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家出少女体験 RSS icon
※フィクションです真似をしないように

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2010/01/25 23:07:03 (m3DodSvP)
年末から年始にかけて、居候との出会い、続編です

連日の外出で、少し疲れたので、今日は元旦だし、ゆっくりする事にした

家事も終ったようで、彼女も横に座ってきた

「お疲れさん」と肩を抱き寄せると、キスを催促するほど、キス好きになったようだ

自分色に染めるのではなく、染まろうとしてくれる事が嬉しい

別れの日は近付いてきたが、いい思い出として、彼女の記憶に残りたいもんだ

テレビを点けたが、相変わらず面白くない

ま~、隣に彼女が居るので何の不満も無いのだが

ソファーでイチャイチャしていると、急に彼女が真顔で「ありがとう」と言い出した

「どうした?急に」と聞くと「何か、幸せだな~て思ったから」と言う

そんな事を言われると、愛しさが爆発して、帰したく無くなってしまう

多分、彼女は帰りたく無いって言うだろう、このまま生活出来れば楽しいとは思うが、そうもいかない

大人の対応として、正しい選択は、未練無く元の生活に戻してやる事なんだろうな~と考えた

「お母さんから、メール来てないの?」と聞くと、何でそんな話しするの?って顔で「見てない!」と答えた

そう言えば、この部屋で彼女が携帯を見てるのを見た事がない

「メール来てるかも知れないから、確認しな」と言うと、「いいよ!それより、キスして」と甘えてくる

誘惑に負けそうになるが、「見たら、何でもしてあげる!」と頑張ってみた

「も~!」と不満気に、携帯を寝室に取りに行った

母親と俺が、逆の立場ならどうだろう?1人娘と恋人のどちらを取るかな?

子供を持ったことの無い俺には、分からない

ただ、言えるのは、心配で仕方なくなるのだけは間違いない!

なかなか戻って来ないので、寝室に行ってみる

ベットの上で彼女が、携帯を見ながら、泣きそうな顔をしている

「どうした?」と聞くと、携帯を渡してきた

「見るよ」と言って、画面を見ると、着信履歴の所が(ママ)の文字で埋まっていた

やっぱり心配してたんだ、とホッとする気持ち以上に罪悪感があった

「連絡しよ!」と言って、携帯を彼女に渡した

携帯を受け取り、躊躇いながら、電話を掛け始めたので、寝室を出た

リビングに戻り、煙草を吸って、気を落ち着かせた

彼女を泊めたのは間違いだった

あの日、何がなんでも帰すべきだった

人助けなんて大義名分で、彼女が欲しかっただけだったんではないか?

母親を悪者にして、自分の気持ちを誤魔化した

いい気になって、年甲斐もなく、はしゃいだ自分を恥じた

煙草の灰が落ちるのも気付かない程落ち込んだ

どうすれば良いのかが、分からない…

何分経ったか分からないが、彼女がリビングに戻ってきた

多分、泣いたんだろう、目が赤くなっていた

彼女に掛ける言葉も見つからず、ただ下を見てた

彼女も隣に座って黙っている

何を言われたのかは分からないが、後悔しているのだけは伝わってきた

日も傾き始め、暗くなりだした

部屋の電気を点けて、「ごめん」と言った

この言葉しか思い浮かばなかった

彼女は泣き出し、抱き付いてきた

頭を撫でながら、「本当にごめん」と、もう一度謝った

「一緒に行って、俺がお母さんに謝るから、帰ろ」と言うと、頭を左右に振る

「二人で心配掛けたんだから、謝らないと」と言うと「おじさんは悪くない!」と、更に泣き出してしまった

「悪い・悪くないは、謝ってから、お母さんが決める事だよ。今、君が出来るのは、早く元気な姿をお母さんに見せて、安心させてあげる事なんだからね」と言うと、頷いてくれた

始めからこうしておけば、こんなに素直でいい子の彼女を、泣かす事も無かったのにと、また後悔で一杯になった

買ってあげた服を鞄に詰めて部屋を出た

もう、人目も気にならず、肩を抱いて車に向かった

家の場所を知らないので、彼女に尋ねると、最初に会ったコンビニでいいと言った

そんな所で下ろせる訳がないので、何度も聞いたが、教えてくれない

とりあえず、コンビニに向かう事にした

車の中で、彼女の携帯が鳴ったが、出ずに電源を落としてしまった

コンビニに着くと、駐車場で話す事も無く、二人で車の中に居た

こうしてる間も、母親は心配しているだろうと思い、「家に行こう」と言うと、少し考えてから、「泊めて貰ったのが、おじさんで本当に良かった。凄く楽しかったよ。ありがとう」と言ってキスをしてきた

いつもの屈託の無い笑顔ではなく、悲しそうに見える作り笑顔だった

こんな笑顔をさせた事を、恥じた

車を降りようとするので、腕を掴んで、引き戻した

「大人には、責任があって、このまま君を1人で帰す事は出来ないんだよ。自分が決めた事は、最後までちゃんとしないと、また後悔しないといけなくなるからね。俺に後悔させたい?」て聞くと、頭を左右に振った

「どんなに言われても、許して貰えるまで謝って、それだけの事をした責任を取りたいんだ。分かってくれるね?」と言うと「でも、おじさんは悪くないよ」と小声で俯きながら言った

「今、ここで降りて、1人で家に帰る勇気ある?俺だったら、逃げたくなると思うんだ、でも2人ならその勇気も半分で済むんだよ。帰り易くなるだろ?だから2人で帰ろ」と言うと小さく頷いた

彼女の家は、そのコンビニから歩いていける距離に有った

車を駐車場の隅に移動させて、歩いて家に向かった

家の前まで来ると、入り辛いのだろう、玄関の前で立ち止まってしまった

彼女の肩を叩いて、変わりに俺が呼び鈴を鳴らした

中から足音がして、引き戸の玄関が一気に開いた

出てきた母親は、俺を見て一瞬身を引いたが、後ろに立っている娘を見て、俺を手で退けて、彼女の名前を呼びながら抱き付いた

俺は、何も出来ずに、ただ見ていた

すると母親が「心配かけて、このバカ娘!」と叫んで彼女を平手打ちした

止めようとすると、また彼女に抱き付きながら泣き出してしまった

彼女も「ごめんなさい」と何度も言っている

少し冷静になって、母親が彼女に「この人は?」と聞きながら、俺の方を見た

彼女が話し難そうにしたので、自分で自己紹介をして、「ここに来た理由を聞いて下さい」と言った

母親は、何の事か理解出来ない様だったが、家に上がらせて貰った

母親の前で、泊めた事を謝りだすと、彼女の方を見て「さっき電話で言ってた人って、この人?」と隣の彼女を見た

彼女が頷くと、「こちらこそ、娘が迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」と丁寧な口調で言われた

状況がよく飲み込めず、黙って母親の話を聞いた

内容は、今日家出した娘から、電話が掛かってきて、連絡をしないことを叱ると、最後にメールした後に、携帯を無くしていたと言ったそうだ

携帯を探している時に、偶然、俺に会って一緒に探して貰ったが、見つからなかった

母親が最後のメールで、旅行に行くと言ってたので、家に帰れないと相談すると、母親が帰って来るまでの約束で、俺が泊める事になった

1人暮らしなので、家に泊めれず、彼女の宿泊代その他全額を俺が出した

今日、携帯が見つかったので電話したと言うものだった

俺が善人になっていた

彼女の方を見ると、俯きながら少し微笑んだ

また、彼女の気転に助けられたが、今回は、自分自身のケジメとして、謝罪をしたかったので、心労を掛けてしまい、配慮が足らなかったと、お詫びした

母親からすると、何でそんなに詫びるのか?と理解出来ずに、恐縮していた

掛かった費用を払うと言われたが、貰える筈も無いので、丁重にお断りをした

家を出るときも、母娘揃って玄関の外まで見送ってくれた

車に戻り、煙草を吸いながら考えていた

彼女の言い訳には、随分無理があり、ツッコミ処満載だが、娘の身を案じている母親には、関係無いのだろう

娘が無事であれば、本当の事が分かっても、許しそうな気がした

自分が経験してない、血を分けた母娘の絆を見せ付けられ羨ましく思った

俺の責任の取り方も、消化不良で終わったが、【嘘も方便】と言う事で自分に許して貰おう

気分が晴れないまま、自宅に向かった

家の中で、彼女が居ないのが、部屋の寒さを倍増させていた

普段は、自宅で酔うまで飲むことはしないのだが、流石に今日は、飲まないと寝れそうには無い

どれ位飲んだのだろう?フラフラになりながら、冷たいベッドに入って寝た

翌朝の目覚めは、最悪だった

二日酔いも酷いと病気だなと思った

時計を見ると、12時過ぎを指している

体を起こすだけでも、吐き気がする

トイレの便器と友達になり、抱え込んで、吐こうとするが、何も出てこない

指を入れて、強制的に、胃の中を空にし、随分楽になったので、シャワーを浴びた

彼女の残していった、シャンプーで髪を洗った

リビングで煙草を吸っていると、部屋のチャイムが鳴った

正月に誰だ?と思いながら、モニターを見ると、そこには、満面の笑顔の彼女と「早く開けて~!」と懐かしい声がした


つづく


186
2010/01/24 15:10:51 (DfS.FKeq)
年末から年始にかけて、居候との出会い、続編です

夕飯代わりに、屋台で食べようと思っていたので、お腹にたまる物を探していたが、あるのは、たこ焼き・焼きそば・綿菓子・フランクフルト・ベビーカステラみたいな軽食ばかり

彼女は楽しそうに、屋台のはしごをしているが、一向にお腹が脹れない

鳥居の近くまで戻ってくると、少し離れた所に、明るくビニールを張り巡らせた屋台があった

近付いて見ると、屋台の居酒屋さんの様だった

ビニールを捲り、中に入ると、「いらっしゃい!」と、やはり居酒屋チック

数人の先客はあったが、席も空いていたので、二人で座った

メニューを片手に、お兄さんが来て、「お飲み物は何にします?」と聞いてきたので、「温かい物ある?ノンアルコールで」と聞くと、「お茶ならタダだよ!」と言ってくれたので、「2つ頂戴」と頼んだ

すると、彼女が「甘酒あります?」と聞いて、「あるよ!」と言われて、注文してしまった

「甘酒でも、アルコールが入ってるから、俺は飲めないよ!」と言うと、「いいもん!私が両方飲む!」と言い出した

屋台にも関わらず、食べるメニューは、居酒屋並みに充実していたので、満腹になった

彼女は、屋台の甘酒を勘違いしていたみたいで、「甘くない~!」と文句を言っていた

家庭の甘酒とは違い、屋台の甘酒は、濁酒なんではないかと思う程、アルコールが入っている

それを、止めたのに「頼んだ責任だから飲む!」と、飲んだ事もない酒を2杯も飲んで上機嫌?

周りの席にも、人が入って、彼女の席の隣に、女性が座ってくれたので、安心してたのに、酔っぱらいの彼女が、その女性と話し始めた

彼女「この人、私が好きだって言ってるのに、付き合ってくれないの!」

隣の女性「可哀想に!なんで、付き合ってくれないの?」

彼女「知らない!好きなのに~!」

隣の女性「じゃ、まだフラれた訳じゃなさそうだし、頑張んなさい!」

その時俺は、彼女と反対側の酔っぱらいのオッサンに「若い子連れて、羨ましいの~」と絡まれながら、この会話を聞いていた

たのむから、2人切りにしてくれ!

このままだと、何を言い出すか分からないので、出ようとすると、「嫌だ~!もっと飲む~!」と完全に酔っぱらい

アルコールが入ってると言っても、甘酒2杯でここ迄酔っぱらうとは、全然思ってなかった

勘定を済ませ、隣の女性の方にだけ謝りながら、抱える様に出た

冷たい空気に当たれば、少しは酔いも覚めるか?と思ったが、今度は「眠たい~!」と言い出した

ここはまだ鳥居の所、30分は歩かないと駐車場に帰れない

彼女は、タイツを履いているが、(おんぶ)も(お姫様ダッコ)も、ミニスカートだと周りの男を喜ばすだけだ

鳥居に寄りかかりながら、介抱してると、目の前にタクシーが停まった

中から人が降りてきたので、その場に彼女を残し、タクシーに走った

「すぐ乗りますから、待ってて貰っていいですか?」と声を掛けて、彼女を連れてきた

行き先を聞かれて、「この先にある駐車場までお願いします」と言うと、流石は田舎のタクシーの運転手、「大変そうだから、メーター倒さないで行ってやる」と言ってくれた

車に乗ると、ものの5分で着いた

降りる時に、「助かりました」とお礼を言って、千円だけ渡した

駐車場のボッタクリババァは、「あ~あ、こんなに飲ましちゃダメじゃないの!」と手伝いもせずに、ぬかしやがった!

車の助手席をリクライニングさせて、彼女を乗せ、シートベルトをした

運転席に乗り、タバコを吸っていると、ババァがチラチラ見てくる

ボッタクリの被害者を減らす為に、居座ってやろうか?とも思ったが、彼女が心配なので、静かな所を探す為に出た

あまりウロウロも出来ないので、高速のSAに入った

隣では「気持ち悪い~!」と、早くも二日酔いの様な事を言っている

吐いた方が楽になると思い、障害者用のトイレに一緒に入り、指を入れて吐かせてやった

少しは楽になったのか?話はする様になったが、今度は「寒い!寒い!」と五月蝿い

ヒーター全開で、俺は暑い位なのに、まだ「寒い!」と言ってる

俺のコートも掛けてやると、眠ったようだ

寝ている内に距離を稼ごうと、帰路についた

元旦の夜明け前に、酔っぱらいの女を乗せて走っていると、今年1年の先行きが不安になった

高速はガラガラで、来るときの半分位で、自宅に着けた

起こしても、起きないので、人が居ないのを確認して、お姫様ダッコで部屋まで運んだ

ベットに運び、エアコンを点けた

着替えをさすには、室温が低いので、布団を掛けて、リビングに行った

しかし、大変な初詣だったな~と振り返りながら、ウイスキーを飲んだ

そろそろ寝室の温度も、上がっただろうと戻った

寝室の電気を点けると、ベットの上で、貞子の様に長い髪を顔の前に垂らした彼女が座っていた

一瞬ビックリしたが、何とか声も出さず、腰も抜かさず、男の体面は保った

「起きた?」と声を掛けると、「ここどこ?」と聞いてくる

質問に質問返しだ!

会社の部下なら、1時間は説教するとこだぞ!と思いながら、「もう、家に帰ってきたんだよ」と優しく言った

「なんで私、家に居るの?」と聞くので、「神社の屋台で、甘酒飲んで酔っ払ったから連れて帰ってきたんだよ」と説明してあげた

どうも彼女は、酔った後の記憶が無いのかも知れないと思ったので、「酔っ払って、裸踊りしたの覚えてる?」とからかうと、「そんな事してないもん!タクシーに乗って帰ったもん!」と覚えていた

余計な事を言った

口の中が気持ち悪いと訴えるので、コッブに水を汲んで来てやった

まったく、世話のかかる酔っぱらいだ

トイレで戻した時に、髪の毛に嘔吐物が着いてしまったようで、お風呂に入りたいと言い出した

お姫様ダッコしたから、お姫様気分なのかな?

今夜は、執事になりきる事にした

「お湯が入ったよ」と言うと、「脱がせて!」とおっしゃる

服を脱がせてやると、「一緒に入るのっ!」と手を引っ張って風呂に連れていかれた

湯船に入って温まってると、「体洗う!」と出ていった

ナイロンタオルを差し出し、「洗って!」と言われ、いつかする事になるだろう、介護の練習をさせて頂いた

髪の毛だけは洗い方が分からないので、自分で洗って貰った

風呂から上がると、酔いも覚めたようで、いつもの彼女に戻っていた

ベットに入る頃には、外が明るくなりかけていた

昼過ぎに目が覚め

隣には、可愛い寝息をした彼女が寝ている

「おはよ!」と言ってキスをした

眩しそうに起きて、「おはよ」と返事をする

「大丈夫?」と聞くと、「平気」と答える

昨夜のドタバタが嘘の様な、和やかな目覚めだった

彼女を抱き寄せながら、「夜の事覚えてる?」と聞くと「ごめんなさい」と謝った

如何に大変だったか、彼女に説明しようと思っていたが、素直に謝られてしまったので、タイミングを失ってしまった

これも、彼女にとっては、いい経験になっただろう

和解が成立したので、イチャイチャしていた

いつまでもベットに居る訳にもいかないので、起きる事にした

彼女は、胃の中の物を戻していたので、「お腹減った!」と言って、台所で料理を始めた

俺は、やることが無いので、1階のポストに年賀状を取りに行った

すると、昨日のミセススピーカーに会ってしまった

話し出すと、相槌を打つだけでも、長くて辛いので、年賀の挨拶だけして、部屋に戻ろうとしたら、呼び止められてしまった

「昨日は、車が無かったけど、朝に帰ってきたの?」と聞かれたので、人の事良く見てるな~と感心しながら「はい」とだけ答えた

「じゃ、初詣に行ってきたの?」と聞かれ、お前に関係ないやろ!と思いながら、「はい」と答えた

「じゃ、きっといい人と行ったのね?」と聞かれ、ドキッとしたが「会社のヤツと行きました」と答えると「色気ないわね~」と言われ、ウルサイ!と思いながら、笑ってごまかしてその場を逃げた

朝から、縁起が悪いので、行動は気を付ける事にしよう

部屋に戻ると、彼女が「出来たよ~!」と笑顔

やっぱり、彼女はこの笑顔だな~と思った

食事中に、年賀状を見てたら「食べるか、見るかのどっちかにして!」と怒られた

どこで、そんな怒り方を覚えるのか?歴代の彼女すべてに、同じ怒られ方をしている

食事も終わり、やっと年賀状の整理をしていると、「洗濯するから、洗い物有ったら出してね~」と、働き者の嫁さんのように思えてきた

ソファーでイチャイチャしてる時意外、ずっと彼女は動いている

風呂掃除にトイレ掃除、洗濯に料理、疲れないのだろうか?

「正月位ゆっくりすれば?」と言ってみたが、「ありがと、これ終わったらね」と言う始末

よく出来た娘だ


つづく

187
2010/01/23 22:34:43 (DZQdBOur)
年末から年始にかけて、居候との出会い、続編です

両手・両足を拘束された女の子を前に、悪いことを考え無い男は居ない

彼女の開いてる足の間に入り、見上げる格好で跪づいた

ゆっくり太股を撫でながら、乳首に唇を近付ける

触るか?触らないか?の距離で息を吹き掛けながら、上目遣いで彼女の表情を見てみる

声は出さないが、左右に頭を振って、イヤイヤとしている

手の拘束をしたベルトを持ち、外そうと振っている

余りに強い抵抗に見えたので、立ち上がり顔を覗き込むと、うっすら涙を浮かべていた

慌てて、「どうした?」と聞くと「怖いし、嫌だ」と涙声で言った

手の拘束ベルトを慌てて外しながら、「嫌だったら、言えばいいのに!」と言うと、「だって、怖くて言えなくなったんだもん!」と泣き出してしまった

両手のベルトが取れると、腰に抱き付いてきた

頭を撫でながら、「もう終わったよ、足も外すから、ちょと放して?」と宥めたが、一向に抱き付いた手を放そうとしない

余程怖い思いをさせてしまったんだな?と反省した

暫く、頭を抱えて、肩を叩いていると、顔を上げて「もう、絶対嫌だ!」と言った

「分かった、分かった」と言って頭を叩いてやる

幾分落ち着いてきたので、「足も外すから、手を放して!」と言うと、やっと腰から手を放してくれた

足の間にしゃがみこみ、足のベルトを外していると「絶対に見ちゃ嫌だ!」と股間を押さえながら言ってきた

「ハイ・ハイ」と言うと、「その返事嫌い~!」と言われた

こうなったら、彼女の言いなりだ

足のベルトも取れたので、脇に手を入れて、立たせてあげた

まだ泣き顔の彼女を抱き締め、「怖い思いさせて、ゴメン」と謝った

体も冷えてしまったので、また湯船に戻った

体が温まるのと同じ様に、彼女の機嫌も直ってきた

いつも笑って接してくれる俺が、真剣な顔をして体を触ってるのを見て、違う人に触られてる気になってしまい、自由が利かない事の相乗効果で、声も出ない恐怖になった様だ

冗談で返してあげれば良かったかも?

風呂からあがると、入る前はあんなに興味津々だった小道具には目もくれず、いつもの甘えん坊になっていた

SMに対して、トラウマになってしまったかも知れない

髪も乾き、ベッドでイチャイチャしていると、やはり寝不足の影響か?眠たくなってきた

新年まで、2時間を切っていた

少しウトウトしていると、下半身に違和感を感じた

彼女が触っていたのだ

薄目を開けて、様子を伺うと、髪の毛しか見えない

「どうした?したくなったの?」と聞くと、ビクッとして、「起こしちゃった?」と聞くので、「そりゃ、触られたら分かるよ」と答えた

「だって、寝ちゃうんだもん」と甘えた声

オデコにキスをしてやると、笑顔になった

この睡眠不足の原因は?と、聞きたい気持ちを押さえた

ジッとしてると、睡魔に負けそうになるので、行動開始

腕枕をしているので、キスがし易い

胸を揉みながら、キスを続ける

段々、彼女もキスの仕方が分かってきたみたいだ

初めの頃は、唇も閉じたままだったが、今では積極的に舌を吸ってくるまでになった

体の反応も変わってきた

単なる受け身一辺倒だったが、こうして欲しいとか、そこが気持ちいいとか、自分でより快感を探す様になった

時間をかけて、探ってた甲斐がある

どんな事でも、反応があるのは楽しい

彼女の股間に手をやると、ちゃんと少し開く様になった

どうすれば、相手がやり易いのか?

どうすれば、より気持ち良くなれるのか?

彼女の進歩を試したくなった

じっくり股間を撫でて、十分な潤いをもったので、クリを触らずに、挿入してみた

いつもなら、2回・3回と愛撫で逝かせた後に挿入するが、今回は1度も逝ってない

正常位でしていると、無意識に恥骨を押し当て、クリの刺激を求めてくる

速くすると、受け身にまわり、遅くすると、腰をくねらせ快感を探る

彼女は無意識にやっているのだろうが、この腰使いが絶妙である

まるで大蛇の如く、腰がうねる

このままだと、こちらが先に逝ってしまいそうなので、体位をバックに変えた

多分、彼女はバックが一番好きなのではないか?と思う

長い髪を振り乱して、感じている

突くのを止め、「自分で動いてごらん」と言って、初めは、手で動きを手伝ってやる

動きを覚えたら、手も離し彼女の意思に任せた

深く・浅く・速く・遅く・強く・弱く、円を描く様に動いたり、左右に振ったりと、気持ちいい所に当たる様に動いてる

自分の気持ちいい様にだけ動いてるので、快感も深そうだ

感じている顔を見たくなったので、正常位に戻した

足を抱えあげ、深く挿入する、初めの頃は痛がってたが、今では「気持ちいい~!」と言っている

ピストンを速めると、「逝きそう!」と言い出したので、こちらもラストスパート

頭を左右に降りながら、絶頂を迎える彼女を見ながら、腹の上に射精した

ティッシュで股間と精子を拭き取り、腕枕の体勢に戻った

彼女は、居心地がいいのか?この体勢が好きだ

年明けのタイミングを計るために、テレビを点けた

毎年恒例の番組を、見ていた

出てくる出演者の話をすると、流石に、年の差を感じる

会ってから、余り年の差を感じていなかったのは、テレビを見てなかったからだろう

彼女の話す出演者の話は、チンプンカンプンだった

多分、チンプンカンプンも死語扱いされそうだ

遂に、テレビで除夜の鐘が鳴り出した

彼女の提案で、年越しの瞬間は、彼女とキスをしながら迎えた

去年から、ず~と今年までキスを続けた事になるそうだ

足掛け2年と言う事か?

良く分からないが、彼女が楽しそうなので、良しとした

ゆく年は、最後に波乱があったが、それまでは平穏ないい年だった

くる年は、初めから波乱の幕開けになっているが、いい年にしたいと思った

108つの煩悩、いくつ制覇出来てるのか?

なんて感慨に浸っていると、彼女が「年越し蕎麦食べてない!」と言い出した

確かに、食べてない!

夕飯は食べずに、初詣の時に屋台で済まそうと話はしていたが、年越し蕎麦の事を忘れていた

年は明けてしまったが、ホテルのカップそばを見つけて、2人で1つを食べた

神田川の世界を、彼女は理解出来るだろうか?

お互い裸のまま、ベットの上で正座して、「明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」と新年の挨拶をした

不謹慎だとは思ったが、なかなかバカップルも、板に付いてきた

その後もベッドでイチャイチャしていたが、寝てしまうと勿体無いので、メインイベントの初詣に行く事にした

服を着て、清算しようと電話をしたが、フロントが出てくれない

やっと出たと思ったら、寝起き声のオバチャン、何を思ったか「何番の子にしますか?」と聞いてくる

訳が分からなかったので、「出ようと思うので、清算してください」と言うと、「それなら入り口に機械が有りますから、表示金額を清算してくださいね」だって

機械で清算するシステム位は知ってたが、ここは連絡もしなくて良いんだな

しかし、何番の子って?、このホテルのシステムに興味津々になったが、彼女と一緒なので聞く事も出来ず、少し残念!

外に出ると、流石に寒い

部屋から、エンジンスターターで車を暖めてたので、車に逃げる様に入った

彼女は「エンジン掛かってるよ!」と不思議そうに聞いてきたが、説明するのが面倒なので、「ラッキー!」と言っておいた

彼女は、この車を気に入ったらしく(ロクちゃん)と命名していた

本来の目的地の、有名な神社は、近付くにつれて、人も車も多くなってきて、夜中とは思えない程、明るかった

駐車場は既に満車で、路上駐車も多く走り難かった

観光地にありがちな、にわか駐車場のオバチャンに、彼女が話し掛けられ、「一台空いたから、入れるよ」との言葉に騙された

この駐車場から、神社の鳥居までで、30分は歩いた

因みに、公営駐車場は鳥居の目の前

入場渋滞を考えれば、早かったのかも知れないが、金額も3倍、新年早々後味が悪い

隣では、そんな事関係なく、屋台の品定めに忙しそうな彼女が、目をランランに輝かせていた

本殿?の前に着き、(1年の安泰と、彼女の幸せ)を祈った

彼女に「何、祈ったの?」と聞くと、「ないしょ!」だそうだ

無事?お参りも済ませ、彼女にとってのメインイベント、屋台詣でが始まった

いつもニコニコ顔だからか?、彼女は誰にでもよく話し掛けられる

道を尋ねられたり、写真を撮らされたり、なぜか散歩中の犬を持たされた事もあった

隣を歩いてると思っていると、居なくなるので、目が離せない

彼女が、腕を組んでくるのは、迷子予防にも役に立っている

寒空の下で、着物姿の次にミニスカート姿の彼女は目立っていた

テキヤの兄ちゃんに、ことごとく声を掛けられ、たまにたこ焼きや、フランクフルトなんかを貰ってくる

「お金は?」と聞くと、「あげる!ってくれた!」と嬉しそうに話す彼女を見ると、この笑顔の有効範囲はおやじだけに留まらないと確信した


つづく
188
2010/01/22 20:43:37 (BAA6Apfp)
年末から年始にかけて、居候との出会い、続編です

買い物に行こうと思ったが、ここは他県、思い浮かぶ商業施設もない

ナビに頼る事にした

俺の車には、コンシェルジュサービスが付いている

電話をするとオペレーターのお姉さんが「○○様ですね」と出る

彼女はこれを聞いて「何で分かるの?」と言ってしまた

お姉さんが「登録されたお車からのお電話は、こちらで認識させて頂いています」と答えた

「わ~!凄い~!」と大喜び

お姉さんが「本日はどの様なご用件でしょうか?」と聞くと「寒いから、温かい服を買いたいんだけど、場所が分からなくて、○○さんが電話したんだけど、教えて貰えるんですか?」と勝手に会話しだした

面白そうなので、彼女に任せてみた

お姉さん「こちらでお調べ致しますので、少々お時間頂けますか?」

彼女「はい!お願いします!」

お姉さん「防寒着で宜しいですか?予算等もお教え頂ければ詳しくお探し致しますが如何でしょう?」

彼女「防寒着って何ですか?コートは着てるので、ババシャツかタイツみたいのが欲しいんです。予算は安いやつ!」

お姉さん「ババシャツかタイツですね。予算は安い方がいい。これで宜しいですか?」

彼女「はい!お願いします!」

お姉さん「では、お調べしてご連絡させて頂きます。有り難うございました」

彼女「お願いします!」

彼女は、通話中ず~とお姉さんの声の聞こえる、ルームミラーに大声で話し掛けていた

笑いそうになるのを、必死に堪えてたので、通話が終わった途端、我慢の限界を越えて、大笑いしてしまった

お姉さんの復唱も可笑しいが、ババシャツも無いだろう

彼女は、笑ってる俺も気にせず、ルームミラーを見てお姉さんからの連絡を待っていた

さて、お姉さん、何処を案内してくれるのか?楽しみだ

お姉さんから連絡がきた

お姉さん「○○様お待たせ致しました。次の出口で降りられるルートでお調べ致しますと、該当するお店が3件ございました。画面に表示なさいますか?」

彼女「お願いします。わっ~!勝手に地図が出た~!この店知ってる~!この店にする!」

お姉さん「その店で宜しいですか?ルートの設定も致しましょうか?」

彼女「お願いします!」

お姉さん「ルートの設定をお送り致しました。他に何か、ご用は御座いますか?」

彼女「もう無いです。ありがとうございます」

お姉さん「では、お気を付けて、安全運転でお願い致します。本日は有り難うございました」

彼女は電話が終わった途端、「どうなってるの?車が喋ったり、地図が出たりしたよ。お姉さんは何処に居るの?何でこっちの事分かるの?」と言い出した

GPSや遠隔操作やBluetoothの説明が面倒なので、「凄いね~!」で済ませた

設定された店は、全国展開してる店で、彼女も普段から利用している様で、商品棚からお目当ての商品を直ぐに選んできた

車で着替えさすのも可哀想なので、レジを通してから、店員さんに頼んで試着室を使わせて貰った

車に戻るのも、温かくなったからか?スキップまでしていた

俺の分も買いたかったが、メタボ中年御用達の、4Lなんてサイズはないので、近くにあったホームセンターで、カイロを大量に買い込んだ

彼女に、カイロを背中に貼って貰ったので、ぽかぽかになった

初詣の準備は整ったが、まだ時間が早い

出先で時間潰しのネタも無いので、周辺をドライブする事にした

大して見るべき物も見当たらず、ただウロウロするのにも疲れてきた

当然、彼女も同じ気持ちだった様で、お決まりの「つまんない~!」が出た

昨夜の寝不足もあったので、「ラブホにいって休憩しようか?」と聞くと、「いいよ!」と快諾

しかし、この日は大晦日

IC近くのラブホは満室のオンパレード

クリスマスのラブホ難民の話しは聞いていたが、大晦日にも難民が出るとは、世の中、暇な人が多いんだな~なんて呑気に車を走らせていた

暫く走っていると、町外れに看板を発見した

看板の道順通りに進んで行くと、だんだん山道になってきた

二人で、「こんな所にあるのかな~?」を交互に言い合いなから道を進んで行った

林が少し拓けた所に、目的のラブホ発見、幸い満室のランプも点いていない

少し古びた建物だったが、派手さがない分、好感が持てた

選択の余地も無いので、入る事にした

会った日には、避けたラブホも、感覚が麻痺してきたのか?旅の恥感覚なのか?気にならなかった

中に入ると、お決まりのパネル選び、彼女に「好きな所選んでいいよ」て言ってみたが、選択肢は3部屋

他の客が入って来ないかと、キョロキョロしていると、「ここにする!」と彼女が嬉しそうだ

パネルから出てきた、部屋番号の書いてある紙を取って、エレベーターに乗ると、いきなり彼女が抱き付いてきてキス

「ず~と車だったから、したかったんだ!」と小悪魔スマイル復活

部屋に入って驚いた!

照明がまっ赤の、SM部屋だった

なんでこの部屋にしたのか?と尋ねると、「面白そうだったから!」なんだそうだ

彼女は、ベッドに飛び乗ってみたり、怪しげなオブジェを触ってみたり、拘束具を着けてみたり「面白い~!」と上機嫌で部屋中を回っている

一方、俺はお決まりの風呂の湯張り、料金表のチェック、マッサージ機のチェックをしていた

拘束椅子が、風呂の洗い場横に置いてあるのには少し驚いたが、汚れてもいい様にしているんだなと、妄想しながらチェックをしておいた

楽しそうにはしゃいでいる彼女を捕まえて「お風呂入るよ」と言うと「はい」とやけに素直

ソファーの所で、脱ぎだした

何回も見てるのだが、彼女の体はキレイだ

中肉中背、大きな胸にくびれた腰、よく引き締まった尻と太股、長い足に締まった足首

どこも弛んだ所がない

一緒に裸になる事が、恥ずかしくなってしまう

ベッドに腰掛け、無言で眺めていると、彼女が気が付き「目がエロエロになってるよ!」とからかってきたが、真剣に見てたので、真顔で「おいで」と言い、近付いてきた彼女を強く抱きしめた

彼女が「変だよ!」と言ったので、我に返った

確かに(変)だった、偶然飛び込んできた彼女を、今は離したく無くなっている

美人だから?スタイルがいいから?周りの男に羨ましがられるから?違う!

確かにそれもあるが、一番は、(頼られてる)からだと感じていた

寒空の下で、孤独と不安を感じていた彼女に会って、助けた

今、彼女に世界中で一番信頼され頼られてるという自負が心地よい!

必要とされる歓びを、離したくないんだ

きっと彼女は、離れていく、その時までは…

「寒いよ!」と言われて急いで一緒に風呂に入った

何回入ったかな?ホントに二人は風呂好きだ

相変わらずのルーティーンをこなし、イチャイチャしていたら、やっぱり彼女も、拘束椅子が気になるらしい

「座ってみてもいい?」と聞くので「どうぞ」と言って、湯船から眺めていた

周りを見た後、椅子を叩きだした

「座っても大丈夫かな~?」と言って、返事も待たずに座りだす

少しだけ椅子に座って、「冷たっ!」と言って立ち上がる

洗面器にお湯を汲んで、「これかけたら、平気だよ」と言って渡してやった

足元を気にしながら、ヨロヨロとお湯を溢しながら、戻っていった

座った状態で、こちらにピースサイン

なんのこっちゃ?と思いながら「足は開いて台に乗せて、両手は後ろの木に万歳の格好で付けるんだよ」と言うと、恥ずかしがりながらも試している

万歳はするが、流石に股を開いて足は乗せれないみたいで、片足を乗せては、手で股間を隠している

股の間に、頭を挟んで舐められていた相手に、全裸状態で恥ずかしがるのが、面白い

少しのぼせてきたので、近くに行ってみる

「ベルト着けてあげるね」と言って、まずは手を万歳させた

手首にベルトを巻いていると「外してって言ったら、絶対外してね!」と言うので、笑いながら「ハイ・ハイ」と返事すると、「絶対だからね、絶対!」と念を押してきた

両手を拘束してから、前に回った

彼女の前で、跪いて足を持つと、「絶対!嫌だって言ったら外してね!」と言っていたが、敢えて返事しなかったら「ダメ~!約束して~!」と足をバタバタさせて掴ませない

「分かったから、ジッとして」と言って、止まった足を掴んで拘束した

両足を拘束して、顔を上げると、目の前に股間があり、縛られた状態で、何とか隠そうと足を動かせて「見ないで~!」と言ってる
彼女が居た

立ち上がり、キスをすると、応えてくる

恥ずかしさを堪えている彼女を見ると、自然に顔がほころび、「悪いこと考えてるでしょ?」と彼女に言われた


つづく
189
2010/01/21 20:06:41 (d82AC339)
年末から年始にかけて、居候との出会い、続編です

暫く二人とも無言で抱き合って寝ていた

胸に顔を埋めた彼女が、鼻をすすり出した

泣かせた様だ

天真爛漫の文字を、人間にすると、彼女に成るんではないか?と思わせる位、泣き顔の似合わない女の子を、泣かせた

抱かれない事が、理由の筈はない

頭を撫でながら「どうして泣くの?」と聞いてみた

すすり泣きだったのが、聞いたとたんに、本気泣きになって、声を出そうとしても呼吸が合わないのか?、言葉にならない

取りあえず、落ち着かせ様と頭を撫でながら、髪にキスを繰り返した

大分落ち着いてきたみたいなので、「もう大丈夫?どうした?」と聞いた

すると彼女が「私の事、嫌いにならないで!なんでもするから、言う事も絶対聞くから、嫌いにだけはならないで!」と泣きながら、嗚咽しなから言ってきた

「嫌いになんかなってないよ。キミはいつもいい子だから大丈夫。心配しなくていいんだよ」と言って頭を撫でてやった

落ち着いた彼女が言うには、Hを途中で止めたのは、自分を嫌いになったからだと思った

1人でコンビニに居る時に、不安で不安で仕方ない時に会って、ず~と優しくされ、今までされた事が無い位、大事に扱って貰って、嬉しくてたまらなかったのに、急に避けられて、嫌われたと思った

また、家を出されたら、コンビニの時に戻ると思うと、怖くて不安でたまらなくなって泣いたそうだ

考えてみれば、賢い子だと言っても18才の女の子なんだよな

言う事も、やってる事も、大人と同じでも、まだまだ自分の感情をコントロールしたり、伝えるのは難しいんだな

冷静に戻った彼女に、約束をした

母親が旅行から帰ってくる3日までは、責任を持って面倒は見る

何があっても、出て行けなんて言わない

今まで通り仲良く過ごす

3つの内、2つは彼女が付け足した

約束をすると安心したのか?すぐに腕の中で、寝息をたてて寝てしまった

時計を見ると、6時前だった

泣いた子をなだめるのに、こんなに時間が掛かるのが分かっていれば、自分の信条なんて捨てて、抱いておけば良かったと反省

この状態で、直ぐに寝れる神経であれば、今後、胃潰瘍やストレス等に苦しめられる事はないだろう

寝れない…

熟睡しているのを見計らって、そっと腕を外し、枕を頭の下に入れて、ベッドを出た

リビングは、冷蔵庫の様に寒かった

エアコンを点け、テレビを点け、寒さ凌ぎにウイスキーをストレートで一気に一杯飲んだ

途中迄見ていた、映画の続きを見ていたら、部屋が暖かくなってきて、ウイスキーの効果も手伝って、そのままソファーで寝てしまった

起こされたのは、昼過ぎだった

何処からか毛布を出してきて、掛けてくれていたので、風邪もひかず、熟睡出来た

しかし、起こし方がヒドイ!

ベランダ側の、大きな窓を全開にし、折角掛けてくれた毛布の足元を、パタパタしている

パジャマ代わりのスウェットに、素足の足元をだ

寒さを感じ、足元を見ると、満面の笑で、小悪魔がパタパタしていた

「何してるの?」と、まだ起きて無い頭で聞くと、「おはよ!お昼ですよ!」と言うではないか

俺が聞きたいのは、(こんなに室温下げて、気持ち良く寝てる相手に【何をさらしとんじゃ~~!!!】)って事なんですけど?

なんて言える筈も無く

「おはよ。起きるから、パタパタ止めて」とお願いした

すると、不敵な笑みを浮かべながら、「起きるんだから、毛布はいらないね~!」と一気に毛布を剥ぎ取られてしまった

ソファーの上で、メタボ中年が、丸くなって、小鹿の様に震えてるのを見て、彼女は「ご飯、用意出来たよ!」とだけ言った

余りの寒さと、驚きで、飛び上がって寝室に逃げ込み、着替えをして、身支度を整え、リビングに戻ると、窓も閉めて、暖かいいつもの風景があった

「冷めるから、早く食べよ」と笑顔の彼女が鬼に見えた

食事をしながら彼女が言うには、目が覚めたら、俺が居なくて、心配して探したらソファーで寝てた

何度か起こしたが、一向に起きないから、風邪をひかない様に毛布を掛けた

食事の用意をして、起こしたが、一向に起きる気配も無いから、実力行使にでたというものだった

ものには限度がある事を、彼女に教えなくては…

昨夜、あれだけ泣いてた子は、どこに行ってしまったのだろう?

また、女が分からなくなった…

今日は大晦日、食事も終わり、何をしようか?と考えていた

普通なら、大掃除とか、餅つきとかになるんだろうが、1人暮らしの、ほとんど家に居る事がない部屋は、散らかる事も、汚れる事も無く、今さら大掃除する所も無い

彼女も、その点は誉めてくれた

綺麗好きでは無いが、余分な物が無いので、散らからないだけである

出かけるにも、昨日の件で懲りてるし、きっと、部屋で、ゆっくり映画なんて見させてくれないし

こうなったら、焼けクソで、初詣に遠い神社に行こう!今から出て、向こうで新年を迎えれば、時間も潰せるし、初詣も済ませるし、一石二鳥だ

カウントダウンドライブ計画を彼女に話すと、大乗り気

どうせ行くならと、有名な神社に行く事にする

片道4時間の計画だ

決まれば、行動は早い、彼女も用意万端、後は見つからない様に、車に乗るだけだ

自宅の扉を開けて、左右確認、エレベーターまでは人は居ない、一気にエレベーターまで走って乗る

一階のエントランスが鬼門だ、おばさん連中の、井戸端会議が無いことを祈る

エレベーターが一階に着いて扉が開くと、ダメだ!

イベント好きの住人が、エントランスで、餅つきをしている

冷静に考えれば、回覧板で餅つきの事が書いてあって、会費の千円も徴収されたんだった

エレベーターから出ると、世話好きの、同じ階の奥さんが話掛けてきた、「あら!お出掛けですか?今、出来たところだから、どうぞ!」

このおばさんは、世話好きの話好き、ミセススピーカーの様な人だ

終わった…

言い訳を考えながら、後ろに居る筈の彼女を見ると、居ない!

辺りを探すと、平然と歩いて、エントランスを出る所だった

おばさんに餅を渡されて車に行くと、車の陰から彼女が出てきた

「早く行こ!」とドアを持ってる

何も言わず、後部座席に寝転び、身を隠している

駐車場から出た所がエントランスで、住人だらけの中を脱出成功!

また、彼女の気転に助けられた

手を繋いで出てくれば、バレるだろうが、不特定多数の人間が出入りするマンションのエレベーターで、他人と乗り合わすのは、日常茶飯事

住人も、知らない人には声を掛けない

車も、助手席に座れば、外から見えるが、後部座席に寝転べば、外からは簡単には見えない

完璧だ!

この子は、どこかの国のスパイかも知れない!?

少し走った所で、「前に座りたい~!」と甘えた声で言ってくる

車を停めると、後部座席から、助手席に移ろうと、ミニスカートにも関わらず、大股を開いて尻餅をついて「手伝って~!」と言っている

どっちが本当の彼女なんだろう?

今度、後ろから石でも投げてみようか?と真剣に考えていた

自宅から、東に向かって高速に乗る

ETCも彼女は初体験だった様で、「ぶつかる~!」と大声を出されて、本当に料金所に、当たりそうになった

帰省ラッシュもピークを過ぎていた様で、順調に流れていた

急に「運転上手だよね。彼の車に乗ったら、いつも車酔いするから、あんまりドライブ好きじゃないけど、昨日も平気だったし、今日も楽しいもん」と笑顔で話し出す

「多分、車が良いからだよ」と謙遜して言うと「そうなんだ!彼の車ボロいからね」と納得してしまった

クソ~!謙遜なんかするもんじゃないと心に誓った

そのまま順調に進んでいたが、このままでは、余りにも早く着きそうだったので、降りる手前の大きなSAに寄る事にした

車から出ると、大晦日の風は流石に寒い

温かい格好をしてきたつもりだが、風があるので余計に寒く感じる

隣を見ると、彼女はミニスカートで生足!

見てるこっちが、震えてきそうだ

「寒い!寒い!」と言いながらも、足踏みして笑顔

おしゃれは、やせ我慢!と言うが、俺には無理!

トイレに行って、軽食コーナーでコーヒーを飲んで彼女を待っていた

トイレの方から、彼女が足踏みしながら入ってきた

隣の若者グループの1人が、彼女を見つけて、仲間に「可愛い子が居るぞ!」と言っている

隣でザワザワ相談してる様だ

彼女は、俺を見つけて、笑顔で手を振りながら、こっちに向かってくる

勘違いした隣の若者が、手を振り返してる

当然、彼女は俺の横に座って、腕を組んで「寒い~!」と言いながら、飲んでいたコーヒーを奪い取って飲み始める

隣の若者の(チェッ!)と言う顔と(エッ!マジ!)と言う顔が忘れられない

勝ち誇った気分で席を立ち、(若者よ、男は運が大切なんだぞ!)と背中でアピールしながら出て行った

車に戻って、この格好では、夜はもたないんじゃないか?と話し合った結果、服を追加で買いに行く事にした

つづく

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