イメプレ

《こんばんは。今日は本降りで昼間は豪雨と雷まで鳴ってました。今は落ち着いて小雨になりましたが。鈴香さんは移動で大変ですね。メンタルも体調も気を付けて働くんですよ。いつでも見守っていますから。》

先程まで夕日に照らされた鈴香に女を感じていたが寝言で一気に現実に戻されて。

（うっ、ププッ、やっぱり鈴だな。こんな状態で見ている夢がパフェをご機嫌で食べている夢だなんて。どんだけ？だいたい５つなんて、リアルだったら３個だって残りして「恭、食べたそうだからあげる」って言うのが関の山。）

そんな風に笑って見ているとコロンと転がり落ちて素早く身体を丸めてさらに寝息をたてる鈴香。

「でも夢の中に俺が出てくるって事は少しは安心している証拠。一緒に居るって認識している訳だし。」

丸まった鈴香にタオルを掛けてから自分の物を拭いて静かにベッドに横たわる。

「目覚めた時に傍にいれば安心だよな、鈴。」

可愛い寝顔を見ながらチュッと頬にキスをする。

＜ありがとうございます。
恭平さんも雷さんにおへそとられないように気を付けて
下さいね＞

「むにゃぁ･･･」

キスをされるとぴくりと動いたが、
それでもあくまで眠り続ける鈴香は放っておけば
深夜まで眠りそうな様子で。


「恭」

貴方のなまえを呼ぶ声は助けを求めるものというより、
昔学校の中で探し回って貴方を見つけた時の様な安堵の混じったもの。

《こんにちは。今日も天気は雨模様で寒い関東ですが雷はありません。そして鈴香さんと違って素っ裸でおへそを出して寝たりしないから、雷さんにおへそを取られる心配もありません(笑)》

疲れたら寝る。お腹が一杯で寝る。とにかく良く寝るのが鈴香で大人になってからも昔と変わらないようすで。

『鈴、鈴、そろそろ起きてシャワー浴びて買い物に行く時間だよ。』

寝言で呼ぶ様子は間違いなく学生の頃に甘える時の調子で舌っ足らずな物言いは夢の中でも健在な鈴香。

『鈴、スマホを買ったら帰りがけにパフェを食べに行くんでしょ？』

寝言の事を思い出してパフェの話を語ってみた。

〈ぶー流石に昨日は寒くてお布団に包まって寝たもんつ〉

「。。。」

あなたの呼びかけにも応じず、すやすや眠る鈴香。
しかしー

「パフェ食べる。。。いっぱい。。。」

目をこすりながらも身体をむくりと起こし、甘えた声を出す。
スマホのことなど、まるで聞こえなかった、覚えていないように触れもしないあたり
やはり鈴香。

夢の話を貴方が何故知ってるのか疑問すらない。

《昨日は、でしょ？暑いと直ぐにすっぽんぽんで寝ちゃう癖に(笑)それにしても寒いよね。それでいて台風とか信じられない。でも週明けには日本列島縦断みたいだから気を付けて下さい。》

夢遊病みたいにムクッと起き上がると一言パフェ食べると呟く鈴香。

『すずーっ、起きて。もう夕方だよ。シャワー浴びてスマホ買いに行かなきゃ。鈴、寝ちゃダメだって。』

パフェを食べると言いながら上半身は起こしたが、そのまま頭を垂れて寝そうになる。

『鈴、覚えてない？気持ち良いエッチしたまま寝ちゃったんだから。』