こんばんは。恭子と申します。半月ほど前、出張で『ある地方』に行ってきました。そこでの私の体験を書いてみます。私は、ある会社の秘書室に勤務している、いわゆるOLです。仕事がら、出張自体は珍しいことではありません。私も年に何度かは、上司に随行するような形で出張に行く機会があります。ただ今回は、いろいろと部内の事情もあって、私ひとりきりで出張することになりました。いろいろと差し支えることがありますので、もちろん出張先の場所や業務の内容に関することについては、一切書くことができません。ひとつだけ言えるのは、私にとって初めての『ひとりきりでの地方出張』だったということだけです。宿泊を伴う出張に際しては、会社の旅費規程で定められた『宿泊費』に収まる範囲内で、あらかじめ宿泊先を探して押さえることになります。このあたりの手配は、日頃からもう手慣れたものです。こういうとき、通常はビジネスホテルを予約します。でも、今回私はそうしませんでした。あえて温泉旅館を探したのです。べつに深い考えがあったわけではありません。今回、私が訪れることになったこの地方は温泉で有名な地域です。(仕事を終えたあと、夜ゆっくりと温泉につかれたら最高だなぁ)そう思っただけのことでした。こういった点は、『ひとりきり出張』の気楽なところです。出張は『木曜日~金曜日』の1泊でした。でも事実上、仕事自体は木曜日の夜で終わりです。金曜日は、宿泊先をチェックアウトしたら東京に帰って来るだけでした。しかも出社せずに、直接帰宅していいという許可を得てあります。ネットで温泉旅館を調べます。予算が限られていますので、当然ながら、それほどいいところには泊まれません。夕食も付けられそうにありません。でも構いませんでした。もともと外食してから宿に行くつもりでしたし、とりあえず温泉に入れればそれで満足だったからです。小さそうな旅館でしたが、安いところをみつけて1泊で予約しました。前書きばっかり長くなってごめんなさい。このあとも、記憶を頼りになるべく細かく書いていくつもりです。そのときに感じたことや思ったことも正直に記していきます。そのために、最初からここでもうお断りしておきます。私は、自分の外見の容姿に多少なりの自信を持っています。もちろん、日常生活において、こんなことを自分で口に出すことは絶対にありません。でも、客観的に『清楚な雰囲気の顔立ち』と、24歳になった今でも『細身をキープできているスタイル』、その両方にかなり恵まれていると、心の中では思っています。そんなひとりよがりな自信を持っている私が、自分の心情を『正直』に書いていくつもりです。読んでくださる方が『共感できない』『高飛車でいやな女だ』とお思いになる部分も、きっとたくさんあるはずです。不愉快に思われるところも多いかもしれませんが、あらかじめお許しいただきたいです。出張当日、仕事はなんとかひとりで無事にこなすことができました。ここに内容を書くわけにいきませんので、ちょっと残念なのですが・・・それなりに成果も得ることができて、充実感がありました。『責任を果たした』という解放感に満たされながら、ひとり夕食をとりました。あとは、宿に行って楽しみにしていた温泉につかるだけです。仕事の緊張感から放たれて、リラックスした気分でした。宿は、だいたい思っていたとおりの感じでした。建物は古くて、お世辞にも立派とは言えません。でも清潔感がありますし、フロント(?)の接客態度も爽やかさを感じさせ
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桶を持ったまま『庭』に踏み込み、再び1歩1歩おじさんたちのほうに近づいていきます。板塀の存在を意識してぎこちなくならないように、なるべく『自然体』な素振りを意識しました。大岩の横まで来て、おしっこをしたあたりに桶のお湯をまきます。何事もなかったかのように再び湯船のほうに戻りました。元の位置に桶を置き、そのまま建物に入りました。内湯には誰もいませんでした。結果論ですが、やはり他の入浴客にみつかる心配などなかったということです。どっと力が抜けました。脱力感と言ってもいいほどです。すっかり体が冷えていました。今度は内湯の湯船に入り、温泉につかります。お湯につかりながら、心底ほっとした気分でした。安堵感に包まれながら、自分の行為を振り返っていました。おじさんたちが、少し高い『見下ろす位置』にいたことを考えると、おそらく私の下半身の肝心な部分までは見えてなかっただろうと思います。それでも、じゅうぶんでした。あれだけのことをやってのけたのですから。そして・・・、私の楽しみはここからでした。これから、素知らぬふりをしてあのおじさんたちの前へ出ていかなければなりません。イメージを膨らませます。私は、待合スペースでまた『つんとお澄まし』してみせるつもりでした。酔っぱらったおじさんたちは、そんな私を眺めながらどう思うでしょうか。『おまえの裸を見てやったぞ』内心の嘲笑が聞こえてくるかのようです。『すべて見てたんだぞ』『あんなとこで、立ったままおしっこしてただろう』私は、この顔に3人の勝ち誇ったような視線を受け止めるのです。自ら醜態を演じたのは、すべてそのためなのですから。日常生活では味わえないレベルの『恥じらい』という興奮を求めて・・・お湯から上がりました。脱衣所へ向かいます。全身をバスタオルで拭いて、新しい下着を身につけました。浴衣を、隙なく『きちんと』着ます。脱衣所の鏡に映る自分を見ました。あんな下品なことをする女にはとうてい見えません。われながら『清楚な女の子』そのものです。深呼吸して心を落ち着かせます。かなり緊張していました。大げさに聞こえるかもしれませんが、一歩踏み出すための強い決意が必要でした。「がらっ」サッシの引き戸を開けます。『つん』と、例のおすまし顔をつくりながら、スリッパをはきました。ノレンをくぐります。決意を固めてノレンをくぐった私を待ちかまえていたのは、空っぽのソファだけでした。・・・誰もいません。待合スペースは、がらんとしていました。(なんで?)しばらく意味を理解することができませんでした。・・・このときの拍子ぬけした気持ちのことは、未だに鮮明に記憶に残っています。ただ、ただ呆然としてしまいました。(どうして?)なぜ『いない』のか理解できません。頭の中で『3人そろって私を待っている』と勝手に思い込んで、意識の中でそれが前提になっていました。・・・肩すかしもいいところです。とりあえず紙コップに水を汲みました。ひとりでソファに座って、時間をつぶします。(これから出てくるってこと?)U湯の入口を見つめながら、はかない望みを繋げようとしていました。5分ぐらい待ちましたが、誰も出てきません。私はソファから腰を上げました。U湯の入口の前に行きます。男湯の入口に、スリッパはもうひとつも残っていませんでした。がっかりでした。
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