2025/12/24 01:36:59
(PlHZbaJa)
「ほう、ずいぶん熱心に見てるじゃないか、アストリアの残党」
振り返ると、そこに立っていたのはオラクの中級将校――名前は知らないが、基地でよく見かける顔だ。
三十代半ば、薄い金髪に鋭い青い目、制服の胸にいくつもの勲章。
腰の鞭を軽く振りながら、俺に近づいてくる。
「このポニーを知ってるのか?
ああ、そうだな。お前みたいな帰還兵なら、この馬の顔くらい覚えてるだろう」
将校はリアナに言う
「おい、リアナ!昔の部下が挨拶したいそうだ!」
手綱を握っていた兵士がニヤリと笑い、リアナの方向を急転換させる。
鞭が鳴り、リアナは「んぐぅっ!」と息を詰まらせながら、エランに向かって足を進める。
蹄鉄が地面を叩く音が、どんどん近づく。
将校はエランへ向かって
「よく見ろよ。これがお前らの誇り高かった女将校の、今の姿だ。
聖女の神託だの、アストリアの誇りだのと言ってた女が、
今じゃ俺たちの最高の玩具さ」
リアナがエランのすぐ前に到着した。
馬車が止まり、リアナは息を荒げながら、顔を前向きに強制されたまま、手綱が引かれて止まるしかない。
よだれが糸を引き、鈴がチリンチリンと小さく鳴る。
将校が鞭を使いリアナの頭を軽く叩いた。
「ほら、リアナ昔の部下に、ちゃんとした挨拶をしろ。軍隊式の敬礼でな」
リアナの体が一瞬硬直した。
だが、すぐに――訓練された動きで、足を広げて、腰を落とす。
「敬礼」ではなくて、秘部を隠すことなく見せる屈辱のポーズだった。
鈴が大きく鳴り、馬尾が揺れる。
将校は満足げに笑い、エランに向かって言った。
「どうだ? いいポニーだろう。
最初は抵抗してたんだが、数ヶ月の調教でここまで素直になった。
お前も知ってるはずだろ? この女が戦場でどれだけ強気だったか。
今じゃ鞭一本で走るし、手綱一本で方向を変える。
夜は将校クラブで、もっと別の奉仕もしてくれるぜ」
リアナの瞳が、わずかに揺れた。
エランには、それが分かった。
屈辱と、かすかな怒り、そして……諦め。
将校はさらに続けた。
「お前みたいな帰還兵は、こうやって昔の上官の姿を見せるのが一番効くんだよ。
抵抗する気を失うだろ?
ま、今日は特別だ。
お前にも少し楽しませてやるよ」
将校は手綱を軽く引き、リアナの顔を俺の方に近づけた。
柵越しに、リアナの顔がすぐそこに。
汗とよだれで濡れた顔。
ビットギャグの奥で、かすかに震える唇。
「さあ、帰還兵よ。お前の元上官に、ちゃんと言葉をかけてやれ。
『ありがとうございます、大尉』とか、
『立派なポニーですね』とかさ」
将校たちがまた笑う。
だが、エランは何も言わなかった。
ただ、リアナの目を見つめ返した。
その瞳に、俺は伝えた。
(なんてお姿に…いつか必ずアストリアを元の国に。)
将校は少し苛立ったように舌打ちし、手綱を強く引いた。
「つまらん奴だ。まあいい。行け、リアナ。次は全力疾走だ!」
鞭が鳴り、リアナは練兵場へ脚を進めていく。
こういうやりとりでよいでしょうか?
次は、少し遡って、ポニー調教の最初を描きたいなと思います。