2026/10/16 10:56:48
(AuseXDQn)
優花の思い出(2)
優花のことを、性的に満足させられてないんじゃないか。
そんなふうに思うようになったのは、結婚して1年が過ぎ、実家の法事から帰ってきたときからだった。
悪ふざけ半分で「これ一緒に見よう」と言って、宇宙生物に女たちが犯され、出産させられる愚にもつかない映画を借りてきて、優花につきあわせたことがある。
優花はこういうの嫌だろうなと思いながらも、「なあ、俺があんなだったらどうする?」と言ってその場で押し倒したら、優花はびっくりするくらい濡れていて。
そのままの勢いでことに及び、中出しして、優花の目をのぞいたら、いつもは静かな目が、涙目になって揺れ動いていたことに、俺はまた驚くことになって。
乱暴にしてしまったことを謝りながら、「ところで、和也、フランケンシュタインって呼ばれてるんだぜ。ぴったり過ぎて笑うだろ」と言ってしまったのは、むしろ俺自身のコンプレックスからだった。
優花とつきあう前に、何人かの女性と関係をもったが、彼女たちが異口同音に俺に向かって言ったのは「智也って、退屈よね」という一言だった。
身長も、体重も、体型も、容姿も、頭の出来も、すべてが標準的な俺はそう言われても返す言葉がなく、「まぁ、そうかもな」と言いながら、やり過ごしてきたところがある。
そんな俺と優花がなぜ結婚してくれたのかは、口数の少ない(というより、本当の本心をおそらく聞いたことがない)彼女の性格もあって、いまだに謎となっている。
たぶん、優花は、そういう女なんだろうと思いながら。
強く求められて、はじめてそれが何であるのかを知るといったように。もしかすると優花にとっての最大の謎とは、彼女自身のことなのかもしれない。
だから、少しだけ何かを渡す。俺にハンカチを渡してくれたように。
そう思ったときに、弟の和也が、優花のビキニ姿に勃起したことを思い出して、もしかするとあいつだったらと思うことが多くなった。あいつだったら、優花の本心を引っ張り出せるんじゃないかと。
俺とは対照的に、すべてのサイズが巨大にできている、あの弟だったらと。
(この世界をゆっくりご一緒したいと思ってますので、矢継ぎ早でご迷惑でなければと願いながら。優花の夫はこんな人みたいです。僕自身、書いてみてはじめて知りました。このあと和也の続きを書きます)