家に帰っている途中、龍太郎からラインが届く。
初日だからか、真緒が泊まりに行くからか、早くに仕事を終えられたようだった。「お肉食べたい」と返信する。
明日は龍太郎の家から直接登校するつもりで、準備をした。真緒が普段なら登校した後に家に戻る夜勤明けの母にもバレないように、気をつける。
着替えのシャツや下着、弓道着などを準備して家を出た。車がないからやや時間がかかる分、夕食は出来上がっているかもしれない。
龍太郎が一人暮らしを始めたアパートに到着した。アパートの駐車場には見慣れた龍太郎の車が停まっている。すでに帰宅しているようだ。
聞いていた部屋番号の前までいき、チャイムを鳴らす。部屋の前で変に騒ぐわけにはいかないから、静かに、開かれたドアから入る。
「人の家にあがるの、ちょっとドキドキするね。」
ドアが閉まって、そう零す。いつも泊まるのはホテルだったから、真緒にとってはどちらかの家に・・というのは初めてだ。
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