私の年齢は六十二才で、九年前に離婚してからは一人
暮らしです。
三十六才になる息子が一人いますが、まだ結婚してい
なくて県外に勤めに出ています。
二ヶ月ほど前のある日の夜、私は自分の息子よりも年
の若い男に陵辱を受け、そして今もその男の性奴隷のよ
うに扱われ、屈辱的な関係を続けさせられています。
その男の名前は谷岡浩二といって、あることがきっか
けで親しく言葉を交わすようになり、それから二週間ほ
ど日が過ぎた頃の出来事でした。
谷岡はこの市内では大手の土木建設会社の現場監督員
として勤めていて、ある公共工事で私名義になっている
小さな土地を、工事の資材置き場として半年ほどの期間
で借地させてほしいとのことで、ある時私の家を訪ねて
きたのでした。
最初の訪問時は会社の上司と一緒でそれほどの印象も
なかったのですが、二度目の時からは一人で来て、こち
らからは聞きもしないのに工事の概要説明をしてくれた
り、借地契約完了後はきちんと整地して返却しますとい
ったことを、日を置いて何度も丁寧に説明してくれたり
しました。
谷岡は背が高くがっしりとした体格をしていて、聞く
と年齢は私の息子よりも五つも若いのでした。
薄い水色の作業着とヘルメット姿が、若さに満ちた精
悍な顔立ちによく似合っていて、私も次第に打ち解けて
話をするようになり、仕事以外の話題に花を咲かせたり
してました。
「谷岡さん、あなた三十一とかいってたけど、結婚は
なさってるの?」
「いえいえ、まだ独り者ですよ」
「恋人なんかいらっしゃらないの?」
「こんな仕事ですか女に縁がなくて…それに僕は同年
代とか若い女の子にはあまり興味がなくて」
「まぁ、どうしてなの?」
「こんなごっつい体してて笑われるかも知れませんが、
マザコンなのかもわからんです」
「まぁ…」
「自分より年上の女の人がいいです。あ、すみません
…こんなつまらん話して」
と私の家の居間でコーヒーを飲みながら向かい合って
話をしたこともありました。
そして最初に会ってから二週間ほど過ぎたある日の夕
方頃でした。
谷岡が珍しくいつもの作業服姿と違う、白のポロシャ
ツとGパン姿で唐突に私の家を訪ねてきたのでした…。
つづく