この瞬間に、私は緊張感で頭に昇った血がすーっと元に戻るような気がしま
した。
おじさんが初めて発した声を耳にしたことで、立場が対等に戻った気がした
のです。
「痛そうだね」
おじさんが私のお尻を見ています。
声の調子から、おじさんが舞い上がっているのが伝わってきます。
(嬉しいんでしょ?)
恥ずかしいという気持ちがおこりません。
なぜかまったく興奮できませんでした。
興奮するどころか、どんどん冷静になってきます。
自分で言うのもなんですが、白くてすべすべしたお尻です。
しかも、おじさんにしてみれば、さっきまでその顔に見とれていた女の子の
お尻です。
私がおじさんの立場だったら感動するかもしれません。
おじさんだって、こんなのさっきまでは予想もしなかったまさかの展開のは
ずです。
私のお尻を観察しながら自分の幸運をかみしめているはずです。
ところが、私の心は平静でした。
恐怖心も嘘みたいに消えてしまっています。
すっかり平常心です。
例えるなら、お医者さんに患部を見せているときの感覚とそんなにかわりま
せん。
心臓のドキドキだけは相変わらずですが、こんな状況なのにもう羞恥の気持
ちさえ感じません。
(無理だ)
はっきり思いました。
冷静になったというより、気持ちが冷めきってしまって『見られる快感』を
得られる気がしません。
私はたぶんこういう状況では、見られる快感を得られないのだと思います。
私にとっては『覗かれる』とか『不可抗力によって』とか、そういう展開を
伴ってこその見られる興奮なのかもしれません。
どちらかというと、一生懸命に演技を続けたことで、今はもうこの演技その
もののほうに気持ちよさを感じていました。
(おじさんの目に、私のお尻の肌はどう映ってるんだろう)
そしてその瞬間、気持ちが切り替わりました。
冷めた心の私が、おじさんを自分より下の立場に見下そうとしています。
このおじさんは、まんまと自分の申し出に乗せられてお尻を出した私に対し
て、ひそかな征服感を持っているかもしれません。
でも、実際には違います。
本当にこのやりとりをコントロールしているのは私でした。
私が、私のためにこのおじさんを利用しているのです。
自分のそういう『イヤな性格』に自己嫌悪しながらも、他人の感情をコント
ロールしている優越感を持ちはじめていました。(私って本当にいやな女で
すね。ごめんなさい)
(演技を続けたい)
優越感からくる『舞い上がっているこのおじさんを喜ばせてあげたい』とい
う高飛車な感情でした。
ただ警戒心だけは決して緩めませんでした。
「痛そうだねぇ」
私は涙声で、
「ひどいですか?」
おじさんに尋ねます。
「うーん、ちょっと腫れてるかな・・・」
その返答に『ドキッ』としました。
本当に刺されたわけではないのですから、腫れてるわけありません。
どのみち、ニキビだってそんなに大げさなものではありません。
おじさんだって、ひとめみて『大丈夫』だとわかったはずです。
「少し赤くなってるね」
私の『演技しようとする気持ち』に火がつきました。
「あん、なんか恥ずかしい」
気持ちに余裕のない表情でおじさんをチラチラ見ます。
おじさんのために恥ずかしさに耐える顔を『してあげます』。
おじさんも見上げるようにして、私のその顔をときどきチラチラ見ます。
(この幸せ者!)
そう思いながら、
「そんなにひどいですか?」
自分で自分のお尻を見ようと、上半身だけひねって振り返ります。
『ギュッ』と入れていたお尻の力がゆるんで、密着していたお尻の割れ目に
隙間が生まれています。
「う、うん、だいじょうぶかな・・・」
おじさんの返事が上の空です。
「どのへんですか?」
私はもっとよく自分のお尻を見ようとしました。
内股ぎみにするように左のひざだけ微妙に少し曲げる感じで、さらに体をひ
ねりました。
お尻の割れ目が左右に開きます。
完全にお尻の穴が見えてしまっているはずです。
ニキビとお尻の穴はそんなに遠くありません。
おじさんは、
「あ、うん・・ここのとこ・・・」
ニキビのあたりを指差していますが、目線は微妙に左右にいったりきたりし
ています。
「なんか恥ずかしいよ」
わざとらしいかと思いましたが、心配そうに言いました。
「だいじょうぶですよね?まさかお尻の汚いところとか見えてないですよ
ね・・・?」
「絶対見ちゃヤですよー」
気持ちと逆のことを言って、お尻の穴を見させるように誘導していました。
「あ、うん、だいじょうぶだよ、そんなの見えてないから」
見えていないはずがありません。
それなのに、私は羞恥の心も屈辱感も味わうことはありませんでした。
そんなことより、このやりとりが楽しくて、演技にのめりこんでいました。
恥ずかしいという感情を伴うことなく、お尻の穴を晒していました。
(まったくそんなところ見て!)
(それが何だかわかってるの?)
(そんなとこ見ていいと思ってるの?)
(さっきまで楽しく会話していた、あなたが『モデルかと思った』顔の女の
子のお尻の穴なのよ)
自分でも信じたくありませんが、私はそうやって他人の心を弄ぶことを『楽
しんでいた』のです。
私もそこまで性格が悪い人間ではないはずなのに。
「まだビリビリするんです」
「うん、ちょっと赤くなってるからねぇ」
私は、さつきはずしたウエストポーチを探すように下を見ます。
足元に置いたウエストポーチにすがるように手を伸ばそうとかがみます。
そっちに神経が行って、無防備な後ろ姿への配慮を忘れてみせます。
左手は股間を押さえて性器をガードしたまま、その手ごと挟むように左右の
ひざを合わせ、前屈するように右手を下に伸ばしました。
動作につられて引っ張られたジーンズと下着がずり下がり、8割出しだった
お尻が『ぺろん』と丸出しになりました。
ポーチに手を入れようとして、少し腰の位置が落ち、微妙にお尻が後方へ突
き出されます。
私は右手だけでポーチの中を探りました。
さすがに後ろにいるおじさんの顔を見ることはできませんでした。
両サイドのほっぺたが完全に割れて広がってしまい、大胆にもその真ん中の
穴が全開になってしまっているはずの私のお尻・・・
そんな私の恥部を目の前にしたおじさんの表情は想像するしかありません。
おじさんは、私の肛門のしわの並びを目にして何を思うのでしょう。
女として絶対に見せてはならない汚い穴を、惜しげもなく見せつけます。
間接キスしてときめいたはずの女の子のお尻の穴を見てしまって、感激して
くれているでしょうか。
『こんな姿、誰かに見られたら終わり』
『見られたとわかった瞬間に恥ずかしくて死んでしまう』
さっきはひとりでそう思った自分の姿でした。
今は、冷静な気持ちで淡々とその姿を人前に晒している自分がいます。
「あーん、どこだっけ」
私は、ポーチの中を探すふりをしながらも意識はお尻に集中しています。
上半身の動きに合わせて、さりげなく肛門をすぼめたり、ゆるめたりしまし
た。
(さっき「君みたいなきれいな子」って言ってたよね)
(お尻の穴を見てもきれいって思う?)
私は、ようやくポーチの中から万一の靴ずれに備えて持ってきていたバンソ
ウコウを見つけだしました。
前屈の姿勢はそのままで、性器を押さえていた左手を股間から抜きました。
両手を使ってバンソウコウの包み紙(?)を破ります。
なぜこのおじさんにそこまでしてあげたのかよくわかりません。
ただ、チラッとでも私の性器を目にできたなら、
(このおじさんはきっと感激するんだろうな。。。)
そう思っただけでした。
包み紙を破って中のバンソウコウを取りだします。
その数秒、股間の唇は無防備な状態のまま晒されていました。
全開に広がったお尻の穴の下に、縦になった私のもうひとつの唇がおじさん
の目に映っていたはずです。
前かがみだった姿勢をさっと戻します。
さっきのようにまた上半身だけ反転させて、ニキビの上に貼りました。
おじさんに目を合わせます。
そして、いま気がついたかのように内股をぴっちり合わせます。
最初のときのように、お尻のほっぺたに力をこめて『キュッ』と割れ目をす
ぼめます。
恥ずかしさに顔をしかめているという表情をつくって下着を引っ張りあげま
す。
お尻がパンティに包まれます。
おじさんを振り返って、
「やん、へんなとこ見えてなかったですよね」
おじさんったら、ぼうっとした表情です。
「あ、ああ・・だいじょうぶだよ」
私は、動揺してみせます。
「ほんとう?」
ずり下げていたジーンズも引き上げながら、泣きそうな顔で問いかけます。
「ぜんぜんだいじょうぶだよ」
(うそつき!)
すごいことをしたわりに、気持ちは余裕でした。
(見てたくせに。。。)
もう心臓の鼓動も落ち着いています。
ジーンズをしっかりはき終えました。
「なにも見てないよ」
おじさんが、私の顔を見て答えます。
私はウエストポーチを身につけながら、『安心した』という顔をつくりまし
た。
「よかった」
「へんなとこまで見えたかと思って恥ずかしくなっちゃいましたよ」
にこやかに微笑みます。
「君みたいなかわいい子だったら心配しちゃうよね」
「そんな、かわいいなんて言われたことないですよー」
(そのかわいい子の、あそこを見たんでしょ?)
「刺されたところしか見てなかったから、だいじょうぶだから」
「そうですよね、ちょっと焦っちゃいましたよー」
(今あなたに微笑んでいるこの子のお尻の穴まで見たんでしょ?)
「帰ったらいちおう病院に行ってみます」
「いろいろすみませんでした」
「ご迷惑をおかけしました」
私は丁寧におわびを言いました。
よりによって私のすべてを観察した相手に・・・
「お元気で」
その場を後にしました。
少し歩くとやがて吊り橋が現れました。
きっとこれが、あのおじさんがさっき言っていた吊り橋なんだと思いまし
た。
たぶんこの『△号路』の一番の見どころなのでしょうが、何の感動もありま
せんでした。
帰りはケーブルカーは使わず、ふもとまで歩いて下山しました。
家に帰ってから、何度もオナニーしました。
私の恥ずかしい姿を見ているおじさんの側の立場になった気分でオナニーし
たりもしました。
自分の目の前で若い女の子が、パンティをずりさげています。
お尻の割れ目がのぞいてしまっています。
気づいていないのか、お尻の穴までちらついています。
かわいそうに、よりによってそんな汚いところが丸見えに広がりました。
股の奥から性器の唇が見えてしまっています。
・・・それが自分だなんて信じられません。
そんなかわいそうな状況の女の子が、この私だなんて思うと興奮しました。
実際に体験していたあの瞬間は、興奮どころか恥ずかしささえ感じなかった
のに、あれから何週間もたった今でさえ、思いだしてはオナニーしていま
す。
(PS)
真面目に書くことでもありませんが・・・
他人に自分の恥ずかしい姿を見られてしまう場合、私は『シチュエーショ
ン』に依存して興奮してしまう部分が大きいんだと思っています。
でも、『演技して相手の感情をコントロールする』ということも、興奮のた
めの要素としてとても大きいんだなぁとあらためて思っています。
なかなか時間がとれなくて、だいぶん日にちが過ぎてから書くことになって
しまいましたが、今になってこうやって書きながら思うと、リスクを冒して
ずいぶん危ない橋を渡っていたんだという気がします。
そして、あのときのことを思い出しながらパソコンに向かってキーボードを
叩いていると、文字を打ちながらもついつい下半身に手を伸ばしてしまう自
分がいます。
これがたまたま誕生日の出来事だったからというわけでもありませんが、こ
の歳になってこんな生活でいいのかぁとも思います。
でも、私は私。
これからも自分のペースで生きていこうと思います。
長文に最後までお付き合いくださってありがとうございました。
嫌がらせのメールが多いので、以前に公開したメアドはもう捨てました。
日に日に寒くなってきていますが、どうか風邪など引かれませんよう
に。。。
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