていたことに、宙斗は気が付いていなかった。
ーーーーー帰宅 夕方〇〇駅ーーーーー
宙斗が改札への階段を昇っていると、前方に見知った後姿の娘。
横にはしつこくナンパしている学生風の男
「お疲れ様…また会ったね」
そう言い脚を速め娘に追いつくと、その寸前に男は階段を駆け上がっていく
「やっぱり莉奈ちゃんだ。今帰り?お疲れ様。」
少し言い淀んだ後意を決したように
「ここで会ったのも何かの縁だし、ターミナルで一回降りて、
この前行ったカフェにでも行かない?また行きたいなって思ってたんだけど、
男一人だとなんか敷居が高くてさ(笑)」
ーーーーー永瀬家ーーーーー
夕飯の支度をしながら莉奈母
「警察には相談して来たし、後は…」
貰ってきた報告書を取り出し、また目を落とす
「海斗って奴、人の娘をやり捨てるなんて何考えてるのかしら…
あの人(莉奈父)にもちゃんと報告しておかないとだわ。」
少し考えた後
「一方宙斗さんには何もないのね。言い寄ってる娘はいるみたいだけど、
宙斗さんの方は興味なしみたいだし…
もう一度会って最終確認したいわね。莉奈ちゃんを預けるに値するかどうか。
私が連絡するのも何か変だし、どうすればいいかしら。」
ーーーーー居酒屋サカモトーーーーー
坂本「海ちゃん、開けるよ。」
外から声がかかると抱き合っていた海斗と沙栄が離れる、
と同時に障子が開けられる。
坂本「はいお待たせ。生ビール中にウーロンハイ、刺身と焼き鳥ね。
そちらの方にはサラダと筑前煮。あとこれお通しで枝豆ね。ごゆっくり。」
そう言うと障子を閉めて坂本が出て行く
海斗「焦ったぁ…キスの途中だったのが、幸いだったけど…」
沙栄「そうよね、もうちょっと遅かったら海ちゃん、おっぱい直接触る勢いだったもんね。でも、海ちゃんの唇に口紅付いちゃってるけど、大丈夫かな。ばれてたりして。」
海斗「えっ、まじ?」
紙ナプキンを一枚取り拭くと、海斗の唇に付いていた赤い口紅が紙ナプキンに移る。
海斗「あ、ほんとだ…でも大丈夫でしょ。」
調理場の坂本
坂本「海ちゃんここを何だと思ってるんだ、キスなら自分家か公園ででもしてろってんだ。全くもう…これも宙ちゃんに言っておくか。」
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