(無題)

(小さな声で囁いたのが聞こえたのか覚悟を決め部屋の外に居たSPを追い払ってからまた戻ってきて...)

ええ...抱いて...？
これが最後のわがまま...

(羽織っていたカーディガンを脱ぎ再び抱きつくと背伸びをし唇を重ねる...)

「お嬢様…」
キスを受け入れて抱きしめる
「お嬢様、今からお嬢様の執事として明日の新婚初夜に向けた花嫁修業を行います」
真面目過ぎる執事の精一杯の強がりで自分に言い訳するようにお嬢様に宣言する
「お嬢様、キスの際は相手の傾きと逆方向に顔を少し傾けて下さい。鼻をずらす意識ですよ」
お嬢様の顎を少し持ち上げて再びキスをする

よろしくお願いしますっ...

(花嫁修業の一環として抱いてくれると宣言されると嬉しそうに微笑み頷くと軽く頭を下げる…)

はいっ.....んっ...

(キスの仕方から教えられ素直に頷くとゆっくりと目を閉じ言われた通りに顔を少し傾ける...)

「はあっ…お上手です！よくできました」
優しく頭を撫でてよしよしする
「お嬢様、次はディープキス…舌の使い方です。舌は絡めるというより自分の舌を使って相手の舌を撫でる意識です。まずやってみて下さい」
少し下を向きお嬢様に舌を差し出す

嬉しい...

(優しく頭を撫でられ嬉しそうに微笑み見つめる...)

う､うんっ...

(ディープキスの仕方に移ると少し恥ずかしそうにしながら頷き差し出された舌を撫でるようにして舐めぎゅっと抱きつき舌の動きに合わせる...)