2023/09/18 12:02:37
かれこれ15年程前のことだろうか、当時の投稿サイトに
「投稿パラダイス」というものがあった。色々なジャンルが網羅されていて、
凡そ20項目の投稿欄が有った。その中の一つに「SM」のコーナーがあり、
他のジャンルのものよりも人気があり、一際多くの投稿者数を誇っていた。
私もその内の閲覧者のであって、熱心に読み耽るひとりであった。
主にS嗜好の者、M嗜好の者達からの書き込みが多くを占めていた。
そんな中で、ある二十歳になったばかりのOLの方からの投稿に目が止まった。
元々被虐願望を抱いていた女性のお話しになります。
当時の記憶を辿って書いて行きたいと思います。
その女性のHNは「拷問女子」と名で投稿して来ていました。
名前の通り、拷問を希望していたのでした。
緊縛されて猿轡を施されての厳しい拷問を夢見ている女子なのでした。
彼女の勤務先は雑居ビル内の某商社勤めていました。
隣りのフロアーには、別の企業の商社があり、其処に勤務していた男性社員の存在に
心を惹かれる様になって行ったのでした。これと言って見栄えもしない50代の男でした。
彼女曰く、若くハンサムな男性には興味がなく、父親ほどに歳の離れた、社内でもうだつの上がらない
男に心が引き寄せられるといった、変わった趣味の持ち主だったのです。
日頃より、挨拶程度の間柄であった彼女、もっと近しい仲になりたいと思っていた矢先のこと。
ある日、その男性とビル内の廊下でバッタリと出会う。その日から彼女の運命が狂い始めたのでした。
詳しく全てを語るには、時間を要しますので、今回は大まかにかいつまんで話しますと、死にも値する程の激しい拷問を受ける事になったのでした。
其れ等の投稿文は、彼女自らに書き込まれたものでした。自らに思い描いていた甘味な拷問とは桁外れの厳しい仕打ちに、「助けて下さい」
と言った救いの言葉を投げ掛けて来ていました。つまり彼女は男と初めて会ったその日から、誘拐監禁されているという事だったのでした。
私も最初は戯言の妄想趣味の女性の投稿だと決めつけて、鼻で笑っていたのでした。
彼女からの投稿は尽きることなく、数ヶ月も続いていたと記憶しています。
その投稿に対してのレス反応も著しく、多くの男性諸氏からの日々の問いかけで大変な騒ぎになっていました。
私も「拷問」には興味を持っていました。が然し、彼女が記したその内容たるや、聞くに忍びないものでした。
鬼畜同然の激しい拷問。その手を下している例の男。日が連れて増えてくる拷問者。まさに鬼の仕業と言う他ありません。
其れ等の拷問の内容を知れば、皆さん驚かれる事と思います。然し、15年も前のこと故、記憶も大分薄れて来ています。
今日此処に投稿しましたる意は、当時この「拷問女子」の投稿を目にした方が居られましたら、お話ししたいと思ってのことです。
私の記憶から欠けている部分を埋めていただける方が居りましたら、宜しくお願い致します。
尚、当時の閲覧者の中で、この「拷問女子」のコピーを保存している方が居られましたら、それ幸いに存じます。
あの日に読んだ「拷問女子」が15年の時を超えて、未だ忘れ難きに脳裏にこびりついている私です。
当時を知る人が居てくれたらとの淡い期待を込めて投稿させて頂きました。