右耳にイヤホンを着けられそこから流れる音声、宙斗と海斗のやり取りに耳を疑い驚きの表情を見せ深々と頭を下げる宙斗を見つめる。
(え?え?海斗さんの身代わりでお兄さんの宙斗さん…?
……そうだよ、私、ランドで宙斗さんとキスしちゃった…、コレって浮気?
だけど私は宙斗さんを海斗さんと思ってたわけで……。)
沈黙の時間が暫く流れる、その間、莉奈は落ち着くためかカカオフィズを何回も口にするとグラスの中が無くなる。
バーテンダーは何も言わずカカオフィズとミネラルウォーターを莉奈の前に置く。
そのグラスと手に取り落ち着くために交互に飲んでいく。
「宙斗さん、すみません…。」
何の謝罪なのか…。
「もし私に妹が居たとしたらやはり恋人に興味が有りますしそれは理解出来ます。
ただ…仕事が忙しいからと……、入れ替わってまでデートとは思いません。
海斗さんが仕事の都合でキャンセルになってしまっても後日にするくらいの臨機応変さはあります。
……お兄さまなら海斗さんの性格を解った上で入れ替わり……、仕方無しに入れ替わったんですよね?
謝罪は一度保留にさせて下さい、騙されたとは言え私…浮気しちゃったんですよね…。
海斗さんは私が他の男性とデーとしてもいいと思ってたと言うことですよね……?」
誰にその疑問を投げかけたのか[他の男性と…]グルグル頭の中で回っている。
話を耳端で聞いていたであろうバーテンダーがオーナーに耳打ちをしてから…
バーテンダー「このカクテルをお飲みになられたら本日はお帰りください、岡田様も宜しいですね?」
宙斗にはもう一杯のウィスキーと莉奈には甘い甘いカクテル、アレキサンダーを差し出す。
「頂きます……、甘くておいしい…。」
サクレと共に飲食する莉奈、宙斗から顔を見えないように横を向く。
(泣いちゃダメ、泣いちゃ…。)
甘くてアルコール度数の高いカクテルを飲み……フラッする。
カクテルのせいか海斗の行動のせいか…目が潤んでいる。
宙斗を見ると莉奈はその気はないが一般的にはこのまま…何処かへと言った目だった。
(あれ?私、さっき宙斗さんに告白…されてる?好きと言われただけだよね?わかんないよ…。
見分けもつかないほど海斗さんのことちゃんと見てなかったんだ…。
好きの気持ちは…、恋がしたかったから?男性とお付き合いしたかったから?)
いつもよりアルコール度数が高いお酒、会計も忘れrifugio segretoを出るとターミナル駅まで………。
言葉ない、無言のまま、手も繋がないが宙斗は莉奈を歩道側を歩かせ見守っている。
「ここでだいじょうぶです……。」
そう言い改札口に入ろうとすると海斗を見掛ける、その隣には海斗と背の高さは殆ど変わらないグラマラスな美人な女性と密着しネオンのあるオトナの休憩施設、宿泊施設方面へ。
「海斗さん……、あの女性は?宙斗さん…、私追い掛けます。」
宙斗も着いて来てくれて宙斗、莉奈に気付かずその施設へ入っていく海斗とグラマラス美人女性。
二人が入ったその施設は満室と表示された。
宙斗に支えられその場に立ち尽くす莉奈だったが…、酔っていたせいか海斗に騙されてたせいなのか……。
宙斗の手を取りその隣の古びた施設へと入っていこうとする。
「わたし、みりょくないですか?」
明らかに酔っている莉奈。
過保護の莉奈の家、ここでそこに入ったらどうなるか…。
−−−rifugio segreto、閉店後−−−
長野(オーナー)「今日、…昨日、宙斗くんの連れ唆られないか?」
森田(バーテンダー)「はい、…見てたいですね……。」
長野「あぁ、目の前で見たいな…。」
何を見たいのか?
言わずとも二人とも女性の恥じらいを…、同じ趣味、性癖。
長野「岡田様がこの店に連れてくる女性、初めてだよ。」
森田「はい、…カップルの女性を…。」
長野「それは言うな。」
森田「無粋でしたね…。」
今後のことを思うふたり。
−−−オトナの施設−−−
海斗「疲れマラなのか、最近勃起してしかたないんだよ。」
「そうなの?まぁ、私も溜まってるし構わないけど…、シャワー浴びてくるわ。」
女性がシャワーを浴びている間、テレビを点けあのチャンネルに合わせる奇しくもまた兄に彼女が寝取られるバージョン。
女優は一緒、莉奈には全く似てない。
「そんなのに興味あるの?その娘、胸あまりないじゃない?
私くらいあれば余裕で挟めるわよ。」
そう海斗、実は隠れ巨乳フェチだった、莉奈の胸も小さくはないが海斗には物足りなさがあった。
「アナタもシャワーしてきたら?」
海斗「あぁ……。」
(オカダさんの話の通り見た目はそっくりね、アッチの方はどうかしら?疲れマラとか言ってたから楽しめるかな~?
しかしいいバイトよね、好きなエッチは出来る、オカダさんと同じ顔で好み。
それで◯万円はいいバイトよ。)
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