2024/12/11 17:02:01
(tnB3jPDX)
その日は祝日でした。
私はコーチの家にお招ばれされた。
スイミングクラブがある街からバスで2,30分のところが自宅で、さらにそのさきの終点あたりにコーチは住んでいるという。
これは正直意外でした。
けっこう田舎の方なんで。
コーチは迎えに行くと言ってくれたけど、また戻るのも大変だろうと、私は近くまでバスで行くと言いました。
いつも駅に向かうバス停の反対側に立つのは変な気分でした。
言ってみれば自分にはこのバス停が終点な訳ですから、そのさきに行くって物凄く新鮮でした。
だいたいうちから駅前までと同じくらいバスに乗ってましたが、こっちに来るに従ってバス停の間隔は開いて道も空いてきます。
時間は同じでも距離的にはずいぶんあるようでした。
だんだんお店が少なくなってるのが顕著にわかりましたが、指定されて降りたバス停の側のスーパーに向かうと、コーチはすでに待っていてくれました。
欲しいものがあったら言ってと、それなりに買い物をしました。
時間がまだ午前の10時位でしたから、お昼の食事なんかも必要になってくるからです。
ただ、そんなの食べることはなかったです。
夕方までは。
さらに意外だったのは普通の民家にコーチは住んでいたことです。
なんでもクラブの関係者が就任するにあたり住まいを探していた時に提供してくれたそう。
家は住んでないと痛むから、管理代わりに住んでくれるなら格安でいいと利害が一致したようです。
あんまり広すぎないところもいいそうです。
手入れが楽で。
ちょっと高台に建っていて、二階から少し離れた川原に沿う道路が見えて、いちおうバスが通るから夜はキレイなんだそう。
確かに民家も少ないから暗い中で映えるのかもしれません。
なかなか風流な道だからとあえて車で迎えには来ず、スーパーから歩いて帰って来ました。
だから、その間ジュースを飲みながら歩いてたので、あらたまってお茶って感じでもなくて、コーチはお風呂に入るよう勧めてきました。
ほとんど温泉レベルに水がきれいらしい。
もう沸かしてあるからと案内された。
これから何かをするからっていうよりは、長旅で疲れたでしょ?ひとっ風呂浴びてさっぱりしたらって感じでした。
ただし、出たら服の下に水着を着といた方がいいかもと意味深な発言をつけ加えた。
今日は水着を持ってきてと、前から言われてました。
自分なりに色々考えはしましたが、納得いく答えは出ずじまい。
ただの思いつきで言ったとも思えず、いちおう用意はしていきました。