僕はとうとう全裸にタオル一丁と言う情けない格好で公園に出てしまった。木の陰に隠れながら壁づたいに自販機まで行くルートを選ぶ。
ドキドキはしてますが、それよりも見つかって晒し者になったりケーサツとかのお世話になって人生に傷がついたりするのが怖くて足が震えていました。
「変態くん、足震えてるよ。寒いの?」後ろからついてくる娘が小声で言います。僕は聞こえていましたが返事をする余裕もなく黙っていました。それが気に入らなかったのか「何?ちょっと!シカト?」「いいの~?大声出しても?」…最悪です…こんな状況でも相手にしなければならないなんて…僕は「すいません…」かろうじて出てきた言葉でした。
公園の状況は、離れたブランコに子供達、シーソーに子供二人、見る限り他にいません。小学生くらいの子供達しかいないことに少しホッとしました。壁づたいに、木陰に隠れながら少しずつ歩きます…いよいよシーソーの場所に近づきます。10mくらい後ろを通過しなければなりません。(まずあの木まで…)僕は小走りに木の陰まで行きました。様子をうかがいます…子供達は気付いていません。(よし…このまま…)次の木陰まで行けば茂みがあって身を隠すことができます。…タイミングを見計らって…今だ!…僕は茂みに身を隠すことに成功しました。
少し安心して汚れるのも気にせず尻もちをついてしまいました。
「変態くん、つまんないよ。隠れるのうますぎだよ~」…振り向くと監視役の娘が不満そうにしています。きっと僕が子供達に気付かれて恥ずかしい目に合うのが見たいんでしょう。…そうはいくか…と思った時、「ここから先はおとなしくしてないから。邪魔してやる~」…その娘が小悪魔に見えた瞬間でした…