2022/11/19 00:16:48
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根本くんと別れたこと、それだけを後藤くんに話した。別れて早々他の人と付き合うのもどうかと思って後藤くんには言わなかった、そう伝えた。
後藤くんはわたしをグッと引き寄せて「じゃあ秘密にするからおれと付き合ってよ」と抱きしめた。嬉しかった。めっちゃ嬉しかったけど、あの日のことがバレないか、バレたらどうしようと不安になった。後藤くんとキスをして、付き合ってこれからしたいこと、行きたいところたくさん話した。15時過ぎに部活があるからと後藤くんは学校に戻った。
翌日からまたわたしは学校を休んだ。たまに頑張って登校する日もあったけど、教室には行けず保健室登校をした。自分がどんどんダメな人間になるような気がした。そのうち自分がダメな人間だからあんなことをされたのかと思うようになっていった。
保健室に後藤くんはよく来てくれた。表向きは付き合ってないから、雑談するだけだけど楽しかった。
部活が休みでお母さんが仕事の日はうちに来てたくさん話した。何度か後藤くんに求められたけど、いざそういう感じになったら怖くなってわたしは拒絶した。後藤くんは体調の優れないわたしを気遣って、また調子の良い時にしよう!と笑ってくれた。申し訳ない気持ちと、あいつらのせいでという悔しい気持ちがどんどん大きくなっていった。
バレンタインは後藤くんに手作りのチョコをあげた。めっちゃ喜んでくれた。他の女の子からもいくつかもらったらしい。妬いた。わたしだけみて欲しいと思ったけど、セックスは拒絶するくせに自分だけわがまま言えない。
その日の夜、後藤くんに電話でホワイトデーにセックスしたいと伝えた。後藤くんに抱かれたいのは本心だし、後藤くんとのセックスであの忌まわしい記憶を塗り替えたかった。後藤くんは「じゃあ1ヶ月溜めとくから覚悟しとけよw」と笑ってた。保健室登校を続けながらわたしはホワイトデーを迎えた。