「さっさと帰ってけしからん男だな!」
「こんな時間からは難しいよ…、それに今日の海斗さんは歩くスピードも荷物も気を遣ってくれたよ。
それにランドの料金支払ってくれたしお土産だって半分出してくれたんだよ!」
「莉奈ちゃん、普段の扱いが問題だと言ってるのよ。
本当に大事にしてくれてるなら先を歩かないし予約は男性がしてくれるのよ。」
「それは…ランドの予約、私のほうが慣れてるし…。」
「慣れてる慣れてない、そう言う問題じゃないんだ、不慣れでも大事にしてるなら今日はその…記念日だったんだろ?
ならば余計にしてあげたい。と思うものなんだ。
私は岡田くんとの付き合いは賛成出来ないな。」
「お父さん……。(確かに今日行くまでは全部任せっきりにされたけどランドの中では優しかったし……。)」
「莉奈ちゃん、そんな顔しないでお父さんもお母さんも頭ごなしに賛成出来ないと言ってるわけではないの。
本当に今度一度、岡田さんに来ていただきなさい。」
「はい、海斗さんに聞いてみます。」
両親と会話後、用意してくれていたお風呂に入り今日のことを振り返る。
(海斗さん、何かいつもと違ったんだよね、優しいし並んでても不機嫌にならないしお昼のときも私が言った風にすればよかったね。って謝ってくれたし
井ノ原さんたちのお土産も半分出してもらったしそれにお土産全部持ってくれたんだよね。
それにしても驚いたなぁ、海斗さんが時間前に来て待ってたの本当に驚いたよ。)
お風呂から上がるとスマホに海斗からの着信、折り返し電話をすると直ぐ海斗が出る。
海斗「莉奈ちゃん、電話したのに出なかったね。」
「お風呂入ってたから…。」
海斗「俺がまだ帰り着いてないのに?まぁいいや、月曜日……。
」
仕事終わりに待ち合わせしようと言われる。
定時に上がれるか判らないし月曜日から会って遅くなったら両親に何言われるか…。
「定時上がりなら行けますが残業になってしまったら行けません。」
そう応えるしかなかった。
それなのに自分の思い通りにならないそれだけで不機嫌になる海斗につい言ってしまう。
「どうしたんですか?今日は歩くのも私に合わせてくれて荷物まで持ってくれたのに…。」
海斗(宙のヤツ、勝手なことしやがって!!)「き、今日は記念日だったからだよ!!
解った!解ったよ!月曜日、定時で上がれそうなら連絡してこっちもするから!」
それだけ言うと一方的に電話は切れた。
「………海斗さん、今までこんな感じはなかったんだけどなぁ、二面性?海斗さんがよく解らないよ……。」
日曜日は両親と過ごし月曜日…仕事に行き……。
朝の電車、いつもより少し混んでる感じがする。
(痴漢に遭わないといいんだけどなぁ……。)
学生時代より制服学生時代より減ってはいたもののたまに、ほんのたまに今も痴漢に遭うことがあった。
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