「お疲れさま」
「お先に失礼します」
オフィスを出て行く一人一人に声をかけた。
上司や部下も金曜日の夜は、自主的に早く帰る。
私は週明けの仕事の段取りを上司のPCに送り、退室する際のセキュリティを確認していた。
「お疲れさまです」
「私で最後になります」
他部署の管理職が、私に声をかけたのは8時。
「お疲れさまです」
「施錠を確認したら、私も早く帰ります」
と告げると、彼は急いで部屋を出て行った。
誰もいなくなった事務所のキャビネットやデスクの施錠を一つ一つ確認。
照明を消してから、私は服を脱いだ。
静まりかえった薄暗い室内で、下着姿になった私は、自席のデスクでPCに照らされた自分の姿を、鏡に映して悦に入っていた。
昼間の喧騒を思い返しながら、部下を呼びつける一人芝居を演じる。
「あなたはいつも、私のオッパイばかり見てるでしょ?」
「ちゃんと働きなさい!」
陳腐で滑稽な言葉に自分でも笑った。
ブラを捲って、乳首を露出させた。
鏡に映った自分のオッパイを眺めて、片手でパンツの上から、アソコを指で撫でてみた。
(家でもオナニーしないのに、会社でしちゃうなんて、)
そんな背徳感と、早く帰らなきゃいけない焦りが、私を興奮させた。
ブラを外して、冷たいデスクの上にオッパイを載せて、パンツが濡れるまで撫で回してみた。
「あん、イイ、気持ちイイのぉ」
陳腐なセリフに興奮しながら、週末に会う男に電話をした。
「私、いま会社でオナニーしてるのよ」
と告げると、
「僕もオナニーしたい」
と言ってきた。
私は彼に、
「ダメよ、貴方は明日までオナニーは禁止」
と命令した。
「あぁん、気持ちいい、気持ちいい、」
と、電話を聞いてる彼の耳に、私はエッチな声で囁いた。
「早く会いたい」
「意地悪なアナタに、僕は早くイジメられたい」
鼻息を荒くする彼の声に、私の身体が奮えた。
「私も会いたい」
「早くイジメてあげたい」
と言ってたら、全身に電気が走る感覚がした。
「明日は家まで迎えに来てね」
と言って電話を切ると、パンツを下げて、ティッシュでアソコを拭った。
服を着て、セキュリティを設定して、事務所を出ると、更衣室でパンツとパンストをビニール袋に入れて持ち帰った。
ノーパン生足で警備員に挨拶をして、会社を出た。
オナニーなんて一年ぶり。
屋内での露出を楽しんだ帰り道は、冷たい空気も心地良かった。
夜も、ぐっすり眠れて、昨夜のオナニーを思い出しながら、サウナスーツを直に着てジョギングして、汚れた下着も洗った。
熱いシャワーを浴びて、彼が迎えに来るまで、色々と調教プランを考える。
今はただ、彼が来るのが待ち遠しい。