2008/05/17 13:14:26
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「祐一~!元気だったかい?」
「うん。母さんは?」「祐ちゃん。おかえり~」
「義姉さん,久しぶり‥あの,母さん‥この人。」
「え‥」
「〇〇優子さん。母さん,俺,結婚するよ。」
「え~っちょっと‥祐一の母親です。」
「初めまして。〇〇優子です。」
「祐一‥あんた‥良かったね。」
母が泣いてしまいました。
「ちょっと母さん‥」
「ごめんね。」
「祐ちゃん,おめでとう。」
「ありがとう。義姉さん‥」
「ほら,こんな所で‥優子さん古い家でびっくりするでしょうけど,上がってください。」
「ささ‥どうぞ。」
居間に座り,五人で顔を合わせました。
「何も言ってくれないもんだから,この子‥」
「いえ。突然,お邪魔してすみません。」
「ゆっくりしていって下さいね。寝る所だけはたくさんあるから。」
「ありがとうございます。」
「こんな綺麗な人‥祐一にもったいないね。」
「うん。僕もそう思う。」
「優子さんは生まれは‥?」
手放しで喜んでくれる母に,兄貴が言う様にお金の事は言えませんでした。
「式は挙げないつもりだよ。二人共,余裕ないから。」
「あんたは,それで良いかも知れないけど優子さんの方が‥」
「私も。お母さん,すみません。私,再婚になるんです。」
「母さん‥」
「だって今は,お一人なんでしょう?別れたご主人と何かあるんですか?」
「いえ‥ただ‥」
「優子さん。祐一の事,よろしくお願いします。」
事情を知っている兄貴が止めたのでした。
「私は,気にしませんよ。祐一が好きになって一緒になりたいって思う人なら過去なんて‥息子ばかりで娘が欲しいって思ってたから,誠一がお嫁さん貰って,祐一までお嫁さん貰って‥娘が二人もできて幸せですよ。」
「ありがとうございます‥」
優子も僕も,また泣いてしまったのでした。
「落ち着いたら,また来なさいね。戻ってきても良いんだし。優子さん‥祐一をお願いします。」
駅まで見送ってくれた母がそう言いました。
「兄貴ありがとう。必ず返すから‥義姉さん大丈夫かな?」
「大丈夫だ。あいつだって,そうした方が良い。って言ってくれたから。振り込んでやるから,着いたら教えろ。大変だろうけど,がんばれよ。困った事あったら‥」
「うん。ありがとう。」
「祐一,ありがとう。しあわせになろうね。」
「うん。」
こうして,初めて会った日から,半年と 経たずに優子と一緒になりました。
今,しあわせです。
長々とすみません。