翌日、僕は仕事から帰るとすぐに、あゆみの家に電話した。仕事中も、そのことばかり気になって、殆ど手に着かなかった。彼女は本当に電話に出てくれるのだろうか?出たとしても、もしかして昨日のことを後悔していて、冷たくあしらわらるかも…不安な気持ちでメモの番号にかけると、すぐに彼女が出た。「もしもし?」「あ…昨日の? ホントにかけてきてくれたんですね。」この言葉に、僕は死ぬほど胸を撫で下ろした。この時僕の心には、やましさがあったのだ。昨日僕は、この12才の少女に車の修理代を払わせる代わりに、身体を提供させた。思えば卑怯な行為だ。言い訳できない。だからこそ、一晩経って冷静になった彼女に、そのことを非難されるのではないか。それが怖かった。別にこの年まで、綺麗ごとだけで生きてきた訳でもないから、それならそれで仕方ない、当然のことなのだが…要するに、この時点で僕はもう、この子にメロメロだったのだ。ただひたすら、嫌われたくなかった。 そんな僕の不安をよそに、彼女は、何の拘りもなく、朗らかに話し始めた。僕の仕事のこと、年齢、休みの日は何をしてるか?など、まるで夕べの行為などなかったかのように、新しくできた男友達とでも話すように、僕のことをあれこれ知りたがった。彼女との会話は思いがけず楽しく、柄にもなく時間を忘れ、つい、次に会う話を切り出す前に彼女の母親が帰る時間になってしまった。「また明日電話するね」そう言って僕は電話を切った。次の晩、僕たちは、次のデートの場所について熱心に話し合った。何しろJSとサラリーマンだ。ただ会って遊ぶだけならいいが、二人とも口には出さなかったが、当然『気持ちいいこと』も予定に入っている。となると、自然と会える場所は限られてくる。色々案を出しあったあと、彼女は、僕の部屋に来たいと言った。僕の部屋は…狭くて古いワンルームアパートだ。エアコンも古く、この時期の昼間は、最強にしていても、動くと汗が吹き出してくる。とても女の子に来てもらえる部屋ではない、と言ったのだが、結局他に大した案も浮かばず、ショッピングと食事のあと、僕の部屋に寄る、ということで落ち着いた。次の日曜日、あゆみの家の団地近くの公園で待ち合わせし、郊外のショッピングとモールへ連れていった。彼女は華やかなショップの商品に目を見張り、無邪気にはしゃぎ回った。その様子を見ているだけで楽しくなったので、僕は今日の記念に何かひとつプレゼントするよ、と彼女に持ちかけた。しかし彼女は、寂しそうに首を横に振った。「うち、お母さんも私も、すごく持ち物が少ないんです。服も…だから、何か増えてるとすぐわかっちゃう…」言われて改めて彼女が着ている物を見ると、こざっぱりとはしているが、Tシャツもスカートも、洗濯のし過ぎで色があせ始めている。彼女は自分の家のことを、貧乏と言った。それは自虐や謙遜などでなく、彼女にとって本当に真に迫った問題なのだろう。僕はこの日、あゆみとデートした。でもそれは、数日前彼女の処女を強引に奪おうとし、それを中止するのと引き換えに、約束させたものだった。そんな犯罪加害者的な立場のくせに、この時僕は、何とかこの子の力になれないだろうか?などと考えてしまった。恥ずかしいほど軽薄な話だ。モールのレストランで食事をし、僕のアパートへ移動した。彼女は男の一人暮らしの部屋を見るのは初めてだったらしく、狭い部屋のあちこちを覗いて回り、「これはどうやって使うんですか?」などと、次々と質問を浴びせてきた。僕はベッドの端に腰掛け、そんな彼女をにこやかに眺め、質問に答えた。無論、心の中では一刻も早くあゆみと『気持ちいいこと』をしたい気持ちでいっぱいだったのだが。すると彼女は、そんな僕の気持ちにハタと気付いたように、急に大人しくなり、僕の隣に座って「あの…シャワー借りてもいいですか?」と聞いた。僕は彼女を浴室につれて行き、新しいバスタオルを出してやった。彼女がシャワーを済ませると、入れ替わりに僕も浴室に入った。僕が出てくると、彼女は全裸にバスタオル1枚巻いた姿で、少し緊張した面持ちでベッドの端に腰掛けていた。数日前、彼女と『気持ちいいこと』をした時は、胸見せから手マンへと、徐々にエスカレートする僕に流された面もあっただろう。しかし今日は、自分の意思でここまで来て、これから男の愛撫を受けようとしている。これは、彼女にとって初めての経験のはずだ。緊張するのも無理ない話だ。僕はそれを和らげるため、隣に座って少し話そうかとも思ったが、結局我慢ができず、彼女の前に立つと、そのまま押
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