「僕も寂しかったよ優愛。公立の小中学校か。何事も横並びが大事、少し目立つことをするとすぐに、頭押さえられて……退屈で退屈で……あれが一般感覚っていうなら、そんなものない方がいいと思ったね。」
僕(前田慶次)は私立学園の制服である決して煌びやかではないが、見る人が見ればわかる最上級の生地を最上級の仕立てで仕立て上げられた、制服(ブレザー?)を身に纏い、これも同様の制服を着てソファの隣に座っている一条優愛の問いに答える。
「高校からは、優愛、君と一緒の学校に通えることになって、嬉しいよ。
告白か…何人かからされたけど、どうしても優愛と比べると皆ガキでさ…
そういえば、卒業式の時に学生服のボタン下さいとか言われて、あげちゃったけどまずかったかな。そういう優愛はどうなの?この伝統学園だと、告白した告白されたなんてことも無いか。」
優愛の手を自らの太腿の上で押さえながら話す僕
僕は前田財閥の御曹司。とはいっても次男なので財閥をつぐのは兄の慶一。
次男の僕は財閥を少しでも大きくするための政略結婚の駒。
今後の教育関連参入の足掛かりとして、一条家の令嬢である優愛の婿として、幼いころから将来は一条家に入るのだと教えられてきた。
「優愛、それに慶次くんもそろそろ講堂に行きなさい。式開始時間に遅れるよ。」
と、学園長の一条△△が二人に声をかける。
秘書の桜井智がその言葉を受けて
「優愛お嬢様、慶次お坊ちゃま、そろそろ参りましょう、この爺がお供いたします。」
「では行ってまいります。行こうか優愛。」
桜井智の後ろに付いて歩き始める二人
「父さんと母さんももう席に着いてるのかな?そう言えば爺。和也お兄ちゃんさ、先生になったんだって?」
「ええ、そうでございます。〇〇市の高校で教師をしておりましたが、今年度から本学園に赴任することとなってございます。」
「そうかぁ、和也兄ちゃんに久しぶりに会えるのか。元気かなぁ」
「あれは、慶次お坊ちゃまが本学園に入園することに決まって、爺めが急遽呼び寄せてございます。どうか以前にも増してよしなに。」
「市井の方、前田家の慶次にも(嫌がらせ)そんな事をするの?全く呆れて物も言えないわ…。その方たち自分の立ち位置をご存知ないのでしょうね、前田家の慶次…、私の許婚にそんな愚か者が居るのね…。爺?勿論、返り討ちにしましたよね?慶次、私たちと比べては皆、可哀想だわ、家系を背負うと言う事の重さを知らない市井の子どもですもの、それは仕方のないことだわ。私たちは幼い頃から恵まれてるのよ、お祖母さまには一流の講師を就けてもらい教養をそれを学び、お祖父さまには企業の方々と交流で品位や交流術を教えて頂いたのよ、有り難いわね、感謝ですね。……卒業式のボタン?あぁ、綾子さんから聞いたことがあるわ。第二ボタンのことでしたよね?確か…両思いになれる。おまじないの様な物でしたわよね。なぜアナタが私以外の方に渡したのかは容易に想像出来るけど…、可哀想よ?慶次と両思いになれると希望抱いてこの学園に無理にして入園していらっしゃるんでしょう?本当に可哀想……。私に告白?!この学園で私に告白する身の程知らずが居たならば破滅したい異常者か外部出身者で私のことを知らない方だけじゃないかしら?勿論、今まで告白する者など居りませんよ、ただ一度告白なるものを経験してみたいです、経験してみたいはただの興味です。私は幼い頃から慶次しか見ていませんし政略結婚と言われていますが私なりに慶次に好意はあるのよ?お母さまだっていくら政略結婚と言っても私の意に反することは好まないです。お祖父さまは判りませんがお父さまはお母さまに愛情を注いでますしお母さまもお父さまに、ふふっ、朝ご飯作ってさしあげてるのよ、一条の一人娘が…。私も慶次にしてあげたいから専門の〇食(和食か洋食か、慶次の好み)に師事しましたのよ。」祖父と父に促され立ち上がると慶次の横に立ち、優雅に2人に一礼してから理事長室を出る。「和也は優愛お嬢さまがお産まれになられてから許婚の方、慶次坊ちゃまに一生を捧げると決められております故、存分にお使い下さい。」「和也さんは日本史の教師なのよ、見た目も中身も磨いているわ、全部慶次の為にね。そう言えば……父の前では聞けなかったけど慶次はどれくらいの女性におイタ(セックス)したの?今までのことは慶次が誰かとなさっても不問よ、ただこれから先は私たちが楽しむだけにしましょうね?その代わりこれからはその相手を教えて?……身の程知らずと言うことを教えて差し上げないと…ねっ?私はアナタ以外行為をしないわよ?だってまかり間違って子どもでも出来たら大変ですもの。」優愛の身の程知らず。と言葉を聞き、頷きながら綾子が優愛が話し終えるといつの間にか後ろから付いてきている。「優愛お嬢さま、そうは仰られますが市井では中々難しいものでございます。中途半端に出来が良い、顔がいい者は自分より優れた者がいると嫉妬し陥れようとするのです。しかしご安心なさってください、慶次さまに下手を打った輩は男女問わず…消し去りましたから……。(それから慶次さまが挿入するお相手はバージンだけ、他の者が挿入した後は色々問題がございますから…。慶次さまもその辺りはしっかりなさってましたからね。)」「綾子さん、そうなの?何だか、市井の方は複雑なのね…、消えた方は綾子さんが?」「いいえ、私が直接手を下せば…優愛さまの名が汚れてしいますので、手の者が始末しております、その辺りは心得ております。」「慶次、前田のお義父さま、お義母さまは来賓席に(私の)お祖母さまとお母さまの4人で並んで座られてますよ。」丁字路を右に曲がれは講堂。そこから飛び出してきたのはもう講堂に居なくてはならない筈の教師の“あの女”、後藤なつみ。優愛にぶつかってきた、私の体は慶次の腕の中に押し飛ばされる。「無礼者!優愛さま、どこかお痛めになられた箇所はございませんでしょうか?」「大丈夫よ、慶次が受け止めてくれたから。」派手に尻もちをついて転び恥じらいもなくM字で足を広げピンクのパンティを晒している後藤なつみ。「後藤先生、いつまでも見苦しい姿してないで立ち上がりなさい。」「痛〜い、見苦しいって…、あれ学園長の秘書の桜井さん…、す、すみません!」捲れたタイトスカートを戻しながら立ち上がりペコペコと何度も頭を下げる。「その制服(ブレザー)ネクタイとリボンからして1年生ね、今から講堂で入園式です!なぜ教室に居ないのですか!入園早々、指示も聞かずに廊下をうろついているだなんて!」呆れ顔の桜井智が
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