昨夜の父の話にショックを受けたまま、いつも通りに出社しました。
父が必死で育ててきた会社が倒産するかもしれない…ほとんど仕事が手に手につきませんでした。
そんな状態でボーッとしてりと、上司の武田部長から至急専務の部屋に行くように言われました。
もしかして、父の会社への援助をしてもらえるかもとはやる気持ちを押さえながら、専務の部屋に入りました。
入ってみると、専務の顔は苦虫をかみつぶしたような表情です。期待は裏切られました。
「絵理ちゃんごめん…親父がなかなかうんと言ってくれないんだ」
ソファーに座った私に専務が言いました。
「そんな!?援助は無理なんですか?」その時の私は、きっと、すがるような目で専務を見ていたのかもしれません。
「うーん、このままなら無理かもしれないけど、オレも何とかしてやりたいと思ってるんだ」
そう言いながら、専務は私の後ろに立っていました。
「お父さんの会社なんとかしたいよね?」気がつくと専務の手が肩に乗っていました。
「は、はいっ!」懇願する思いで返事をしました。
耳元でささやかれる声…君次第だよ、君がお父さんを助けなきゃ…そんな声に、優しく家族思いの父を思い出していました。
その時、専務の手が私の胸に置かれ、耳元で「悪いようにはしないから」という声が聞こえた直後、後ろから伸びた専務の手が、私の胸をまさぐりはじめました。
「えっ!?な、何なんですか?」驚く私を無視して、制服のブラウスの上から、いやらしく動く二本の手。
予想外の展開に、パニックになる私のブラウスのボタンを外す専務、あっと思った瞬間、ブラウスの中に手が侵入していました。
「え?え!?ち、ちょっと専務やめて下さい!」焦る私の胸を、おかまいなしにまさぐる手が…
私は何が何だか分からないままパニックに近い状態だった気がします。