総合病院の外科に勤務するナース(28)です。
今日、直に退院予定の患者さんの血圧を計っていた時に
『I川さんて、肩凝るんじゃない? ホラ、真面目タイプだしさ』
と聞かれました。
確かに私は、ひどい肩コリなのですが
そう聞いてきた彼が、視線を移す際に
一瞬私の胸をチラ見した事に気付きましたので、質問の本当の理由を理解しました。
私はGありますので、思春期を迎えるより前から
外見的コンプレックスと同時に慢性的な肩コリに悩まされて来ました。
「ハイ、気も抜けませんし勤務も不規則ですので…結構凝るんです」
と、お返事したら、すると
『彼氏は揉んでくれないの?』
と、聞かれてしまって
「えっ(…何て恥ずかしい事を聴くの!)!?」
と、少し大きな声を出してしまいました。
ところが彼もまたキョトンとしていて
その顔を見て私は、自分の勘違いを瞬時に理解しました―
(あっ、胸ではなくて肩の事だわ!…ヤダ!!)
その時の私が、どういう顔をしていたかは分かりませんが、熱く火照っていたのは充分に分かりました。
普段は低めの私の血圧も急上昇した筈です。
乾いた喉で唾を飲み込んで
「今、そういう人…いませんから」
と、なんとか会話の形だけは返しました。
その後は、てきぱき…というより、ただ黙々と、その部屋中の血圧を採り終えてナースステーションに戻りました。
胸が大きいと、たしかに異性の目を引く事は多いですし
同性からも羨ましがられたりもします。
でも、それ以上に損をしたりする事の方が明らかに多くあると思います。
特に、それこそ肩と同じように
揉んだり(…舐めたり…吸ったり)慰めてくれる相手がいないと
その(重)量感を人一倍ツラく持て余してしまうんです。