2026/10/15 21:10:10
(WlHn4eRD)
遅くなりました。
色々と教えていただき、ありがとうございます。
それでは始めますね。
起きた時は拓也様は不在、音に気付いて入室してきたということでお願いできますか。
導入なので少し長くなりました。
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眠る為だけには大き過ぎる程の、シワの一つも無いシーツに包まれたベッドに全裸で横たわる咲良。
両手首を体の前で合わせるようにして重い質感の手錠をつけられ、首には黒い首輪が嵌められている。
首輪の先はベッドの枕元の支柱に鎖で繋げられており、身動きが取れる程度には長さに余裕があるそれは、抵抗を奪う為というよりは、この部屋からの脱出を防ぐ目的で装着されているようだった。
まるでペットのような扱いだった。
「う……ん………(わたし…なにを……)」
ゆっくりと目を開く。
覚えているのは、息子を幼稚園に迎えに行く前にと手早く夕食の準備を進めていた時のこと。インターホンが鳴って、手を洗ってモニター越しに会話をして、それで……。
何があったのか思い出せない。拉致の瞬間に嗅がされた薬で回らない頭では答えがでなかった。
しばらく、天井を眺める。
「きゃっ……!!」
見知らぬ場所であることや肌寒さに気付き、ようやく自分自身の異常な状況に気付く。生活感はほとんど感じられないそれは、まるで監禁部屋だった。
大きなベッドが部屋の中心に置かれ、傍らには立派なソファーが辛うじて置かれており、此方に向くように壁にモニターが備え付けられている。
身動ぎをすると首元の鎖がジャラリと音を立て、夢ではなく現実なのだと訴えかけてきて、咲良はパニックになる。
「いやっ…いやっ…なにっ……!!(なんで、なんで、どういうこと……?)」
容易には受け入れられない状況に、半泣きになりながら声が洩れ出る。ベッドの上に体を起こし、激しく音を立てて手錠を外そうと引っ張る。首輪にも触れ外そうと試みる。
当然、全く意味を為さなかった。
ガシャガシャと音を立てていると、部屋のドアが開く音がして思わず動きを止める。
視線を向けると、見知らぬ中年男が立っていた。
部屋に入り、ドアを閉めベッドに近付くのを見て、体を腕と足で隠して、咲良もベッド上で後ずさった。
「だ、だ、だれ、ですか。ここはっ、わ、わたしは、なんで、………」
聞きたいことが溢れて言葉にならない。
良い年になる大人なのに、今にも泣きそうだった。