2016/03/31 21:42:52
(GpbnZ8z4)
初めての日から1か月過ぎた頃。私は彼を自宅に招いた。
両親は共働きで、夜まで帰ってこない。
季節は夏に差し掛かり、駅から歩いて来ただけで、ブラウスに汗が滲んだ。
「暑いね。シャワー浴びよっか?」
家に着いてすぐ、私は真人に言った。
「はい。 えっ?あの、一緒に?」
「いいでしょ?どうせ一度は見せあっちゃったんだから」
「は、はい。あの…うれしいです。」
私は先にバスルームに向かい、さっさと服を脱ぎ捨て、シャワーを浴び始めた。
しばらくして、真人が入って来る。
明るいところで見る彼の身体は、思ったほどは華奢ではなく、筋肉質ではないが、骨格がしっかりしていて、『やっぱり男の子なんだな』
と思った。
彼の方は…
しばらく、私の全裸を真剣な目で凝視していたが、
「ゆ…ゆあさん…」
と、泣き出しそうな声を出したかと思ったら、いきなり抱きついて来た。
私の裸なんか見て、何をそんなに感極まってるんだか。
私は内心おかしくなったが、その日私は彼の想いを受け入れるつもりでいたので、
「真人…」
と囁いて、そっと抱き返してやった。
すると彼は、崩れ落ちるように膝をつき、そのまま胸にむしゃぶりついた。
「あ… はっ… んっ…,」
もう、感じていることを隠す必要もなかったので、遠慮なく声を出すことができた。
真人はさらにそのまま崩れ落ち、唇も胸を離れて脇腹、へそ、そして下腹部へ降りていった。
「あっ!そこは…」
真人は私の尻を抱き寄せ、アソコに口をつけた。
そんな所を男の子に嘗められるなんて…
もちろんそれは、私にとって初めて受けるクンニだった。
「いやぁ…」
私は恥ずかしさのあまり、女の子の声で反応してしまった。
それが、よほど嬉しかったのか。
真人は猛然とそこを愛撫し始め、私はあっと言う間に、立っていられないほど上り詰めた。
2歩、3歩と下がって壁に背中を着けたが、唇は追い詰めるように付いてくる。
逃げ場がない場所で激しく責め立てられ、私はその場に座り込みそうになった。
『まさか、ここで始めることになるとは…』
ここで押し倒されたら、そのまま最後まですることになるだろう。
けど、ここは私の家族全員が毎日使う場所だ。さすがにそれは、抵抗があった。
私は真人の頭を押さえながら、
「ほら、ベッド行くよ!」
と声を掛けると、ようやく彼は愛撫をやめ、唇を離してくれた。
私が先にバスルームを出て、バスタオルだけ巻き付けて自分の部屋に向かうと、真人は黙って後に従った。
二人とも無言だった。
部屋に入ると、彼は無言で私をベッドに押し倒し、さっきの続き… 脚を大きく広げさせて、股間に顔を埋めて嘗め始めた時。
その仕草は、いつもの彼より幾分乱暴で、身勝手に感じられたが、それすらも、遮二無二私の身体を求めているしるしのようで、無性に可愛く思えた。
私は…
はしたなくも、彼の顔を太股で挟み込み、両手を頭の後ろに添えて、真人の唇にアソコを押し付けるようなポーズを取ってしまった。
初夏の昼下がり。
エアコンはついていたが、二人とも汗だくで、互いの肌が汗で滑るのが分かった。
『もう少しで…』
エクスタシーを向かえる予感がし始めた頃、真人の唇が、バスルームの時とは逆に、上へ上へと移動して来た。
彼の唇が乳房を離れ、私の首筋を這い始めた時…
真人が入ってきた。
今度はスムーズに、正しく膣の角度に進んで来る。
もう、痛みは感じなかった。
かといって、挿入により快感を得ることもなかった。
感じたのは、初めての時感じた以上の、深い充足感。
男勝りに、ずっと女の子らしさを拒否して生きてきた私の中の、空虚な部分を埋めてもらっているような感じ。
私の上で、汗だくで動く真人を下から眺めながら私は
『男の子とペアになるって、こういうことなんだな』
などと考えていた…
射精が終わると、彼は私のとなりに横になり、ティッシュで私のアソコを甲斐甲斐しくきれいにしてくれた。
それが終わると、
「ゆあさん、僕、途中から夢中で自分のことしか考えなくなっちゃって…ごめんなさい…」と謝った。
「フフ… それだけ、あたしの身体に夢中なんでしょ?」
「はい…」
「ねえ真人、今も、あたしのこと彼女にしたいと思う?」
「そ、それはもちろん!」
「フッ… 生意気な… でも、まあいいかな…」
「ゆあさん あの、ホントに?」
彼はまさか、今日そこまでの展開があるとは、期待してもいなかったようで、心底驚いて私を見つめた。
「その代わり、主従関係も、今まで通りだからね。彼氏だからって、態度が悪かったりしたら、すぐに振るから。それでもいい?」
「も、勿論です!ゆあさーん!」
真人は私を抱きすくめると、また泣き始めた。
男の癖に、ホントによく泣く奴だ。
だが、私もそれなりに感動していたので、そんな彼を笑う気にはなれず、背中に手を回し、抱き返してやった。
私たちはそのまま、いつまでも抱き合っていた…