−−−カラオケボックス−−−
(話さないと、話さないと…。)
海斗が藍に〝この女〟と怒鳴ると莉奈の身体がビクッとなる。
(直ぐ大きな声出すところ前から苦手だったんだよね。)
大きく深呼吸をしてから気持ちを伝えるために海斗を見つめながらゆっくりと話し出す。
「最後まで口を挟まず話を聞いてくださいね?」
海斗「別れるだなんて言わないでよ…、莉奈ちゃん、嘘だよね!」
「話を聞いてからにして欲しいです、最初に結論から…。
海斗さんとはこれ以上、おつきあいすること出来ません、ごめんなさい。
理由はいくつがあります、私も悪かったところがあると思います。
初めましてのお付き合いだったのでどうやってお付き合いしていいか判りませんでしたし、お付き合いしていく内に好きになる。と言われそうだと思っていました。
でもそうではないと(宙斗を見ながら)思いました。
これが理由の1つです、あとは…。」
海斗「イヤだ、嫌だ、イヤだ、イヤだ!」
坂本「海ちゃん、最後まで口を挟まず言われてただろ?
大人なんだから最後まで聞きなよ、その話を聞かないところ悪い癖だ。
だから仲間が離れていくんだよ…、俺だって客じゃなきゃ海ちゃんとの付き合い考えるもんな。」
海斗「えっ?大将も?ウソだろ…。」
藍「現実を見なさいよ。」
海斗「うっせぇな!莉奈ちゃんの親友だか知らないけど鬱陶しいんだよ!」
「それもです、その直ぐ大きな声出すところも言葉遣いが悪いところも原因です。
怒鳴られた人の気持ちを考えられませんか?怒鳴った相手が…、一度ありましたよね?」
新事実、莉奈とデート中、格好をつけようとしたのか他のカップルの男性に食って掛かり危うく警察沙汰になるところだった話を宙斗、藍、坂本に話す。
「それから女性蔑視過ぎます、〝女〟なんて言葉、テレビや映画でしか今まで聞いたことありませんでした。
他にも有りますが1番の原因は…、ここに居る人みんなさん、口が固いと思ってますから話します。
……大将のお店に行った日のことが原因です、予定が入るかも知れなかったにも関わらず約束をし身代わりを立てた。
そこまでは分かります、理解は出来ませんが…、何故他の女性と…ホテルへ、入ったんですか?」
海斗「それは…、でも!でもさ、一度の浮気くらい許してくれても…。」
「一度、本当に一度だけですか?…こうやって何かある度に疑うような関係よくないと思うんです。」
海斗「でも……。」
グダグダ言い中々納得しない海斗に藍が。
藍「海斗さん、仮、あくまでも仮のお話。
もし莉奈が他の男性とホテルに行ってそれ許せます?」
海斗「許せるわけないだろ!男と女は違うんだよ!!」
「海斗さん、それ本気で言ってますか?」
藍「最低ー。」
坂本「海ちゃん、男の俺でもそれに賛同できないわ、そりゃないわ、ダブスタだろう。」
「なら井ノ原さんにお話してもいいですね?お付き合い出来なくなった理由、私の口からまだ話してないんですよ。」
海斗「それはマズいって…。」
藍「マズいことした自覚はあるんですね、往生際が悪いですよ、莉奈からの別れ話聞き入れてください。」
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