ーーーーー永瀬家から帰宅した宙斗ーーーーー
「あそこで見かけるとは…俺の予定じゃもっともっと先だったんだが…
まあ、結果オーライってことにしとくか(笑)
海斗から寝取るにしても、莉奈本人は何とかなりそうだが、問題は父親だな…
色々と調べられてもいいように、身辺綺麗にしとくか…手始めにこれからだよな。」
スマホに表示させている綾瀬まさみからのメールを見ながら、
「まさみとは、元々割り切りってことで付き合い始めてるから、問題はない筈だけど」
綾瀬まさみからのメールに返信を書き始める宙斗
【まさみちゃん、昨日の今日でもうとは思わなかった。
一応弟なんだからそんな邪険に言わないでくれよ(笑)
まさみちゃんを夢の中にお連れしたいのは山々なんだけど
この関係もう終わりにしよう。 宙斗】
ーーーーー海斗-----
向かいのマンションの宙斗の部屋の電気が点くと早速、宙斗に電話をかける海斗
海斗「宙、帰り遅かったな。上手くやってくれたよな。」
「海か、お前あのな…」
海斗「帰ったの確認出来たらそれでいい。ありがとな。またよろしく。」
「海、こらまて、話はまだ……」
海斗「これから莉奈ちゃんに電話するからまたな。」
一方的に電話を切り、続いて莉奈の番号にコールする海斗。
宙斗は、通話が切れたスマホを見つめて
「全く勝手な奴だ…あんなもの見て莉奈が電話に出るとも思えんが…
まあ頑張れや。」
【トゥルル~トゥルル~】
いくら呼び出し音を鳴らしても出る気配のない電話を見つめて
「莉奈ちゃんどうしたんだろ??」
ーーーーーrifugio segretoの鍵を閉め駅へ向かう長野ーーーーー
森田と駅へ向かいながら、スマホでどこかへ電話をかけ始める。
長野「あっ、サカモトさん??久しぶり〇〇で一緒だった長野だけど。」
電話の相手はしばし考えた後
坂本「あぁ、長野君か…久しぶりだね。今何してるんだい?」
長野「〇○でショットバー開きまして。坂本さん後で呑み来ませんか?
同好の士は大歓迎だし、坂本さんなら口かたいし(笑)」
坂本「いわくありのバーみたいだね。今度時間できたら連絡するよ。
長野君もうちに呑み来てよ。しがない居酒屋だけど、料理で売ってる。」
長野「ええ、その内伺させて貰います。」
電話を切った長野に
森田「オーナー、誰です?」
長野「以前働いてた〇〇って店で一緒だった人。俺や森田君と同好の士だよ(笑)」
森田「なるほど(笑)」
ーーーーー翌朝、通勤電車-----
そこそこ混んでいるいつもの通勤電車。
吊革につかまりながら、電車の揺れに身を任せている宙斗の耳に届く女性の小さな声。
声の方向を見ると、女性のスカートをたくし上げて、下着の中に手を入れている男が。
「おっさん、痴漢は犯罪だぞ。」
男の手首を握り捻り上げる宙斗。
「ってあんた、この前の。もう許さん、次の駅で突き出してやる。お姉さんちょっと辛いかもしれないけど、次の駅でこの痴漢野郎の事、駅員に突き出すから、一緒に降りて証言してよ。こういう輩は許しちゃいかんから。」
下着・スカートを手早く直し終えていた女性を見る宙斗。
「えっ……り…な…ちゃ…?」
驚きながらも次の駅で莉奈と共に降りて、痴漢を駅員に突き出す宙斗。
ーーーーー莉奈父-----
出勤すると早速、宙斗の会社の自分とかかわりのある部署へ電話する莉奈父
莉奈父「おはようございます。〇〇さん。」
〇〇「おはようございます、永瀬取締役。どうされました?こんな朝早く。」
莉奈父「いやちょっと…御社の営業〇課に、岡田宙斗って係長がいるだろ?」
〇〇「岡田ですか?確かにいますが…」
受話器から宙斗の在籍確認を問う声が漏れ聞こえてくる。
〇〇「岡田はまだ出社してませんが。なんでも電車で痴漢を捕まえたとかで、その男を駅員に渡したことで、事情を聴かれてるとか。岡田が何か?」
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