イメプレ

「ありがとうございます」

面接官の女性はあまり表情を変えず、淡々と面接を進め30分ほどで終えた。

「結果は追ってご連絡致します。」



数日後、真琴に合格の連絡が届く。
真琴にはわからないようになっているが、面接ではほぼ容姿と性欲の強さのみを見ており、「売れる身体かどうか」の品定めである。


それまで勤務していた仕事を退職し、1ヶ月分の荷物を持って向かった先は隣県の山奥にある施設。
この企業が買い取った施設なのか、元々病院だったような建物が全体的にキレイにリフォームされている。
(ここで1ヶ月過ごすのか…)

そう思いながら真琴は中に入っていった。


中に入るとかわいい看護師が出迎えてくれる。

「山中さんですね。遠くまでありがとうございます。担当の今泉です。よろしくお願いします。」

にこやかな笑顔とそれに反するようなグラマラスなボディラインが印象的な女性。

「山中さんのお部屋に案内致します」

面接を終え返事を待った。
退職の時期までわざわざ配慮してもらい、合格の連絡が来た。

指定された日に隣県の山奥にある施設に向かった。
建物自体は古そうだが綺麗にリフォームがしてあった。中に入ると綺麗な女性に出迎えられた。

「あ、はい…山中です。よろしくお願いします」

面接官もこの施設内の職員も見たところ全員女性でとても綺麗な人ばかり。
何も知らない真琴は一ヶ月後がより楽しみになった。

部屋へ案内されるため着いて行く…

今泉は個室に真琴を連れていき、荷物を置かせてから座らせると資料を渡し手際良く説明していく。

「この治験は新しい美容薬品の治験になっております。毎日食後に3回、こちらでお渡しする錠剤を飲んでいただきます。期待される効能は美肌や生理サイクルの改善に加え、乳房やお尻にハリが出てふっくらと女性らしい体形になりやすくなります。一方で血流血行を良くする成分なども入っているため、敏感肌になったり一時的な性欲増進が副作用として報告されています。ここまで大丈夫ですか？」

少しぽかーんとしながら聞く真琴に今泉は続ける。


「そして3日に1回ドクターによる診察があり、そこで効能のデータを取らせていただきます。今まで不調を言われた方はおりませんが、万が一の際は枕元のナースコールをお使いください」


なんとなくて話を聞いていたが、最後に

「情報漏洩を防ぐため、外部機器は回収させていただきますね」

真琴のスマホを回収した。

「テレビはネット番組やyoutube、各種オンデマンドサービスが見られるので自由に使ってください」



そう言って個室を出て行こうとするが、
「この施設には患者と看護師。ドクター意外の男性はおりませんし、ここも完全防音になっておりますので、いくら声を出していただいても構いませんよ」
意味深な言葉と笑みを残して出て行った。

部屋に着くと資料を渡され説明を…

「はい…大丈夫です。」

次々と話が進められ、分からないことがあれば聞けばいっか…そんな気持ちでなんとなく聞いていた。

スマホを回収されたのは痛かったが、テレビで色々見れるみたいだしまぁいいか…そんな感じだった。

今泉が部屋を出ていく際、意味深な言葉を残して行った…真琴はまだその意味がわかっておらず特に深くも考えなかった。

「わかりました。ありがとうございます。」

肌が綺麗になったりするなんて楽しみ…最近仕事で疲れて肌荒れもひどかったし…お金ももらえていいリフレッシュだ。そんな風に楽観的に考えていた。

初日は夕食から。
ひと通り施設内の設備を見学しに散歩して回った以外は部屋から出ることなく、YouTubeを見て過ごした。
なぜかアダルトチャンネルがこれでもかというくらいに豊富に揃っており、ライトなものからハードなものまでいつでも見ることが出来た。


コンコン

「今泉です。夕食をお持ちしました」

夕食のトレーを持って今泉が入ってくる。
目の前に出されたのは外食顔負けのセットメニューで、真琴の普段の食事よりもずっと豪華なもの。

「また食器下げにきますね」
そう言って退出していった。


数十分後にまた今泉が来て、食事がおいしかったなどの雑談をいくつか楽しむと
「じゃあこれ飲んでおいてください。また朝にお食事をお持ちします」
真琴に白い錠剤を3つと水を渡した。


服用して10分
真琴の身体は火照り始め、ムラムラが押し寄せてくる。