中学2年3年と担任だった 高畑和子先生。
当時 高畑先生が二人いて 和子先生と名前で俺達も呼んでました。
中学を卒業し成人式の年!
誰とも無く 同級会をやろうと 何人か幹事を押し付けられた中に俺も入れられてました。
各クラスの担任だった先生を呼ぼうと成り 母校の中学に行くと 当時の担任先生が ちょっと偉く成って1人転任せず居ました。
転任した先生方に連絡を取ってくれましたが、御盆の同級会に来れたのは、連絡取ってくれた滝先生と和子先生の二人でした。
俺としては憧れだった和子先生来てくれただけで嬉しく思ってました。
同級会を開く度に連絡を取ってましたが 来れない事もありました。
滝先生から突然連絡が来て、「和子先生の旦那さんが亡くなったけど 聞いてるか?」と。
通夜には間に合いませんでしたが地元に残ってる連中と火葬に行きました。
和子先生 校長に成り六十歳の定年を迎えました。
俺達も四十のオヤジ!
和子先生の定年祝を遣ろうと云う事に。
予定を聞き 和子先生に合わせ 地元温泉で 教師御苦労様会を泊まりで開きました。
集まったのは42人 いつの間にか和子先生そっちのけで盛り上がってました。
「ごめん 先生が主役なのに!」
「いいのよ こうして 元気なみんなを見るだけで(笑)」
「これから 何か遣るの?」
「習字塾でも開いて子供達に教えよかと‥そうだ 正孝君 字が汚いんだから習いに来なさいよ!正孝君 塾の生徒第一号で決まりね(笑)」
「あっ 第一号か! 絶対習いに行きます! 何か手伝える事が有ったら いつでも連絡貰えたら 手伝いに行きます(笑)」
それから1ヶ月もすると、習字塾を開く事にしたと連絡が来ました。
先生の家に行くと
「机が欲しいけど こんなの出来ないかしら」
と机の寸法を書いたメモ書きを見せてくれ二人用の木の机でした。
「4つ! キヨシ大工だから 作って貰うよ!」
「幾らか聞いて教えてね」
材料費は俺が出してキヨシに作って貰い、
「廃材で作って貰ったから ただで良いって!(笑) 明日 仕事が終わったら持って行きます!」
部屋に入れると 塾感が出ました。
「あら 良いわね!‥正孝君 夕飯まだでしょう(笑)」
「そんな 夕飯なんて!」
「もう 作ったんだから遠慮し無いの(笑)」
居間のテーブルに料理が並び ビールまで有りました。
「先生 俺 車だから‥」
「泊まって行きなさい 明日 休みでしょ(笑)」