第6話 ~そして事件は起こった~翌日、俺と理絵は学校に行った。当たり前な話だが、学校で付き合ってる事は隠すことにした。理由はお察しの通り、精神年齢が低い一部のバカ男子どもが無駄に囃したててからかわれるのがうっとしいからだ。4時間目が終わって給食の時間も、いつも通り終わる。この調子なら事件の事も風化されて、理絵の負担もごく小さいものになるだろうと思ってた・・・。給食の時間も終わって、昼休みが始まった頃・・・。理絵と恵美が担任から呼び出しを受けたため、教室を離れた。その後少しして俺も生活指導の先生から呼び出されてしまい、先生の後について行く。すると校長室に通されて、入室すると【校長・学年主任・担任・理絵・恵美・刑事2人】がいた。すぐに刑事の1人が俺に説明してくれて、どうやら犯人が『新ジャガがナイフを持って暴れてたから取り押さえようとした。揉み合っているうちに気を失ってしまい、気がついたら下半身を露出されて地面に押さえつけられていた』と、繰り返し供述しているらしいのだ。刑事も犯人が口から出まかせだってのは分かってるが、今回は裏付けのために、当事者3名から事件の詳細を聞きたいとの事だ。聴取事態は5~10分程度で終わったので俺達3人はそのまま教室に帰された。俺は先にトイレに寄ってから、理絵と恵美は直接教室に帰っていった。理絵たちが教室に入って10分くらいだろうか? 遅れて俺も教室に入ると、そこにはいつもと違う光景が繰り広げられてた。自席で体を震わせて、顔を真っ赤にしながら泣いている理絵。理絵の前にヘラヘラ笑いながら理絵に何かを話しかけてる、隣りのクラスの渡田という男子。理絵の両隣りで渡田を睨みつけながら、対峙している恵美と、同級生の静香。その異常な状況に少し混乱している他の生徒多数。恵美が俺に気付くとすぐに駆け寄ってきて、目に涙を溜めながら、今起こっている状況を説明してくれた。①渡田が刑事たちが校長室に入っていくのを目撃した事。②扉に耳を当てると、理絵たちの名前と、金曜の傷害事件というのが聞こえた事。③渡田は理絵たちがレイプされたと勘違いしている事。④本人に直接聞こうと、ウチのクラスにやってきた事。⑤レイプされたのか?何発ヤられたのか?気持ちよかったんだろ?もうキズモノだな? と、まくしたてている事。⑥最初は2人で違うと反論したが、そのうち理絵が我慢できず泣き出してしまった事。⑦見るに見かねた静香が、恵美たちを助けてくれている事。話を聞き終えた時、俺は完全にブチ切れてしまい、渡田に怒鳴りながら近づくと、首元を右手で掴み近くの壁に向かって投げ飛ばした。ドゴーン! ドガッ・・・。渡田『テメェ!何しやがる!!』とび蹴りで反撃してきたのが、蹴りをかわしながら再び渡田の首元を掴み、再び壁に向かって投げ飛ばした。ドコーン! ドカッ・・・。渡田『テメェ、ケンカ売ってんのか!!?』俺『おい、調子こくのもいい加減にしろ!!』再び向かってきたので、前蹴りを正面に食らわせ、ノド輪をするように首を掴み、そのまま壁に叩きつけながら持ち上げて宙に浮かすと、両手で俺の右手を掴み、ノド輪を外そうともがき出した。すると、すぐに騒ぎをかけつけた隣クラスの担任が俺を止めに入ってきた。先生『おい、新ジャガやめろ!!おい、誰か他の先生を呼んで来い!!』止めに入った先生を横に押しのけると、再び渡田を持ち上げて宙に浮かす。やがて他の先生5人が駆けつけて、4人がかりで引き離された。でも、そんなんで納得できる状況じゃない。押さえつけようとした4人を振り切って再び渡田の元へ向かう。今度は同級生たちも混じり、10人くらいで押さえつけられてしまう。振り払おうと動いたのだが、10人相手にはかなわず、その体勢のまま校長室隣りにある会議室まで連れて行かれた。会議室には、俺・担任・生活指導・体育教師・さっきまで校長室にいた校長と刑事がいる。生活指導の先生が理由も聞かずに俺の事を説教し始めたため、たまらず俺もヒートアップ。生活指導と俺の
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