第26章 新しい私の証
海は、いつもの日常を過ごしていた。
今日もきっちりと管理されている。
イヤーカフを耳に装着し、矢島の声がいつでも届くように。
しかし、自分が生まれ変わったほどに変わってしまった身体と心に、海は戸惑いを覚えていた。
数年間、男性を寄せ付けず、一人で生きていくと決めてきた。
身体の疼きはオナニーでしのぎ、男性とのセックスより気持ちいいとさえ思っていた。
なのに、こんなに一人の男を欲するとは、数ヶ月前には考えてもいなかった。
いつでも矢島の顔が頭に貼りついている。
考えているだけで濡れてくる。
家で一人でオナニーしても、逝けない。
気持ちいいのに、逝けない……。
そんなことを考えていると、部下が話しかけてきた。
「室長、お昼行きましょー」
「そうね、行きましょうか」
二人で廊下を歩いていると、自販機の前に矢島がコーヒーを飲んでいた。
「あー、矢島係長がまたサボってますよ~だっさーい」
「この前も言ったけど、そんなこと言っちゃだめよ! 目上の方でしょ?」
いつになく、強い口調だった。
「す、すいません!」
驚いたように、焦って謝罪した部下に、海は小さく頭を下げた。
「ごめんなさい、強く言い過ぎたわ」
(私の梵様に……感情的になってしまったわ……)
「行きましょう」
「は、はい」
矢島の後ろを通り過ぎた。それだけで、脚から力が抜けて崩れ落ちそうになる。
「室長、だ、大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫よ、つまずいただけ」
平静を装って立ち去る。心臓は激しく騒ぎ、濡れてきたのにも気づいた。
(私……本当に……前の私ではないのね……梵様に捨てられたら……気が狂い死んで……)
(あぁ……逢いたい……梵様……)
社食を出ると、海はトイレに寄ると言って部下を先に返した。
鍵をかけてスカートをたくし上げ、声を殺してトロトロのクリトリスに指を這わせる。
「ぁぁんっ……梵様ぁ……」
「どうした海、色っぽい声を出して」
イヤーカフから矢島の声が脳をくすぐる。
「ぁぁんっ……んんっ……梵様……」
「昼間からオナニーか? いけない子だよ……フフン」
「梵様が……いけないんですよぉ……んんっ」
「おいおい、なんかしたか?」
「ちがいますぅ……んんっ……何もしてくれないからですよぉ……ぁんっ」
「変わったな……海……可愛い私の宝物」
「ああん……ぁっ……ぁっ……梵様が……かえたんですぅ……ぁぁんっ……ぅんっ……」
(あああああん……梵様の声……だめ……気持ちいい)
チリンッ。アナルからぶら下がった鈴が鳴る。
「ああん……ぁぁんっ……」
「久しぶりに……んっ……梵様と……すれ違った……からぁ……ぁぁん」
「海の元彼達は、こんなに可愛い海を知らないんだな」
「そんな人達……ぁぁん……知りません……んんっ」
「私は嫉妬深いからね、少しは気になるよ。奴らの知らない海を作りたいんだよ」
「ぁぁんっ……梵様ぁ……んんっ……好きにして……くだ……んんっ……ぁぁんっ……さい……」
海はノーブラの乳首を摘まみ、ヴァギナには指を三本入れていた。
(梵様……梵様……梵様……梵様……ぁぁん)
「ぁぁんっ……梵様……おかしくなりそう……んんんんっ」
「海! 戻りなさい!」
「はぃ……んんんんっ……ん~~……」
すぅーーっと波が凪いでいく。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「……ありがとう……ですぅ……戻れました……」
「いい子だ。私の淫欲とご褒美にプレゼントを用意しよう。楽しみにしてなさい」
「……はぁ……はぁ……ありがとうございますぅ……はぁ」
「そのトロトロの秘部は拭いてはいけないよ。そのまま仕事に戻りなさい」
「……はぁ……はぃ……はぁ」
(梵様……そんな……事を……また……濡れちゃう)
「今夜……来なさい。プレゼントを用意しよう」
「……はぃ😌」
ソワソワしながら仕事を終え、マンションに着いてエレベーターを降りる。
いそいそと着ている物を全て脱いで部屋に入った。
「梵様……つきました。逢いたかったです」
「ああ、私もだよ。綺麗だな、海」
縄跡は既に消えていたが、身体中の鞭跡は残っている。
「おいで……」
「はぃ」
膝にのせて鞭跡を撫で、乳首をすう。
「ああああああんっ」
矢島は海を抱きかかえ、責め部屋へ連れて行き、拘束椅子に海を据えた。
「動くと危ないからな」
(な、なに……? 何が始まるの……? でも……心地いい……どうなっても……いい)
「プレゼントだ」
「はぁ……はぁ……はぃ……はぁ……ピアス……ですか……?」
何をされるのかと、期待感で既に息は荒くなり、秘部はキラキラと光っていた。
矢島の持つ小箱には三つのピアスが入っていた。
「よくわかったね。フフン。また一つ、元彼達の知らない海になるんだよ」
「はぁ……はぁ……み……三つ……? はぁ……はぁ……はぁ」
「ああ、三つでいいんだよ」
まずはクリトリスフードから。
海の脚は大きく開き固定されている、スジを開き秘部を露わにする。
消毒した指でクリトリスのフードを軽く摘まみ、慎重に位置を確かめた。
「んっ……梵様……? そこは……」
「動かないように。しっかりマーキングする」
黒いペンで、フードの中央に小さく印をつける。
印をつけられるたびに、海の腰がびくびくと跳ねた。
「あっ……んっ……そこ……敏感で……」
「ここだな」
ニードル受けをフードの下に差し込み、皮膚を固定する。
冷たい金属の感触に、海の息が浅くなった。
「……いくぞ」
ズブッ——
「い゛だい゛ーーーーーーーーっ!! あ゛っ……熱い……熱いですぅ……っ!!」
タオルを口に咥えさせられ、海はそれを強く噛みしめた。
鋭い熱がクリトリスの上を貫き、一瞬でジュエリーが通される。
痛みはすぐに引いたが、熱い違和感がそこにとどまる。
「……ふぅ……はぁ……はぁ……」
「ここは比較的痛みが少ないらしいな。……だが、敏感になるぞ」
「は、はい……熱いです……梵様……」
次に、矢島は海の胸に手を伸ばした。
「次はここだ」
「えっ……? 耳……じゃないんですか……?」
「耳ではない」
海は目を見開いた。戸惑いと、わずかな恐怖が表情に浮かぶ。
「乳首……ですか……?」
「ああ。元の彼氏たちにはもう知られない身体にしてやる」
「……っ……」
海は一瞬、唇を噛んだ。しかし、すぐに小さく頷いた。
「……梵様が、そうなさるなら……お願いします……」
左の乳首を指で摘まみ、軽く引っ張る。
すでに硬く尖っていた乳首に、ニードルの先端が当てられる。
左右対称になるよう、丁寧にマーキングをする。
「んっ……あっ……そこ……」
ニードル受けを乳首の下に当て、皮膚を固定する。
「怖いか?」
「……怖いです……でも……梵様がしてくださるなら……私は……」
「いい子だ」
ズブッ——
「い゛だい゛ーーーーーーーーっ!! あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーーっっ……! 熱い……熱い……痛い……っ!!」
タオルを噛みしめ、涙が溢れ出す。
麻酔なしの生々しい痛みが、胸の奥まで走った。
すぐにバーベルが通され、左右のバランスを取るように右の乳首にも同じ施術が行われる。
「また……っ……い゛だい゛ーーーーっ……! あ゛ーーーーーーーーっう゛っ……熱い……熱いですぅ……っ!!」
両乳首に金属が収まった瞬間、海の身体が大きく震えた。
痛みと、どこか甘い痺れが混じり合い、秘部から新たな愛液が溢れる。
「これで、本当に私のものだ」
「は……はい……梵様の……ものです……」
矢島は海の涙を指で拭い、優しく頭を撫でた。
「よく頑張った。明日は仕事休みなさい」
「……はい……仰せのままに……」
拘束を解き、海を抱きかかえてベッドへ運ぶ。
「痛むかい?」
「はい……痛いです……でも……嬉しいです……」
矢島は海の手を握りしめ、耳元で低く囁いた。
「海……ゆっくり……逝きなさい」
「んっ……あぁっ……! 痛い……のに……あぁんっ……!」
ピアスの痛みが、突然の許可とともに甘い絶頂へと変わっていく。
海は涙を流しながら、小さく、長く、達した——。
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