イメプレ

シングルになってもう数年…
子育てに手いっぱいだったが、最近は手もかからなくなってきてふと人恋しくなることが増えた。

久しぶりに…そんな軽い気持ちでマッチングアプリを登録してみた。


「暇な日が合えば遊びませんか？」

「おっ、シングルマザーか。遊べるかな？」

少し歳上であろうマッチした女に下心丸出しでやり取りを始める。
距離的にはいい感じに少し離れた程で、都合のいい距離の女だった。

『夜会えそうですか？ゆっくりお話ししてみたいです』

男にそう誘われると女は嬉しくなってしまい、スケジュールを組んだ。
遅くなってもいいように子どもを自分の親に預けるようにして。

そして会う当日。

初めてのマッチングアプリでこんなに早くマッチするもんなんだ…そう思いながら、最初にマッチした相手に返事を返した。

『あまり遅くまでは無理ですが…会えますよ』

何度かやり取りして会うことになった。久々に異性と連絡を取り少し浮かれながら…
子供は親に預け当日…

約束の場所に少し早く着き、落ち着かない様子で待っていた。

『着きました。もういるかな？』

『もう着いてますよ』

遠巻きに待ち合わせ場所を見てどんな女かを確認すると、ツカツカと歩み寄って声をかけた。

「優羽さんかな？」

ひと通りの挨拶を済ませると、さりげなくラブホに近い居酒屋に2人で入っていく。


「飲むでしょ？何にする？」

お互いにアルコールを入れ、仲良くなっていくと次第に下ネタに話題を移していく。




「えー、じゃあいつからエッチしてないのー？もったいないよー」

メッセージを送り周りを見渡すと声をかけられた。

「あっ、はい…祥平くん？」

当たり障りない挨拶をして少し話すと居酒屋へ向かった。

「うん、少しだけ飲もうかな…」

久々のお酒…緊張からか飲むペースも少し早くなってしまいほろ酔い…

会話も弾み自然に下ネタへと会話が移っていった。

「えー4、5年とか…？
ははっ、何言ってんだろ恥ずかし…」