ーーーーーカラオケボックスーーーーー
海斗が落としたスマホを拾うと、手早く莉奈の連絡先・通話履歴・メールのやり取り履歴を削除して、海斗の前へ戻す宙斗。
「海、莉奈ちゃんや我々は、今の最後の言葉で、お前が莉奈ちゃんと別れることを、受け入れたと理解したからな。これ以降一切莉奈ちゃんにつき纏うな、連絡するな分かったな。もし街で見かけても声をかけたりするな、いいな。」
海斗「……」
力なく自分のスマホの連絡帳・通話履歴等を見て、莉奈関係のデータがすべて削除されていることを確認する海斗。
海斗「こ…ここまでしなくても……(力なく小さな声)」
「これからは莉奈ちゃんにつき纏うな、連絡するな分かったな。
破ったら莉奈ちゃんのご両親は、今の録音データを持って警察に駆け込むだろう…」
海斗「わ…分かったよ…(力なく小さな声)」
宙斗が目配せすると、ポケットから自身のスマホを取り出し操作する坂本
すると、カラオケボックスに入った直後の海斗の大声から始まり、
最後の分かったよという、力なく小さな声までが再生される。
「この通り今回のやり取りは、一部始終録音させてもらった。
今日帰宅したら莉奈ちゃんがご両親に聞かせるだろう。
いいな、海。絶対に莉奈ちゃんに接近しようなんてこと考えるなよ。
これは肉親からの切なる願いだ……」
莉奈の方に向き直り
「さてと…本当は下手な歌一曲歌って、発散したいとこだけど、
とりあえず海斗も分かれ受け入れたし、今日は帰りますか。
大将悪いけど海斗を送って行ってよ。
俺は莉奈ちゃんと三宅さんを地元駅まで送って行くから。」
坂本に小声で
「海斗が付いてこないように見張ってて。今度絶対に、今日の埋め合わせするから(笑)」
ーーーーーターミナル駅 海斗と坂本ーーーーー
揃ってカラオケボックスを出ると
海斗「り…莉奈ちゃん……」
前を行く莉奈の後についていこうとする海斗
坂本「海ちゃん、駄目だって。あんたの家はこっちでしょうに…」
半分力づくで海斗を引っ張っていく坂本。
「いい、海ちゃん。駅で待ち伏せとか絶対駄目だからね。そんなことしたら本当に訴えられちゃうよ。(海ちゃんがどうなろうと別になんだけど、海ちゃんが訴えられたら宙ちゃんが気の毒だからね…)」
ーーーーー莉奈地元駅への電車内ーーーーー
「莉奈ちゃん、一応海斗のスマホから莉奈ちゃんの連絡先・通話履歴・
メールのやり取り履歴なんかは全部削除したけど、
念には念を入れて番号変えたほうがいいと思う。」
藍「そうしなよ、莉奈。あいつ番号、暗記してるかもだし…
あいつが別の電話機から電話して来たら、莉奈出ちゃうかもでしょ。」
「後、最低でも一か月位は帰りとか周り注意してて。
毎日ついてあげられるわけでもないし、」
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