11歳で親が離婚。
母に引き取られたわたし。
元々母は働いていたから暮らしには困らなかった。
せいぜい夜にわたしが1人で留守番になるって程度だけど、もうじき六年生にもなるしそこまで深刻な案件でもなかった。
でも、母の生家の近くに空き物件があると勧められ、わたし達の新生活はそこでスタートした。
ここなら何かあっても祖母が近くにいるのが母としたら安心だったのでしょう。
わたしは学校は私立のエスカレーター式の学校に通っていたから転校はしなかった。
30分~40分くらい遠くなるくらいなら、将来的な事を踏まえれば通った方が得策だった。
電車だけではなくバスに乗らないとならないのが大変だったけど、それも新鮮でそんなに苦痛ではなかった。
電車の駅から家までは山の中腹にあるお寺行きに乗る。
終点がお寺の近くのバス停で、その手前の五個前くらいで降りる。
田舎と行っても道は舗装されてるし、360度畑ってほどではない。
民家が密集してなくてお店が少ないって感じでした。
車社会なのは間違いない。
うちはメインのバスが通る道から脇道をうねうね上がって行ったどんつきに建ってました。
そんなに築年数も経ってなく全面庭といっていいほど敷地も広い。
都内なら大変な値段になると母はよく言ってました。
部屋も二間続きで貰えて、立地さえ忘れればそれなりに快適に暮らしてました。
コンビニやスーパーに行くにもかなり距離があるので、わたしが家の買い物をすることは稀だったけど、電動自転車も買って貰いました。
母なりに不便な暮らしをさせてるって負い目を感じていたのかもしれません。
あとは番犬代わりなのか犬を飼いました。
ちょうど知り合いから産まれたばかりの柴犬を貰える機会があったのでそれを機に。
ただ、犬は室内ではなく外で飼うことになりました。
ちょうどおあつらえ向きな物置小屋があったので、そこを改良して犬が暮らしやすくした。
犬も一国一城の主です。
放し飼いにして庭は自由に徘徊できるようにしました。
やはり終の棲家とは考えていなかったのか、室内で犬を飼うとやはり傷がつきやすいと考慮したようです。
でも、柴犬クラスの犬は昔は外で飼うのが当たり前だったらしいですけどね。
そんな感じの暮らしにもずいぶん慣れた頃に、我が家に度々訪れる異物が入ってきました。
うちの近くに大学のキャンパスがあってそこの学生さんでした。
近くと言っても歩けばかなり距離はありますが。
なんでも母の学生時代からの友人の息子さんで、最初はその母の友人からのおつかいに遣わされて来たのがきっかけだった。
せっかくこんなに近くにいるんだかと、母は友人の代わりに母親代わりをしたがってるようで、私も嫌がってないのをいいことに、時々夕飯を食べにいらっしゃいなんて誘ってました。
ちゃんと話し相手になってくれるし、何より男の人っていうのが物凄く珍しく、いつしかわたしの方が彼が来るのを心待ちにするようになってました。
試験前には勉強を見てくれるから、対外的には親類の家庭教師って肩書きをつけときましたから出入り自由的な感覚ですね。
いちおう住人の数も限られてるので、見知らぬ人が歩いてると噂にもなりやすいから母が配慮した訳です。
たまに終バスを逃して次の日も早い時は泊まったりもするほど親密になりました。
そんな付きあいになって一年以上が過ぎたある晩、わたしは見てはいけない光景を見てしまいました。
夜中に、泊まっていた彼と母がセックスをしていたんです。
しかも、なぜかはわかりませんが、その時はリビングで真っ裸でしていて、階段のある箇所から構造上丸見えでした。
トイレは二階にもあったのですが、わたしはちょっと水が飲みたくて下のキッチンに行く時に見てしまったんです。
さらに、二人はシックスナインをしていて、途中から彼が立ち上がって逆さまになった母が一心不乱に頭を揺らしてる姿が凄まじくエロすぎました。
もちろん多少は嫉妬めいた感情も湧きましたけど、生で見る大人のセックスのエロさに完全にノックアウトされてしまった…
こんなのを見てしまいすっかり目が覚めたわたしは、その後一睡もできませんでした。