「クラスの山本くん。ほら、帰りに声かけてきた子いたでしょ?前に告白してきたから断ったんだけ ど、諦めないって言ってて。」
暁斗に告白されたのは、龍太郎と想いが通じる前の話だった。
暁斗が真緒を好きなことは公然の事実で、暁斗も物事の中心にいるタイプであるため、クラスでは何かと2人で組ませようとする風潮がある。
暁斗はそれでも真緒の意思を尊重してくれる所謂「いいヤツ」だったため、嫌いにはなれずこうやってアプローチを受け続けることになっているのだった。
断った理由が「そういうの興味ないから」だったのも、暁斗が諦めきれない理由の一つだろう。
「龍太郎さん、気になる?やきもち?」
真緒は暁斗になびくつもりはまったくない。だからこそ、龍太郎が気にしている様子が嬉しい。龍太郎は一ヶ月前の告白以降、あの時のような必死さを見せてくることはなく、寧ろいつも余裕があって、真緒の要求に応えリードもしてくれる。
いつも自分ばかりがヤキモキさせられている気持ちだった。だから、わがままもたくさん言ってきた。
反応が見たくて、映画そっちのけで立てていた膝を寝かせ、後ろを振り向き顔を見上げる。
【バレちゃいましたか?笑
龍太郎の強がりと、仕返し?の意地悪なとこみたいです。笑】
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