どうしてお前らがここに…と騒ぎ立てる海斗を無視して
「海、いいから黙ってついてこい。」
そう言って、歩き始める宙斗の横にはいつの間にか莉奈が。
ぶつぶつ言いながらも莉奈目当てに渋々ついてくる海斗。
「ここだここだ…」
ガラス扉を引き、莉奈・海斗・藍・坂本を先に建物内へ入れる。
莉奈と藍はそれぞれ「すいません」と頭を下げ、坂本は「宙ちゃん悪いね」と、
これも頭を軽く下げて中に入っていくが、海斗だけはさも当然という感じで
何の反応も示さず中へ。
ーーーーーカラオケボックスーーーーー
店員に案内された部屋に入ると、ファミレスで打ち合わせた通り席に座る。
海斗「なんだってんだよこんなとこ連れて来て。それになんで宙たちが…
見たことない女もいるし」
大声で叫んでいる海斗
「海、少しは落ち着けよ。今から話すから。
先ずは俺から概要を話して、莉奈ちゃんにバトンタッチする。」
莉奈を見ると微かに頷く莉奈。
「海、俺がこの前お前に話したこと覚えてるか?」
海斗「莉奈ちゃんが俺からの電話やメールを迷惑がって、
気持ち悪いって思ってるって話か。」
「ちゃんと覚えてるんだな、感心・関心。」
海斗「でも、莉奈ちゃんは俺に誘いのメールを…」
「あぁ、メールや電話じゃお前話が通じないだろうからって、
直接もう連絡はしてくれるなって直接伝えるお誘いのな。それがこの場だよ。
俺や大将がいるのは莉奈ちゃんを守るため、そしてこの女性、
三宅さんって言って莉奈ちゃんの親友だけど、
彼女がいるのはそれ絵を見届ける証人ってわけだ。
莉奈ちゃんのご両親は、お前の日頃の行状を莉奈ちゃんから聞き及ぶに至り、
最初は直ぐにストーカー被害で警察に届けるって言ってたんだ。
でもそれはあまりにもってことで、俺と莉奈ちゃん本人がお前に別れを告げて、
それをお前が受け入れるって条件で、警察へ届けるのは待って貰ってる。
俺の肉親の情無下にするなよな、海。」
話しを盛り海斗に告げる宙斗
海斗「別れたいなんて嘘だよね、莉奈ちゃん。嘘って言ってくれよ。」
中腰になり、今にも莉奈に掴みかかりそうになっている海斗を、
隣で押さえている坂本。
藍「あなた、莉奈に愛想付かされてるの分からないの?
連絡ない時点で察しなさい。」
海斗「うるせえこの女(あま)。お前になんか聞いてねえよ。
嘘って言ってくれよ莉奈ちゃん。」
藍「莉奈ちゃん…なんて猫撫で声出して気持ち悪い。」
ーーーーーカラオケボックス外、出入り口が見渡せる場所ーーーーー
宙斗担当「おぅ、久しぶり…どうだった海斗とやら……」
海斗担当「どうもこうも……あいつは駄目だ…俺が親だったら、絶対に娘には近づけないよ。あんなの連れてきたら親子喧嘩しても、引き剥がすね。」
宙斗担当「そんなにか……」
海斗担当「あぁ、後で報告書上げたらお前にも見せるよ。で、そっちは?」
宙斗担当「驚くほど何もなし、品行方正ってのを絵にかいた感じ…あまりにも何もなさ過ぎてこの調査ばれてるんじゃと思ったぐらいだよ(笑)」
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