”rifugio segreto(リフージョ セグレート)”の扉が開き席に案内される。
お店の名前は海斗基、宙斗に教えてもらった、意味も……。
「イタリア語なんですね!秘密の隠れ家、素敵です!
店員さんもウェイターさんとバーテンダーさんのふたりだけというのも隠れ家に相応しいネーミングです。」
またウェイターがオーナーだと教えられる。
「海斗さん、ウィスキーお飲みになるんですね、初めて知りました。」
心地よいジャスの音。
「カカオフィズってありますか?」
バーテンダー「御座います、お作り致しますので少々お待ちくださいませ。」
オーナー(ウェイター)「◯◯さん(バーテンダー)、三組様になりましたのであと二組様までです。」
バーテンダー「畏まりました。」
オーナーからの申し送りに応えたあと莉奈のカクテルを計量しタンブラーに注ぐと炭酸水を入れ軽くステアする。
バーテンダー「お待たせいたしました、こちらカカオフィズで御座います。
飲みやすくなっておりますがアルコール度数は8%と若干高くなっております。」
「ありがとうございます、(体を捻り横顔を見ながら)海斗さん、何だか…居酒屋さんへ向かう時の海斗さんと電話が終わった後の海斗さん、別人のような気がして…。
そんな筈ありませんよね、何言ってるんだろう、私…。」
フフフッとひとり笑った後、宙斗がこちらを向き視線が重なる。
「甘くないサクレならこのカクテルと合うと思うんですよ。」
−−−永瀬家、両親−−−
父「莉奈はまだなのか?」
母「えぇ、岡田さんと食事ですって…何でも岡田さんの最寄り駅らしくて…。」
父「ハァ?!10も離れた娘を地元の駅に連れて行っただと!岡田海斗はどうしようもないヤツだな!」
母「莉奈ちゃん、初めての彼氏ですし…、おつきあいがどの様なものか解ってないと思うんですよ。
今言っても聞く耳持たないと思いますし…もう少し様子を見てあげてもとはおもうんですが…。」
父「君も歯切れが悪じゃないか!わたしと同じで賛成ではないと言うことかね?」
母「傷が浅いうちに…距離を取ってもらえたらと思っています。」
父「傷?浅い?どう言うことだ?!まさか……。」
母「いえいえ、貴方がかんがえているような関係ではないですが…、どうやら初めてのキスをしたようで…。
それ以上の関係になる前に距離を置いてもらったほうが…。」
父「莉奈が…、そうか……、そうだな!深い関係になる前に君から言ってもらえないか?
あの男は莉奈を大事にしていないと…。」
母「えぇ、貴方が出張の時にゆっくり話してみたいと思います。」
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