渡された黒い首輪を取り出して私の首に
巻くとほんのり皮の良い匂いが漂います。
意外にも首輪は緩くもきつくも無く丁度良い
サイズでしたが、皮の内側は少しガサガサと
しており新品なのだろうと思いました。
調教師は首輪のリングに指を掛けて私を近くへ寄せると、慣れた
手つきでリードの金具を首輪へ装着しました。
リードを装着する時の"カチッ"という音は私には恐怖でしかありませんでした。
首輪の重みが、まるで私の存在そのものを縛りつけるみたいに感じる。
恥ずかしい。
調教師の目が怖い。冷たくて、まるで私を物のように見てる。
でも、肉便器だって? 冗談じゃない。私は人間よ。仕事もして、友達もいて、普通の生活をしてた、ただ夫の性癖のせいで、少し多くの人としただけ。
「……私は、あなたのものなんかじゃ、所有する? 私は、私のものです。」
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