簡単な家族構成。
従姉妹真希34才、34にして×2子供なし。
俺35才、モテないながらも中堅企業社員独身。
真希は俺の母の兄の娘で、公務員のお兄さんがいる。
俺にも両親と妹(すでに嫁に行った)がいる。
真希の性格、縛られるの嫌い、自由奔放、でも几帳面で家事料理はマメにこなす。
俺、自称真面目、仕事ばかりしてる。
性格正反対な真希と俺、でも従姉妹として年も一つ違い、仲は抜群に良かった。
よく遊んだし、真希が最初結婚するとき、叔父叔母より俺に伴侶を会わせて。
二度目の離婚のときも、最初に話しをしたのも俺。
真希二度目の離婚のとき、俺の意見を聞いた真希は、叔父叔母に相談しないまま離婚に踏み切ったのは、後から知った。
真希兄、叔父叔母は怒り心頭、親父や母、俺まで駆り出され、大変な話しになった。
二年前だ。
集中放火を浴びる真希、そのとき、真希兄が言った。
「お前みたいなやつ、亮みたいなしっかりしたやつじゃないと無理だ!」
二度の離婚に振り回された真希兄と叔父叔母。
叔母も加担した。
「フラフラしてばかり、亮君ならコントロールしてくれる」
え?俺?
まあまあと親父と母が適当に丸めて、帰宅した。
気心は知れている。
真希が好きなこと、嫌いなこと、幼いころから知っている。
でも。
真希が離婚して一年も過ぎたあたり、真希から飲みの誘いがきた。
「亮ちゃん、迷惑かけてごめん」
また彼氏が出来たのどうのの話しかと思っていた。
「色々考えたけど、兄ちゃんの言葉が忘れられない」
亮みたいなやつじゃなきゃお前は無理と言うニュアンスの言葉だ。
叔父叔母も同様なことを言っていた。
冴えない独身の俺、華やかさがある真希。
釣り合いがつかない、そう感じた。
さらに前旦那同様、社交的な真希に嫉妬せず、コントロールする自信も当然ない。
でも一年、自問自答した結果が俺と言う結論だったらしい。
私を幸せにしてくれる男性は誰?でも俺が幸せになれるのか?
飲みながらそんな濃い話しをした。
夜中まで。
らちがあかなくなったあたりに真希が言った。
「セックス、試してみない?」
ガキのころ、確かに何度も真希としてみたいと思ったことはある。
でも真希兄叔父叔母の手前もあり、真希は他の男と二度も結婚、そんなこと考えもしてなかった10年以上だった。